二人で昼食
遅くなってすみませんでした。
慎「また固まっちゃったよ…。めんどいから、起きるまでほっとくか。部屋行って荷物の整理しよう。」
真「……(まぁ、いっか)。荷物少ないから、すぐ終わると思う。」
慎「じゃあ早く終わらして、服とか食料とか買いに行こう。そういえばもう昼だな。腹減った。」
真「そういえば、朝ごはん食べるの忘れてた。お腹減った、パスタ食べたい。麺あるかなぁ?」
思考がお昼ご飯に行って、慎と真は部屋に入った。今だ固まっているノブを残して…。
一通り荷物を片付け終わり、キッチンで麺とトマト缶も発見したので、あり合わせでナポリタンを作ることにした。
母が居ないうえに、父は掃除や洗濯は出来るのに料理は壊滅的だ。よって幼い頃から家事は私がしていた。料理はあきちゃんに教わったから結構できるほうだ。
お父さん、ちゃんと食べてるかなぁ。外食ばっかりで太ってたらどうしよう。むしろ自分で作ったゲテモノ料理を食べてお腹壊して無いかなぁ?でも、やたら胃腸強かったから大丈夫か…。
そんなことをダラダラと考えながらナポリタンを作り、皿に盛りつけ、テーブルに運ぶ。
真「慎ちゃーん!できたよー!」
慎ちゃんを呼ぶと、よほどお腹が減っていたのかテーブルまでとんできた。
慎「昔っから、マコとアキは料理上手だよなぁ。二人ともなっちゃんに似たんだろうな。マコはイイ嫁さんになるよ。」
なっちゃんはアキちゃんの姉で、亡くなった私の母のことだ。母とアキちゃんは二歳違いで、慎ちゃんとは幼馴染だった。
真「まだアキちゃんにはかなわないよ。冷めないうちにどうぞ。」
慎「あい、いただきます。」
なんか、久しぶりに誰かとご飯食べたかもしんない。浪人決まって、父さんが単身赴任してからひたすら引きこもってたからなぁ。なんか嬉しい。
真「そういえば、アキちゃんの相手って結局、誰なのさ?」
慎「お前マジで知らなかったんだ。アキの恋人は…『ピンポーンピンポーンピンポンピンポンピンポンピンポン』……誰か来たな…。」
またアキちゃんの相手を聞きそびれる。
ピンポン襲撃。