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帰宅途中の山道にて
“なんだろうこの道”
いつもなら無かったはずの新しい道。
他の誰かが作ったのか...?
“でも、今朝出かけたときは無かった気が...。“
「っ…!」
グゥァン グゥァン
その道に一歩踏み出したその瞬間、
激しい目眩と頭痛に襲われた。
さっき楽しく飲んでいたファミレスのメロンソーダが
吐き出そうになるのを必死に押さえ込む。
「うっ…うぅ…。 気持ち悪い...。」
脳が正常に機能していないようだった。
周りがぐにゃぐにゃと変形しているのが見える。
"キュゥーン………"
妙な音が聴こえた。
「何だ…?」
機械の作動音みたいなのが聴こえたと同時に
頭痛と目眩が更に強くなってきた。
「前が...! 見えない...!」
シュピイィィィーーーーーーン
一瞬 閃光のようなものが俺の目の前を横切った様な気がした。
" うっ!? "
"どうしちゃったんだ、俺"
「気持ち悪い……。助けて…。」
体がねじれていく様だ。
「うぅ......。」
グァヮン グァヮン グァヮン…
"ガガガ ピィーーーピピッー 。 ツーツーッー………。
ーードスッ
俺は意識を失い、その場に倒れてしまった。