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第九話

その晩、俺の意識は遠のいた。その後の記憶はなくなった。

人生なんてきづいたら、あっという間に終わっていたりする。

そんなもんだ。


もし、空を見たら俺を思い出してほしい。

ちゃんと昨日めぐみに直接伝えられてよかった。


青い空は無限に広がる。

もし、空を見上げたら俺のことを思い出してほしい。

どうしようもない青い髪の高校生がいたことを。

人がどう思おうと、俺は確かにこの世に存在して、青春という時代を生きたんだ。

青春とは青い春と書く。やっぱり青は最高だ。


届きそうで届かないから、青空はかっこいいんだよ。


そして、俺は死のうと思ったわけじゃない。ただ、心臓が止まっただけだ。

だから、どうしようもなかったことをわかってほしい。


俺の人生は、黒歴史なんかじゃない。青歴史なんだよ。

空はからっぽの方がいい。

ただ広がるだけの存在だ。

空になりたいと思ってから、敢えて俺は、自分をからっぽにしたんだよ。



P.S.この小説を天国の君に捧ぐ

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