華厳の宴
掲載日:2025/04/21
業を背負いし廻天の踊り子
無明の焔を纏いながら
泡沫の世に咲く
曼珠沙華
杯の底に消える幻影
五蘊尽くして酔いしれよ
慈悲も破戒も手を取り合い
六道の果てに見える景色
ただ月影に溶ける色彩
嗚呼これが悟りの狭間
輪廻を超えた宴の幕開け
歓喜も虚無もひとつに溶けて
南無妙法蓮華経
時は巡る
永劫の夜を彷徨うならば 今一度
杯を満たそうか
破戒の夢も成仏の詩も
この空虚の中で踊り続ける
現世は夢
夢こそが現世
嗤え叫べ舞え
たとえ業火に焼かれようとも
我らは死してなお
美しく
法華の詠とともに
杯を交わし
酔いしれよう
明けぬ夜の先に何があろうとも
ただ輪廻の波に身を任せ




