花に意味なんてない
人は花を贈る。
特別な時に花を贈る。
迎える時、送り出す時、祝う時、ありがとうを伝える時。
だけど、私は思うのだ。
「花を渡されても食べられないし、すぐ枯れるし、正直邪魔」
ムードぶち壊しなことを、思うのだ。
◆ ◆ ◆
上京して三年目の、秋。
祖母が倒れたという連絡があった。
私は小さい頃から共働きの家庭で育った。幼稚園にあがるまでは、両親とではなく一日のほとんどを祖母の家で過ごした。
祖母と祖父。二人を見て、私は育った。
世間でいう孫への接し方とは違って、二人からは厳しく育てられた。
ありがとうも、ごめんなさいも、箸の持ち方も。礼儀や人との関わり方も二人から学んだ。
両親から学ぶはずのそれを、私は二人から教えてもらった。
両親だって私は好きだ。だけどきっと、私は普通の感覚と逆転している。
親が祖父母のように。祖父母が親のように。
好きの感覚がたぶん違う。
だから連絡を受けた時、心臓が止まりそうになった。
まだ授業は残っていたが、友人に休むとだけメールを送り、家に戻ることなく新幹線に飛び乗る。
走ったのと、精神的なもので、心臓がバクバクいっている。
席は空いていたが落ち着かなくて、デッキで立ったまま二時間過ごした。
ひどく、長く感じた。
最後に会ったのはいつだろう。今年の夏は来年は就活で大変だろうからと、地元に帰らずにバイトと友達と遊ぶのを優先してしまった。年末に帰ったのが一番最近だ。
なんとなく一緒に紅白を見て、年越しそばを食べて、年始の挨拶をして、それだけ。
「じゃあ、またね」
感慨もない、そんな軽い挨拶が最後になってしまうのか。
何も。本当に、何も。孝行と言える何かを、したこともないのに。
帰ったら、いつもお帰りと言ってくれてた存在が、いなくなってしまうなんて。
いやだ。
まだ、お帰りと言ってほしい。
いやだ。
馬鹿なことをしたら叱ってほしい。
いやだ。
頑張ったら褒めてほしい。
いやだ。
まだ何も返せていない。
――お願いだから、まだそこにいて。
「お帰り」
「……倒れたって聞いたんだけど」
伝えられた病室に到着した私に挨拶してきたのは、その倒れたはずの祖母だった。
「おじいさん、大騒ぎしちゃって。ただの立ち眩みだったのに」
病院のベッドの背もたれに寄りかかりながら、座る祖母。前に会った時よりも、とても頼りなく感じた。こんなに祖母は小さかっただろうか。
「まあ、年も年だし念のためにってね。キヨ忙しいのにごめんね」
「いいよ、そんなの」
謝らないでほしい。謝ることなんかない。
おばあちゃんは、昔のまま何も変わらずそこにいると勝手に思っていた私のが謝らなくちゃいけない。
「キヨ。なんて顔してるの。ばあちゃんまだ死んだりしないよ」
「…………おばあちゃん。夏休み、帰らなくて、ごめん」
「そんなの謝ることじゃないよ。そりゃ顔見られたら嬉しいけど、あんたが元気でいたら。それで充分」
こらえられなかった。おばあちゃんは、いつもそうだ。ずるい。
「あらあら、大きくなっても泣き方は変わらないわねえ」
頭を撫でる手が、しわしわの手が、優しかった。暖かかった。人の体温にほっとしてしまい、緊張がほどけたらもう止まらなかった。
わんわん私が泣いていると、病室のドアが開き、両手にカバンを持った祖父が入ってきた。きっと祖母の荷物を取りに行っていたのだろう。私がいることに驚いたのか、入った姿勢のまま固まっている。それを見て呆れたように私が泣いている理由を祖母が話すと、「すまん」と謝ってきた。
「ばあさん体調崩すなんて久しぶりだったから」
「それにしてもですよ、騒ぎすぎです。どうするんですか、隣近所の人達皆聞こえてましたよ。恥ずかしい」
「恥ずかしいことあるか」
「キヨ、休みでもないのに帰ってきちゃったんですよ。もう。あなたが取り乱してどうするんですか」
「それは……すまん……」
二人のあまりにもいつも通りのやりとり。それを見てたらまた泣けてしまった。
「あんた、いつまでいられるの?学校あったでしょ今日も」
「んー。単位たりてるから休んでも大丈夫。今週いっぱいはいる」
「そ。お義母さんのお見舞いお願いしても良いの?」
そのつもりで来たって言うと。お母さんは私の頭をぐちゃぐちゃに撫でていった。行動じゃなくて言葉にすればいいのに。
嫁姑戦争とかテレビでやってるけど、うちのおばあちゃんとお母さんは仲が良い。性格が似ているそうだ。血の繋がっているはずのお父さんより、お母さんの方がおばあちゃんに似ているらしい。高校生の頃は、自分の母親と似ている人を好きになったお父さんは、マザコンかもと思ってたけど。ただ二人とも魅力的な人間なだけだって今だと分かる。ちょっと前は恥ずかしくて、そんなこと思えもしなかったけど。
「そうだ。キヨ、おばあちゃんの庭の世話もお願いできる?」
「え、まだやってたのガーデニング。腰痛いって言ってたのに」
私が産まれるずっと前からやっていて、毎日の日課と言い世話をしていた。高校の頃にはもう腰が辛いとこぼしていたはずだが、まだ続けていたのか。
「前より狭い範囲にはなったけどね。思い入れもあるだろうし、出来るうちはやめたくないんじゃないの」
そういえば、一緒だからって言いながら、世話をしてた。
……何が一緒だったのか、私はもう忘れてしまった。
東京と違い、秋の始まりでもこっちだともう肌寒い。祖母の花壇に水をやっていると、風の冷たさに思わずくしゃみが出てしまう。
狭い範囲になったと、お母さんは言ってたけど。それにしてもとても狭く感じる。幼稚園にあがる前、一緒に祖母と庭いじりをしてた時。もっともっと広く、ジャングルのように感じていた。
それが今はこんなにも狭い。
サルビアとマリーゴールド、ぺんぺん草もある。あとこれは何だろう。知らない花が植えられている、咲いたら分かるだろうか。
昔はもっと種類が多かったはずなのに。今は、これだけか。
切り花じゃなくて、植えて育てても、あっという間に無くなってしまう。植物も生きているのだから、当たり前なのだけれど。
無くなるものを大事にすることに意味はあるのだろうか。
可愛くない、考え方だ。そういえば去年別れてしまった相手にも、可愛げがないと、最後に言われた。
……そろそろ、面会時間だ。食事制限はないようだから、おばあちゃんの好きな栗ようかんでも持っていこう。そういえば地元の商店街で買い物するのは、久しぶりだ。もう随分と寄っていなかった。
久しぶりに寄った商店街の和菓子屋のおじちゃんは、私のことを覚えていた。だけど店で実際に働いていたのは、小学校も一緒になったことはないけれど、何度か顔は見たことのあるお孫さんだった。この間結婚したんだって、おじちゃんが教えてくれたお嫁さんが、会計をしてくれた。
おじちゃんは、孫の顔を見るのが楽しみで仕方ないと笑っていた。もう、作るのは息子に任せたし、孫も継ぐと言ってくれるから安心して引退出来ると笑っていた。
高校の頃は、まだお兄さんは一般企業に勤めていて。息子の代までかなと残念そうにこぼしていたのに。たった数年でこんなにも変わってしまうのか。
商店街の通りも、シャッターで閉め切られている店を何軒か見た。前まではそんなことなかったのに。たった数年。たった数年だ。なのに私の知っている姿と変わってしまっている。
私は、ここにいないのだな。改めて思った。
誰にも言ったことはないけれど。私は病院の白さがあまり好きではない。清潔感よりも、何故か黒と同じく死のイメージがよぎってしまう。昨日も、病院に到着した時不安でたまらなかった。もし最初は大事ではなかったとしても、この場所の雰囲気におばあちゃんが連れていかれてしまうのではないか。病室を開けて無事を確認するまで、その考えが消えなかった。今も、その思いはある。長い時間をここで過ごしてしまったら、帰ってこれなくなってしまうのではないかと。
今日も病室の扉を開ける瞬間。少し、怖かった。
「キヨ。こんにちわ。ありがとうね」
「こんにちわ。おばあちゃん、体調どう?」
家族でも。家族だから、挨拶はちゃんとしなきゃいけないってのがおばあちゃんの教えだ。
「大丈夫よ。あら、キヨ。手ぶらでいいのに、何持ってきてくれたの?」
「喜多屋さんの栗ようかん。私も一緒に食べようと思って」
「そう。ここの引き出しの二番目にお皿あるわよ、ほら。お茶は、売店かしらね。そうだ喜多さん元気だった?」
「四代目も決まって安心だって言いながらお茶飲んでた」
病人なんだからじっとしてればいいのに、性分なのかおばあちゃんも話しながら動いてしまう。お茶は私が買ってくるから。そう言わないと自分で買いに行ってしまいそうだった。
「じゃあ、買ってくるからちょっと待っててね」
はいはい。おばあちゃんのその返事を背中で聞きながら、一階の売店に向かう。
病棟から、受付のある一階まで移動すると一気に人が増える。平日だから入院病棟だと面会も少ないようだったが、受付は平日でも人が少なくない。
売店に向かっていると、おばあさんに手を引かれて歩くマスクを着けた三歳くらいの子とすれ違った。頑張ったね、家に着いたらゼリーあるからねって、そんな話をしている。
懐かしい。
私も病院には祖母と来ていた。小学校にあがってからも両親は仕事を抜けられないため、祖母と来ていた。さっきの子と同じように手を繋いで。
「ただいま、おばあちゃん。緑茶で良かったよ……ね……」
見た瞬間、嫌な予感が頭をよぎって慌てて近づくと目をゆるゆると開けた。良かった、うたた寝をしていただけだ。
「おかえり、日差しが暖かったからうとうとしちゃった。ありがとうねえ頂こうか」
「うん…………」
きっと本当にさよならしてしまう時も今みたいなんじゃないかと思うと、落ち着かなかった。
「喜多屋さんの栗ようかん食べるのも久しぶりだわ。ありがとうねえ」
「そうなんだ。前はよく買いに行ってたよね?」
「ああ、キヨがいたからね。おじいさんちょっとしか甘いもの食べないから、二人だと余っちゃって。清慈も茉莉さんも仕事忙しくて家にいないし」
栗ようかんは、おばあちゃんの好きなものだと、思ってた。だけど違ったのかもしれない。私が美味しいって食べてたから買っていたのかもしれない。
「そっ……かあ。じゃあ買ってきてよかった」
「そうだ。花の世話もキヨがしてくれてるんでしょう。ありがとう。おじいさんだと腰がねえ」
「うん。花育ててる場所。狭くなったね」
「今はもう、あれくらいがちょうどいいのよ。大事なのは残しているから」
残っている。花。狭くなっている、花壇。それを思うと、とても苦しくなった。
昔から、育てているものだ。大事なんだ。分かっているのに、どうしてだろう。言葉がぽろっとこぼれてしまった。
「おばあちゃん。私、花があまり好きになれない。最後には枯れちゃうし、意味ないじゃない」
花を大事に育てている祖母に対して、言ってはいけない言葉を。そう思い怖々顔をあげると。
「花に意味?」
きょとんとした祖母は、突然からから笑いだす。
「花に意味なんてないわよ。何言ってるの」
意味がない。意味がないと言うのに、祖母はどうしてあんなに愛情込めて、育てていたのだろう。行動と発言が一致していない。
「でもね、意味なんてないけど必要なのよ。」
「ないのに、必要なの?何で?」
子どもみたいに聞いている。世界全部が不思議で溢れていた頃、私は祖母に色んな事を聞いていた。
「気持ちが落ち込んでる時。疲れてる時。花を見るとね、ちょっとだけ、本当にちょっとだけだけど。心がふわっと持ち上がるのよ」
それだけでも、必要なのよ。と言葉を続けるおばあちゃんを見てたら、どうしてか泣きたくなった。
どうしても、必要なものではない。必要なものではないけど、必要だって。
それって、きっと。
「造花もあれはあれで綺麗だけど、またちょっとね、違うのよ。何でかしらね?生命力ってやつなのかしら?」
「……そうなのかもね」
生きている。それだけ。それだけが。
「まあ、育ててるのは名前が名前だから、思い入れがってのもあるけどね」
「……なずな。私、なずなって春の七草だってことしか知らない」
祖母の名前と一緒だと、子ども頃確かに思ったはずなのに。どんなものなのか、調べたことなかった。
「絶対見たことあるはずよ。だってなずなって、ぺんぺん草のことだもの。花っていうより雑草なんだけどね」
「ある。え、だって庭に……」
一緒だからって。前に言ってた。それは。
「そうそう。清慈もいるわよ」
「せいじなんて花聞いた事ない。あった?」
ふふふと笑いながら、謎を明かす探偵みたいにもったいぶる。
「きっとわかるんだけどねえ。セージってあまり言わないからねえ。日本名だとねセージはサルビア。ほら、いたでしょう」
知らなかった。じゃあ他は?考えた途端思い当たる。お母さんは茉莉だからマリーゴールドか。ふふ、茉莉花じゃないんだ。
私の顔を見て考えていることに気づいたのか、祖母も笑う。
「ふふ、正解。あとねキヨもいるわ」
「え。どこによ。そもそもキヨなんて花ないじゃない」
「まあ、だいぶこじつけだけどね。清慈が昔、反抗期の頃ね、花の名前なんて格好悪い。って私に言ったのいまだに気にしてるらしくてね。」
頑固なのは昔からねえ。とおばあちゃんが優しく笑う。
「あんたの漢字。読めないって、昔ぶーぶー言ってたでしょ。洒落みたいだけれど、あんたの名前。「松田雪」まつ、ゆき。で待雪草。そう。はどこからきたのか謎だけどねえ」
「知らない。待雪草?花なの?」
「そう。スノードロップなら知ってる?それよ」
見たことがあった。真っ白な春を告げる花だ。
「雪をキヨって読ませるってのも、ひねくれたあの子らしいわ」
そういうおばあちゃんは、母親の顔をしていた。
おばあちゃんは、お父さんのお母さんなんだな。そんな当たり前の事を思った。
「ひねくれてるのに、律儀で気にしいで頑固なのよ。面白い子よねえ」
「お父さん、昔聞いたとき違う理由言ってた。冬生まれだからって、それだけだって」
「勿論それもあるわよ。待雪草はね。冬の寒さに堪えて堪えて、春に咲くのよ。とても綺麗に花を咲かせるの」
私が産まれる時。難産だったんだって、聞いたことがある。
「それに、素敵な花言葉もあるのよ。後で調べてごらん」
知らなかった。私は色んなことを。
でも、本当に知らなかったのか。忘れてしまっただけ、見えていなかっただけではないのか。
祖母が大事にしていた花壇。そこに込められていた愛情。
それを思うとお腹のところがきゅうっとした。そんな気がした。
「おばあちゃん、さあ。来年も、いるよね」
「どうしたのいきなり。多分いるんじゃないの」
そうだよね。そう言ったきり何も言えなくなってしまう。
何故だろう。急にどうしようもない不安に掴まれてしまった。あんなにも一緒にいても知らなかったことがたくさんあったんじゃないか。そう思うと。
「まだまだ元気よ。今回は本当におじいさんが騒ぎすぎただけ」
おばあちゃんの言葉に返事が出来ない。今回は、きっとそうなんだろう。でも明日どうなるかなんて神様だってきっと知らない。
私が俯いたままでいると、祖母が仕方ないというように息を吐いた音が聞こえた。
「キヨ。あんた、私が死んだらすぐに忘れてしまう気?」
「そんなわけないじゃん、何言ってるの」
「なら。私はいなくならないわよ。傍にはいられなくなっても。無くなるわけじゃない」
「そんなの、こじつけだよ。だって実際にはいなくなっちゃうじゃない。叱ってももらえないし、褒めてももらえない。一緒にご飯食べることすら出来なくなるじゃない」
忘れなければ、いなくならない。そんなこと言われたって、納得できるほど私はまだ大人じゃない。
「まあ、頑固。そういうところ清慈そっくりね。キヨ」
「笑うところじゃないよ。なずなおばあちゃん」
私はまだ割り切れない。
「ごめんなさい。あんまりそっくりだから。私にも」
おばあちゃんも、私みたいに悩むことがあったのだろうか。想像がつかない。昔からおばあちゃんは、全てを受け止めて後悔しない生き方が出来ていたような気がする。子どもみたいに、駄々をこねるようなこんなまね。一度もしたことないように感じる。
「いつか、キヨ自身が納得出来る日が。いつか来るから。それまで悩みなさい。それはきっと大事なものだから」
「……来ないよ。私もう子どもじゃないのに、まだ分からないもの」
「馬鹿ね。子どもよ。まだまだ全然。だからまだ分かんないって悩んでていいのよ」
知ってる。本当は知ってる。もう子どもなんかじゃないって。来年には就活して、再来年にはもう社会人になってて。遠くない未来には、おばあちゃんとおじいちゃんを見送らなきゃいけないこと。
守られるだけの子どもでいていい年齢は、とっくに通りすぎてしまったこと。
ちゃんと知ってる。
「いいの……?まだ分かんなくてもいいの?」
「いいわよ。それまでは、ばあちゃんいるから」
雑草はしぶといのよー。と、祖母が笑う。からからと。
まだ、子どもでいてもいい場所があることに。ちょっと泣いてしまった。
おばあちゃんは次の日には退院して、医者からも問題なしと太鼓判をもらっていた。
一緒におばあちゃんの家に帰って、落ち着いてから二人で花の世話をした。途中で珍しくおじいちゃんも混ざってきた。
「そういえば、おじいちゃんはいないの?」と私が聞くと、おばあちゃんはただにっこり笑って庭の木を指差した。
そっか。そうだった。何のことだ?っておじいちゃんが聞いてくるけど、内緒と言ってはぐらかす。知らないってことはおじいちゃんには内緒ってことだ。
もしかしたら、お父さんもお母さんも知らないのかもしれない。おばあちゃんの内緒の楽しみだったのかもしれない。
ふふっと笑う私を見て、おばあちゃんも同じように笑っている。それを見ておじいちゃんはちょっと不満そうにしているけれど、内緒は内緒だ。ごめんね、おじいちゃん。
次の日には帰ってしまうから。それまでは、一緒にいた。家を出るときに、「じゃあ、またね」と笑って別れた。ちょっと寂しくなってしまって、歩いていたら涙ぐんでしまったのは二人には内緒だ。
そういえば何か聞いたのか知らないけど。昨日の夜。お母さんもお父さんも、私の頭を無言でわしゃわしゃと撫でていった。本当に、二人ともしょうがない人だ。口で伝えればいいのに。
花を貰って、前と同じようなことを思う時もあるけれど。
枯れてなくなるだけだとしても、愛する人がいるのなら、意味のあるものになるのだろう。
意味はないと言いながら、意味を自分で込めて大切にする。そんな人もいるのだから。
ありがとう。