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こんにちは。アームストロングです。今日は、ショパンが設

立した音楽学校にラフマニノフが偵察する用事がありまし

た。ショパンが学長をしているのですが、ラフマニノフが同

じ学長にしてくれ!校長にしてくれ!とショパンに提案し

て、ショパンは最初、嫌がっていましたがラフマニノフがあ

まりにしつこく攻寄るので、ショパンも折れてW校長をラフ

マニノフと担うことになりました。最近、ラフマニノフは散

歩の時間を設けているのですが、ショパンの唯一の楽しみら

しくてそれを無くさせられる恐怖から、ショパンは断れなか

ったようなのです。

ショパン「君も人が悪いな!私がどれだけ君との散歩を楽し

みにしているか。アイスクリーム屋さんのバナナアイスクリ

ームを一緒にベンチで食べるのが何よりの至福の時間なの

に。それを無くすとか言われたら、君を校長にするしかない

じゃんか!」

ラフマニノフ「音楽学校は私も一回は立ててみたかったが、

なかなか行動に移せなかったんだ。実はピアノの教則本の執

筆も完成に近づいているところなんだよ。私がいたほうが何

かと力になると思うよ。君より優秀な先生になれる。」

ショパン「それじゃあ、僕の書いたピアノの教科書は400

0万部売れたのに、君はそれすら超えられるというのか

い?」

ラフマニノフ「当たり前だろ!私を誰だと思っているん

だ!」

ショパン「うぬぼれるのもいい加減にしたらどうだ?霊界一

売れた私の教科書を君が凌駕するとは思えない!せめて10

万部くらいだろうね。」

ラフマニノフ「君は宣伝も何もほとんどしないでそこまで売

れたのはスゴイと認めるが、ピアノの腕なら私の方が上だか

らな!うまい人が教えた方がいい。それに、たくさん売れた

からといってその教科書が優秀とは限らない!質は私の方が

上だ!」

アームストロング「お互いがライバル同士なんてすばらしい

関係ですね!」

ショパン「ラフマニノフがどうしても僕と共に行動したいっ

ていうから仕方なく付き合っているだけだよ!仲がいいわけ

ではないよ!」

ラフマニノフ「あっ!そんなこと言ったら、もう君の好きな

カレーを作ってやらないぞ!」

ショパン「ラフマニノフの意地悪!!!」

音楽学校では、ショパンとラフマニノフの肖像画が玄関に大

きく飾ってあってラフマニノフはただならぬこだわりで何度

も肖像画を霊界一の画家「レオナルド」に書き直させていま

した。ショパンは一回で合格を与えていましたが、ラフマニ

ノフは独創性を発揮させないと気が済まない性格らしく、た

だ、似ているだけではダメらしいのです。レオナルドもかな

り参っていましたが、ギャラがいいので仕方なく頑張ってい

ました。

音楽学校の内装はラフマニノフの好きな紫で統一することに

なりました。また、ショパンはラフマニノフはピンクや紫を

好むから変わっていると言っていました。かなり嫌がってい

ましたが、ショパンはラフマニノフと交換日記までしている

のですがそれをしなくなるからな!とラフマニノフに脅迫さ

れ、しぶしぶ承諾していました。

教室のピアノは霊界最高のピアノ「マイダッハ」です。ラフ

マニノフとショパンの共同コンサートでも使用された音の響

きが別格で美しいグランドピアノです。間違いなく最高峰で

しょう。今、

考えられるたくさんの音の中で最も透明なダイヤモンドのよ

うな音の輝きを放ちます。ラフマニノフが開発したピアノ

で、ショパンはこんなすごいピアノを開発でき、大金を稼い

だラフマニノフに嫉妬していました。要するに、妬みです。

ショパンと違い、ラフマニノフはかなりビジネスに幅広い才

能を発揮していますし、人見知りしないし、たくさんの交友

関係を持っていて、孤独になりたくてもなれない人ですが、

ショパンはほっておくと一人孤独になっているパターンが多

いです。自ら、友達や知り合いを作ろうとせず、自然にでき

るような惰性な生き方です。ビジネスも全く興味がありませ

ん。霊界では生命データポイントといって、生命に刻まれた

貢献ポイントによりそれがお金代わりになり、たくさんの霊

界のサービスを受けられるのです。例えば、霊界の最大の遊

園地「ディズニーソウルランド」では、14000万ポイ

ント消費しないと一日パスポートをもらえません。なんで

も、ポイントです。もちろん、無料なところもありますが。

ショパンはラフマニノフを利用して、毎回、生命データポイ

ントを分けてもらっています。それでたくさんの音楽学校を

作り、いつか自分を超えるピアノ作曲家を生み出したいと思

っているようです。ラフマニノフも協力しているので、なん

だかんだいって、最高のバディだと思います。

霊界の音楽専門新聞「メロディーメーカー」にこのショパン

とラフマニノフの音楽学校「エキスパートピアノ」の記事が

掲載され、2人はとても喜んでいました。生徒がたくさん応

募してきて、その数、4万人。でも、建物はとても広く、大

きく、ピアノ音楽大学になっているので、心配ありません。

5年間、ピアノの基礎と応用と作曲の勉強をします。最初の

2年がピアノ演奏の勉強し、残りの3年は作曲を学びます

が、才能がずば抜けているものには引き続き、特待生とし

て、卒業させずに、更に深い音楽を学ぶことになります。ラ

フマニノフとショパンが担当する生徒は10人まで。その1

0人に選ばれるために4万人が戦い抜く、競争の世界です。

まさに弱肉強食。10人に選ばれなかったたくさんの生徒は

ショパンとラフマニノフの雇った100人の先生により、あ

る程度のレベルまで鍛えられます。ラフマニノフとショパン

に直にレッスンを受けることができる超精の10人は作曲

とピアノ演奏の両方で天才な人たちばかりです。天才作曲家

でみんなの憧れであるショパンとラフマニノフから直にレッ

スンを受けられるなんて、考えただけで鳥肌もので言葉にな

りません。幸せだし、嬉しいでしょう。それには才能がやは

り必要なんです。

そのうち、霊界最大の音楽学校に名乗りを上げることになる

でしょう。

ショパン「ラフマニノフさあ。音楽学校が有名になったら、

モーツァルトとベートーベンの運営されているオーケストラ

専門学校を越せるかな?」

ラフマニノフ「ピアノ専門の学校だから、越す必要がないだ

ろう。ピアノを愛する人たちを増やし、進化を助けて、教育

してあげるのが私たちのしたいことだろう。」

ショパン「君、モーツァルトたちに誘われているんだって?

オーケストラ専門学校の講師ならないかって。ギャラも25

億ポイントらしいじゃん!行かないよね?」

ラフマニノフ「私はショパンとずっと一緒にやっていくと決

めたんだが、なんだ!私がどっか遠くへいっちゃうか心配な

のか?」

ショパン「いや、大丈夫だよ!一人でもなんとかなるさ!」

ラフマニノフ「意外と寂しがり屋なんだな!そうだ、今日は

一緒の部屋で寝てやろう!」

ショパン「ちょっと!アームストロングのいる前で言うな

よ!恥ずかしいだろ!」

アームストロング「その様子だと毎日、一緒に寝ているみた

いですね!微笑ましいです!」

2人はなんだかんだいって、まだまだ一緒にいるでしょう。

2人が離れるなんて考えたくないですね。

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