【プロットタイプ】推し活とは人を狂わせる物である
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
無かったものが実は興奮で見つから無かっただけなのでは。とか思っていた自分がいます。
お前の邪な信念が公式に届いて、やめさせてるだけだよ!!
二度目の熱が出そう。
推し活というのは、時に生命線を推しに握られる事だと感じる。鼓動が早くなり、血流が良くなって、意識が酩酊する。それでもその輝きの前では、些細な事なのだと痛感する。
「アリス監禁したい」
同居人のその常軌を逸した言葉に、俺は目を疑った。眉間にも皺が寄った気がする。
元より此奴はアリス好きである。話題を提供すると顔を綻ばせるし、グッズがあれば迷わず籠に入れようとするぐらいには。
ただ異常を感じたのはこの前の専門店に行った時からだろう。想像した以上の供給が恐らく此奴の思考回路を粉砕した。其れは目当ての物が無かった事も、滑車を掛けているのだろう。
このまま此奴を世に放流して良いのだろうか? 普段はかなり理性的に押さえ込んでいるが、専門店に訪れたら何をし出すか分からない。動悸や息切れだけならまだしも、奇行に及んだら目も当てられない。
「……病院行くか。安心しろ。常軌を逸した奴なんて、お前だけじゃない」
「だ……大丈夫。大丈夫!! 抑えられるから!! ちょっと倒れちゃうかもだけど!! 干物相手にちゃんと挨拶してくれた、愛想の良い丁寧な店員さん相手にそんな困らせる真似」
こうして同行する事が決定した。
二回目という事で、今の鏡花は安定している。息が荒くなることも無いし、その場で猫背になる事もない。ただ入念に公式サイトで欲しいものを眺めているのを見ると、捕食者が獲物を狙う覇気を感じる。
「目当ての物買ったらすぐ帰んぞ」
「小瓶のアリスちゃん……小瓶のアリスちゃん……チェシャ猫ちゃんのお口はほら、逃げられちゃうから!! トランプにし舞い込むなんてしたら、ぺしゃんこになっちゃうから」
此奴いっぺん気絶させた方が良いのでは無かろうか。
そんな俺の思想を他所に、迷うことなく足を進めていく。そうして目当ての物の置き場の前に立つと、一つの変化が訪れた。
秋だと言うのに頬が朱色に染まる。其れこそ幼子が憧れと対面した様に。其れから黒黒とした目に光が灯る。
ただそれだけだった。過度に息が上がる事も、蹲る事もしない。ただそんな少女の様な反応だけを見せ付ける。
「結構無垢なんだな」
監禁なんて言うから、もっとどす黒い物だと思っていたよ。
「う……小瓶のアリスちゃん居ない……。私の思いが公式に……。うっ。あ……どうしよう結構隙間空いてる。ピースが抜けちゃう。え……逃げられちゃう?」
前言撤回しよう。
アタオカな戯言です。
ヲタクではないけど、限界ではある。
アリスショップの店員さん、皆可愛くて、愛想も良くして下さるので、迷っていたら行くのオススメ。
※干物相手にも差別せず『いらっしゃいませ〜』って言ってくれる。
※これ、普通じゃないから。元レジ打ち。
色んな二次元キャラを推して来ましたが、何だかんだで息が長いのはアリスな気がします。
過剰な供給を受けると、鼓動が早くなり、頬が赤く染まり、熱っぽさが……息切れが……。
また熱出たらどうしよう。喉が異様に乾くんだよな。
それだけならまだ良いんですが、仕事してる最中に、
『小瓶の中のアリスちゃん可愛んだよなぁ。監禁したい……』
『チェシャ猫の口は開いたら逃げられちゃうし、トランプなんて平たいもの、四次元ポケットにしなきゃいけないし……』
と考えたところで、自分にキチガイを感じました。
同担の方々に申し訳に無くなって、その後心で大泣きしたのは言うまでもありません。
そのせいか、やはり小瓶のアリスだけない。
邪念から逃す為に、あえてグッズ置かないだけだよ。
アクスタを見に行きます。
初めてのアクスタは最推しに捧げたいンゴ。
今日も沢山賑わってた!! お祭りだからかな。
相も変わらず血走った目でアリスグッズを物色する、空気の読めない干物。トドに食われろ。
買えたよ〜。アクスタ〜!!
店員さん、みんな良い人だった。祝祝!!
※トイレ見つからずにテンパった事とか、電車激混みしたところとか、推しに興奮し過ぎて倒れそうな事からは目を瞑ろう。




