表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺は裏方担当なんだが?  作者: 中野楓
第一章 いや、なんで俺が?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/5

EPー4 新たな出会い

書くのが久々過ぎて、キャラの口調が変かもしれません。

気になるところがあれば教えてほしいです。

いろいろとあったが何とかスト鯖が開始する。当初の予定では小春のみが参加する予定だったが、運営たっての希望により俺も参加し、何なら配信をつけてくれと言われてしまった。こんな予定ではなかったのだが、まあいい。

 周りは大手の事務所所属の方々ばかりの中、こんなぽっと出の個人勢になんて関心が向くとは思ってもみなかったがそこは小春のおかげかかなりの人に配信などで名前を挙げてもらえていることはうれしい限りだ。今回小春とは基本的に別行動だ。偶然にも同じ人にクランの勧誘でもされない限り組むことはないだろう。せっかくなら今まで絡みのない人と組みたいが、さてどうなることか。



――――――――――


【スト鯖初日、どうなることか】

《Koh》


――――――――――


「あー、声はいってます?」


[大丈夫]

[入ってますよ~]

[大丈夫]

「きた~」

[こんにちは]


「大丈夫そうですね。皆さんこんにちは、Kohです。今日からスト鯖やっていきますよ。といってもまだサーバーには入れないですけどね。」


[たのしみにしてました]

[いったいどうなるのか]

[このゲーム自体どんな感じなのか気になる]


「いやー、俺自身これから先はどうなることかって感じなんですけど。ぶっちゃけどんな感じで過ごすかも考えてないんでその場の流れでどうなるか決めていきます。」


[決めてないんだ]

[完全にアドリブと]

[でもKohさんなら何かしらやってくれそうだよね]


「前々からコメントで期待されてるけど俺自身こういうゲームあんまりやってないから期待にこたえられるかわからないよ。そういえば、キャラクリはもうできるのか。」


[みたいだね]

[他の人はキャラクリしてるかな]

[できるみたい]

「だよね。今のうちにやっておくかな。」


そういった後、画面をゲームのタイトル画面を映す。


「はい、これが今日からスト鯖で遊んでいくゲームである『Reclamation Survival』の待機画面ですね。ちなみにこれはまだβ版なので、皆さんがプレイするときには多少仕様やUIなどが変わってる可能性があるので、その辺は注意して参考程度に見ていってください。」


[了解です]

[わかった]

[まだ誰も知らないゲームだからな]

[りょうかい]

「じゃあ、キャラクリしますか。といってもある程度決まってるのでそこまで時間はかからないかな。」

[どんな感じにするんだろ]

[気になる]

[前の情報とかないからな]


「性別は男にするよ。別に女キャラでもいいけどまだ俺のこと知らない人多そうだし一応リアルのほうに合わせてね。髪色は・・・・この中ならダークブラウンかな。というか、髪色とか瞳の色はリアルに合わせようかなって感じ」


そんな感じでこれから使っていくキャラクターを作っていった。最終的に髪はダークブラウンの少し癖のある感じ。瞳は黒。顔つきはそこそこリアルに寄せたが、若干の変化はつけている背は初期値が170ぐらいだったのでそのままで、体も特にいじらなかった。出来上がったキャラクターを見ると、寄せたとはいえ若干の気持ち悪さを感じる。


「まあ、こんな感じかな。これならリアルで俺にあったことある奴ならすぐにわかりそうだな。」

[Kohさんってこんな人なのね]

[あんまり寄せすぎると、身バレしそう]

[けっこう顔いい]

[なるほど]


「身バレに関してはあんまり気にしてないかな。正直リアルの知り合いにはもうばれてるし。燃えるならもう燃えてるはずだしな。」


[たしかに]

[chiquhとはリスナー公認だから]

[身バレ怖くないのか]

[燃えるようなことあったか?]

[Kohさんに関しては燃えなそうだな]


「いや、身バレしたところでな。俺自身これまでの経歴で面白いことそんなにないしってか住所とかばらさないでくれればいいかな。その辺はリスナーの民度と見てる知人の口の堅さにかかってるからな」


[あ、はい]

[わかりました]

[気をつける]


「まあその辺よろしくね。さすがに変なことされると俺も相応の対応させてもらうから覚悟してね。ってかこれ今話すことではないな。さてとキャラは無事にできたことだし、サーバーに入れる時間までもう少しあるから、それまでは雑談しますか」


 そうして準備を終えた俺はサーバー開放時間までコメント欄を眺めながら雑談をして時間をつぶした。




 「お、どうやらワールドに入れるようになったみたいだな。といっても今入ろうとすると重そうだし、2,3分時間を空けようかな。俺のPCって編集する分には余裕なスペックなんだけど、配信をしながら録画もしてゲームをするってなると余裕がなくなってくるんだよ。ちょっとこのスト鯖には間に合わなかったけど近いうちにもうちょっと強化する予定。ああ、ちなみに今配信やってるPCは俺がchiquhの編集を本格的にやるときに自分で組んだやつなんだけど、今度はメーカーのBTOにするよ。そのほうが何かあったときに安心だからな。」


PC自体は新しくまだまだ使えるものだから捨てずにサブPCにする予定だ。新たなPC自体もメーカーと話して注文自体は数日前に完了しているのであと少しの辛抱だ。


「まあ、そんなことは置いておきましょう。さて、いい時間になったんでログインしましょうか。今の時間だと誰かに合うのは確実なんでさすがに緊張しますね。」


そう話しながら俺は事前に保存しておいて今回専用のサーバーにログインする。


「おっ、ロードが終わりそうだ。さて誰がいるのかな。できれば知り合いだといいけど、どう考えても初対面の人の可能性が高いよな。」


そしてロードが終わりると今回の初期スポーンに飛ばされる。そこには廃墟となり所々壁や屋根の崩れた廃墟が並んでいるほか、多くの参加者のアバターがいて、知り合いなどで固まって話している様子だった。とりあえずゲーム内VCのマイクをミュートにしておく。こちらから話しかけない限り、向こうからくることはないだろうとそんなことを考えながら、リスナーに向けて感想を言う。


「おお、ここが初期スポーンか。この周囲は廃墟になった建物が多くある感じか。」


[おお]

[グラフィックいい]

[これでβ版なのか]

[廃墟スタートか]


「にしても人が多いし、ぱっと見知り合いはいないな。覚悟していたとはいえなかなかきつそうだな。というか、見えてる範囲の人の名前、有名どころしかないな。なんで俺こんな中に放り込まれてるんだよ。こんな有名人にどうやって話しかければいいんだよ。」


[ホントだ]

[うへ~]

[やばいな]

[さすがだな]

[俺らからはがんばれとしか言えない]

[逆に初配信から1か月たたずにこの時間に同接3,000人いれば十分すごいよ]

[あれ、けっこう同接伸びてる]

[chiquhとKohさんで2窓中]


「え?同接?・・・・え?なんで3000人も見てるの?」


いやいや、ほんとになんで?俺この中で配信歴一番短い自信しかないんだけど、3000ってすごくね?


「見てくれて大変ありがたいんですけど、なんでうちのチャンネルなんですかね?絶対皆さんの推しの方々も今日は配信してるでしょ。」


[そうだけど、こっちのほうが面白そうだから]

[大丈夫、2窓してるから]

[もちろん、そっちも見てるぞ]

[今の推しはKohさんなので]

[今日はKohさんのほう優先してます]


「なんか、ありがとうな。こんな未だにミュートでしかしゃべってないのに。」

『すみません、Kohさんですか?』


あれ、なんか名前呼ばれた?気のせいかな?


『あれ、聞こえてないのかな、Kohさ~ん?』


[呼ばれてますよ]

[あれ?]

[固まってる?]

[この人、大手の箱の新人だっけ?]


いや、聞き間違えじゃないみたいだし。何なら最近話題の人気Vの箱からデビューした新人だし。ええと、名前は・・・っと、先にミュート解除して答えたほうがいいか。


「ああ、すみません。俺に話しかけてくる人なんていないと思ってたので、ミュートで感想言ってました。」

『ああ、そうだったんですか。お邪魔しちゃいましたかね?』

「いえ、大丈夫ですよ。ええと、満岡(みつおか)さんであってますかね?」

『はい、初めましてライトプロダクションの満岡エミといいます。』

「こちらこそ初めまして、Kohです。」

『うちの先輩方からKohさんのことを聞いて、ぜひ話してみたかったんですよ。』

「ああ、そうなんですね。ちなみに、俺のことどんな感じで伝えられてるんですかね?俺自身ライトとは裏のほうでのかかわりがメインだったので気になるんですよね。」

『よく言われたのは、優しくてゲームのうまい人って感じでしたね。あと、マネージャーのほうからも機会があれば面白い方なので話しかけてみてとは言われましたね。』

「なんか、思ったよりも好感度高そうな感じか。まあ、こちらとしてもchiquhとよくコラボしてもらっててありがたいですよ。どっかであったらあいつにも気軽に話しかけてください。俺より100倍話しやすいんで。」

『はい、そうしてますね。でもKohさんも十分話しやすいですよ?なんか、Kohさんの声って聴いてて安心するんですよ。なんか、みんなのお兄さん的な感じがするんですよね。』

「はあ、なんか俺のこと過大評価しすぎですよ。」

『いや、そんなこと『あ、エミ!もう、やっと見つけた。』わっ、びっくりした。急に話しかけないでよサラ。』

『いや、こんだけ人いればどうやっても急になっちゃうって。』

『それに私、そちらにいるKohさんと話してるとこだったんだけど。』


そう満岡さんが言うと満岡さんの後ろから現れた光岡さんの同期の小泉サラさんが俺のほうを見る。


「ええと。初めましてKohっています。」

『ああ、あなたがKohさんですか!!いやー、ここで会えるとはラッキー。』


なんかテンション高い感じか。まあ、chiquhに比べればまだいいか。


「そういえば、2人ってデビューしてどれくらいだっけ?」

『私たち3期生が今年の4月デビューなので、4ヶ月くらいですかね?』

「配信歴はそっちのほうが上なんだしそんな固くなくていいけど。

『いえいえ、Kohさんって自分のチャンネルができたのが最近ってだけで配信自体はchiquhさんが活動初めた当初から出てますよね?』

『そうだよ。私たちからしたら大先輩ですよ。』

「いや、それはそうなんだけどな。まあ、いいか。そういえば、2人とも俺と話してていいの?」

『いえ、こちらは問題ありませんよ?』

『私も特にないよ。Kohさんなにか予定ありました?』

「いや、このサーバーで誰かとチームを組む予定とかあるんじゃないの?俺は特にないけどさ。」

『いえ、私はサラ以外とは特に決めてませんね。Kohさんこそchiquhさんと組むもんだと思ってました。』

「今回は組まないよ。せっかく外部の人と関わる機会だからな。」

『じゃあさ、わたしたちと組みましょうよ。いいよね、エミ?』

『ええ、ぜひとも組みましょう!』


どうしよう。もう少し周りの様子を見てから決めてもいいけど、いい機会でなんだよな。


「明日まで待ってもらえるか?」

『ええ、もちろんいいですよ。私たちは誘っているだけで決めるのはKohさんなので。出来れば私たちと組んでほしいですが』

「そう言ってもらえるとありがたいです。」


その後少し話してスポーン地点を離れた俺は物資を集めつつこのワールドを探索していく。


「にしても、いきなり声をかけられるのは意外だったな。というか、このサーバーの中に俺のことを知ってる人がいるとはな。」


[それはいるでしょ]

[chiquhだって個人勢ではトップクラスの登録者数なんだぞ]

[自分のこと過小評価しすぎじゃない?]


[自分の影響力考えて]

「いや、少し前まで配信なんて碌に出てなかった奴が配信したところでここまで伸びるとは思わなかったって。」


[配信者側に引き込んでくれた運営に感謝]

[このスト鯖のおかげでKohさんが配信始めてくれてよかった。]

「なんかこうして配信してると、俺の想像以上に見てくれる人がいてほんとにうれしいな。にしても、この辺誰もいないのかな?箱とか手付かずだ。」


[その辺の敵ちょっと強いからな]

[kohさんなら大丈夫だと思うけど]

[油断大敵]


なるほど。ちょっと前から敵から受けるダメージ増えてると思ってたんだよね。納得だな。


「ああ、そういうことね。確かに初期リス周りよりは強いけど、武器拾えてればそこまで強敵って感じでもないかな。それにこの辺歩いてれば、うまい人とかにも会えそうだし物資あさりながらぶらぶらしますかねぇ。」


[初見です。この人この装備でなんで生きてるんですか?]

[まあ、ゲームうまいから?]

[この人、敵が見えたらそくヘッショ狙ってるから]

[リアルの運動神経いいんだろうな]

[反射神経もすごくいい]


「あ、初見さんですか?しばらくはこの辺散歩してるんでまったり見てください。にしても、この辺の敵強くない?さっきからのよけなかったら全弾ヘッショコースなんだけど。」


[なぜ避けられる?]

[なぜ生きてる?]

[俺秒で死ぬ未来が見える]


「え?まあ、慣れというかNPCのくせが分かれば何となくこの辺狙ってくるかなって予想して動いてるけど?それにヘッショ狙われてるならヘッドラインずらしてれば死ぬことはないからな。」


そんな風に雑談をしていると、聞きなれた声が聞こえてくる。


「なんか、chiquhaの声聞こえない?気のせいだよな・・・」

chiquh『そうそう、気のせいだって!』

「おい、わざわざこっち来るな。どうせお前とはやらないんだから。」

chiquh『え~、ちょっと話すくらいならいいじゃん。このゲーム画質めっちゃいいからパソコン限界近いんだけどどうするよこれ。』

「俺と同じ奴なんだから多少は余裕あるはずだろ。最悪グラフィック落とすなりフレームレート落とすなりうまいこと設定してくれ。少なくともこのスト鯖中にPC変えるのは面倒だからやらないぞ。」

chiquh『わかった。あんまりにもひどかったらそうする。そういえば、Kohってチーム決まりそう?』

「一応誘われはしたな。ほぼそこに加わる気だけど、一応明日返事するようにした。そっちは?」

chiquh『私は前々から誘われてたところにいくよ。私個人の目標はKohのいるチームに勝つことかな。』

「いいんじゃないの。勝てるかどうかは置いておいて。」

chiquh『まあ、困ったことがあったら協力はしようよ。』

「それはいいぞ。むしろ俺からお願いしたいくらいなんだけど。流石に演者側の交友関係とかはお前のほうが断然広いからな。」

chiquh『まあ、さすがその辺は負けられないよ。じゃあね~』


「あいつ、いきなり今じゃないだろって感じの話振ってきたんだけど、なんなの?」


[www]

[これが見たかった]

[安定の2人]

[ほんとに今じゃない]

[なんか、ご苦労様です]


「俺相手だからって気を抜きすぎでしょ。ってかPCに関しては先週あたりに話したんだけどな」


[まあ、しょうがない]

[chiquhだからな]

[完全に身内ノリ]

[本当に雑談]


そんなこんなありながら、今回のマップの今行ける場所をファームしながら進みスタート地点に戻ったところで今日の配信は終わりにした。初日ということや交友関係がほぼないことからも大きなことはなかったがそれなりの同接で安定していたので良しとしよう。


ああ、編集しなきゃ・・・今日何時に寝るんだ?

誤字脱字などありましたら教えてください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ