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こんにちは。アームストロングです。
最近、いつもの3人とヨークシャーテリアの犬を連れて霊界
の田園風景が広がる場所を散歩してきました。
ショパン「蛙が鳴いているね。私が生まれた家のポーランド
のジェラゾラ・ヴォラもこんな感じだったな。懐かしくて死
にそうだよ。」
ラフマニノフ「それよりショパン!この犬のリードを持って
くれないか。疲れたんだけど。」
ショパン「雰囲気、ぶち壊しだね。君らしいや。生前は体力
があまりなくて散歩なんて全然できなくてサンドにロバを買
ってもらって、それに乗って外に出ていたことがあった
な。」
ラフマニノフ「ショパン!そこに自販機あるからコーヒーで
も飲まないか!」
ショパン「昔を思い出しているときに限って、話しかけるこ
とが多いね!まあいいか。飲もう!」
アームストロング「霊界のコーヒーなんて今まで飲んだこと
ないですね。」
ラフマニノフ「そうか?俺はもう100種類は飲んでいる
ぞ?毎回、違う味のコーヒーを飲んている。ここには350
種類のコーヒーがあるから、ひとつずつ飲んでいこうか!す
べて飲もうか!」
ショパン「ついていけないよ。コーヒーそんなにたくさん飲
みたくないよ!コーンスープやオニオンスープのほうがいい
よ。」
ラフマニノフ「全く、ショパン!お前は冗談が通用しない
な!一日10種類ずつ飲んでいけば1か月くらいですべての
種類を飲み終わる。ノートに感想を書いていって、違いを見
極めるんだよ!」
ショパン「コーヒーに興味ないんだけど。僕があるのはピア
ノだけで。他はいらないよ。」
アームストロング「ショパンはもう何百年もピアノに情熱を
持っているけれど、それさすがに300年くらい経つと、ピ
アノはもういいかなって思わないの?」
ショパン「それが不思議と思わないんだよね。ラフマニノフ
に会ってから、オーケストレーションがうまくなりたいと思
ってピアノから一旦離れたけれど、結局、オーケストレーシ
ョンを学ぶほどピアノが恋しくなってくるんだよ。そして、
元の状態に戻ってしまうんだ。」
ラフマニノフ「俺にオーケストレーションで勝てないと分か
って、びびってしまったのかな?」
ショパン「全然ちがう!ピアノがまだ好きなだけだよ!更に
極めたいって思いは何百年も続いていてこれからも続くだろ
う。」
ラフマニノフ「私もショパンに熱心にオーケストレーション
を教えたんだが、全く上達しないんだよ。もっと頑張ってほ
しかったな。」
ショパン「君の教え方が下手だからじゃないの?」
アームストロング「ラフマニノフの教え方は天下一品らしい
ですよ。なんでも霊界クラシック先生ランキングで1位を3
年連続で獲得していますからね。」
ショパン「じゃあ、私の才能がないだけか?」
ラフマニノフ「その通り!」
ショパン「はっきり言うなよ!傷つくじゃないか!」
ヨークシャーテリアにラフマニノフがコーヒーを飲ませよう
としてショパンに止められていました。ショパン日く、この
犬に味を覚えさせると、めんどくさいから、らしいです。
ショパン「この犬にキリマンジャロを飲ませるのはダメだ
よ。コーヒーにハマって、ラフマニノフの所に頻繁に来るよ
うになって、あちらこちらにう〇ちやおOっこをしちゃう。
僕、排せつ物が苦手なんだよ!」
ラフマニノフ「君だって下痢したことがあるだろう。許して
やりなさい。それくらい。」
ショパン「ラフだってあるだろう。あとこの犬、アゲハが来
た時にうるさくて。ものすごい勢いで飛び跳ねて、吠えて。
部屋中がくちゃくちゃになるんだよ。」
ラフマニノフ「アゲハさんに夢中なんだよ 可愛いじゃない
か。君だって恋したことくらいあるだろう?」
ショパン「僕はこんなに興奮したりしない。冷静沈着で取り
乱したりしないし。」
アームストロング「まあまあ。リードは僕が持ちますし、ち
ゃんとこの犬にトイレを覚えさせますよ!」
私はこの犬の世話役になりました。ラフマニノフがこの犬を
溺愛していて、常に一緒にいるんです。このヨークシャーテ
リアはラフマニノフにしかしゃべりません。それだけ彼だけ
を主人と認めているようです。