1話 とらんす
「お?ん⋯?あえ?いってて」
俺はどこにでもいる普通のヒキニート。
高校を卒業した後、街一番の天才として崇め称えられていた俺だが、東京大学に二浪して不合格。
そのまま家に引きこもるようになり、21歳自宅警備員としてダラダラ生活を謳歌していた。
はずだが⋯?
「胸が、ある⋯」
まさか
「モゾモゾ⋯ ない」
目を覚ましたら、女の子になっていたのである。
「はぁぁぁぁあああ!?!?!?!?」
「ちょっとお兄ちゃん?ニートのくせにうる、さい、、よ⋯」
って、え!?お兄ちゃんの部屋に超絶可愛いJCがいる!?!?
まさかお兄ちゃん⋯」
「そうなんだよ!」
「あの野郎⋯ まさか犯罪にまで手を出すとは」
「いやちげえよ!」
「ちょっと待っててね、警察に通報するから」
「ちょまちょまちょまちょま、その超絶可愛いJCはお前の兄だ!いや...お前の兄だった人間だ!」
「それもあの犯罪者に調教されて言わされてるんだよね、大丈夫安心して?私はあなたの味方だから」
「だーかーらー、俺はお前の兄だって!!」
「いやそんなわけ⋯」
「じゃあ言ってやるよ!俺は雨宮ころんの兄、雨宮漱石。親が夏目漱石ファンのせいでこんな名前をつけられた不幸なヒキニート。性癖展開!ドSロリコン」
「その気持ちが悪い自己紹介⋯ まさか本当にお兄ちゃん!?」
「最初からそう言っているだろう?」
「うそ⋯」
やっと信じてもらえた。ていうか気持ち悪いって⋯
いや、流石にキモかったか。
「で?お兄ちゃんは今後どう過ごしていくの?」
「どうって⋯ このままダラダラヒキニートを続けようかなって」
「だめに決まってるでしょう!?」
「なんでだよ」
「そんなかわいい美少女が世に出ないなんて、豚に真珠だよ!」
———豚に真珠の使い方は間違えていると思うが
「とはいってもじゃあどうすんだよ」
「ふふん、私にいい考えがあるの」
だめだ。嫌な予感しかしない。
「⋯いい考え?」
「中学校に入るの!」
「無理却下断固拒否」
「なんで!?」
「そもそも戸籍とかないのに入れるわけ無いだろ?」
「そこはTSしたんだしなんとかなるでしょ」
なんとかなるわけ⋯
「———というわけで、本日から転校してきた雨宮みなです。よろしくお願いします」
なんとかなってしまった。
というのも、両親が官僚の中でも上の方で、圧力で強引に通したらしい。
滅多に家に帰ってこないくせに、ころんのお願いだけはなんでも聞きやがって⋯
「んー、じゃあ雨宮さんは右後ろの空いている席に座ってもらおうか」
「はい」
⋯ザワザワ
クラスがすこし騒いでいるが無理もない。
正直言って、自分から見ても大分かわいい。
それこそ俺が好きなソシャゲの最推しくらいには。
現在、朝礼が終わり、質問の嵐に遭う
———のかと思いきや、誰も話しかけてくれなかった。
うーむおかしい、漫画とかでは質問の嵐に遭うはずなんだが⋯
そんなこんなで授業を受け、昼休み一人、昼食を取っていた。
俺は陰の者であるため、人に囲まれるのは苦手で、それは良いのだが⋯
うーむ、複雑な気持ちである。
そして何事もなく学校が終わり、家への帰途についた。
「あっ!」
すると、眼の前で女の子がカバンの荷物を落としてしまっていたため、
「大丈夫ですか?」
と、咄嗟に声をかけてしまった。
「ありがとうございます、ってあなたは⋯」
「?」
「うちのクラスの転校生だよね?」
どうやら同じクラスらしい。
「まじありがとねー。てかさ、せっかくだし一緒にカメダ珈琲行かん?」
「い、いやでもー」
「いいじゃんいいじゃん!」
という訳で、同じクラスらしい女の子に連れられ、喫茶店につれてこさせられたのだ。
陽キャ恐ろしき。
「えっと、みなちゃんだっけ?」
「あ、はい⋯」
「私は佐藤もかっていうの、よろしくね」
「佐藤さん、よろしく」
「もかって呼んでいいよ!私もみなって呼ぶから」
「わかった」
「うぃー!これからよろしくね~」
そんなこんなで、佐藤さんと話して、やっとのことで帰ることができたのだった。
話すと言っても、私が質問攻めに遭っただけであったが⋯
「——ただいま」
「お兄ちゃんおかえり!」
帰ると、何故かハイテンションなころんにお出迎えされた。
「もうご飯できてるから、早く食べよ!」
「う、うん」
なんでハイテンションなんだ⋯?
「それでお兄ちゃん!学校どうだった?」
そういうことだったか。俺の話を聞くのが楽しみで、
——否。
おそらく俺の陰キャエピソードを聞き、イジれると思いハイテンションだったのだろう。
なっはっは、だがしかしたかし
「今日は帰りに友達と一緒にカメダ珈琲行ったよ」
「うそ!?あのコミュ障で人アレルギーのお兄ちゃんが!?」
やはりそうだった。
しかし今度は俺の勝ちだ。
「ああ、中学生なんだからな」
「よかったねお兄ちゃん、よしよし〜」
「うわっ!やめろよ」
前言撤回。
身長差とか体格で全然負けているため、触られてもされるがままだった。
くそぉ...
そんなこんなで、俺は風呂に入ることになった。
んむむ、自分の体だというのに、罪悪感が⋯
いや!見てもなんの罪にも問われ⋯
「お兄ちゃんー!」
「ひょえ!?」
「⋯?お着替えここにおいておくからねー」
「お、おう」
「、!ちなみに女の子の体は男の子のより何倍も敏感だから、触るときは気を付けなよ〜笑」
「?おう!」
よく言いたい意味がわからなかったが、まあ良いとしよう。
ぱぱっと風呂を出て寝よう。
「——クゥ⋯」
ベッドの中に入り、ころんが行っていたことがやっとわかったのである。
何倍も敏感⋯?
もし触ったら。
⋯
く、そんなこと言われると触れないではないか、!
「くそぉーー」
そう嘆いて、眠りについてしまう雨宮みなであった。
自分事にはなるのですが、実はTSものが好きで、ちょっと書いてみようということで取り掛かってみました。今回やはり小説を書いていて思うのですが、1話でタイトルの内容まで持って行くの難しくないですか!?自分は並行してもう一つの作品に手をかけているのですが、状態の説明とかでなかなか場所を取ってしまって⋯
今回は1話だけそんなにタイトルが複雑ではなかったのでうまく書けた気がするのですが。
そんなこんなで取り敢えず走り書きしてみました!
今後の展望としては、一つのストーリーとして完結させるか、コナンとか今日から俺は!!みたいに一話完結型にするか、その二択で迷っています。
感想とかあったら、気軽に書いて頂けると嬉しいです!!
今後とも読んで頂けると幸いです!!




