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俺は裏方担当なんだが?  作者: 中野楓
第一章 いや、なんで俺が?

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3/5

EPー3 スト鯖直前



 初配信から時間がたち、スト鯖の開始日が明後日と近づいてきた。動画に関しては俺と小春で分担することで何とかやっていけそうだと判断した。だが、スト鯖となると今まで以上に長時間配信になると思うから分担したとしても編集は間に合わないだろう。それに関してもリスナーの皆さんには報告したうえで、その分簡易的な編集をしたショート動画を多く投稿しようとは考えている。

 まあ、そんなことは置いておいて。今回のスト鯖は新作のVRMMOの最終試験の意味もあるらしくスト鯖終了後すぐに正式サービスが始まる予定だ。今回スト鯖としてのテストサーバー自体は1週間となっている。その間俺たちはそれぞれのプレイスタイルや目標に向かって時に協力し時に敵対しながら過ごしていく。まあよくあるオープンワールドのPvPvEって感じだな。マップデータなんかの事前配布などはなく、俺たち自身でマッピングしていく楽しみもあったりする。



「『今回のスト鯖はチームも組めるみたいですが、chiquhaさんと組む予定なんですか?』と、それ気になってる人多いっぽいな。俺らでも話したんだけど、それは基本的にないかな。せっかく普段絡むことのできない人たちと絡める機会でもあるからな。わざわざ身内で組んでももったいない気がするからな。」


[確かに。今回のスト鯖参加者も豪華だからな]

[でもkouさんの注目度結構高いよな]

「ありがたいことに、俺自身結構話題になってるっぽいな。」

[そりゃあ、chiquhaの配信のとコラボぐらいにしか出てなかったからな。]

[コラボでからんだ人とかはちゃんと絡んでみたいって言ってるね]

[ほかの配信でもちょこちょこ名前上がってるぞ]

「なんか、俺の想像以上の注目度なんだけど。ここまでくると燃えそうで怖いよ」

[そういえば、裏でほかの事務所の人とかと話したの?]

[今回、絡んでみたい人とかいるの?]

[kouさん的に気になる人とかいる?]


「他事務所とはあまり話してないかな。俺がかかわってたのって向こうのライバーじゃなくてマネージャーが多かったしな。まあ、これからは両方ともかかわらないとなんだよな。なんか、情報の管理がやばくなるな。」


[なんか、怖い]

[まだ出せないようなこともあるんだな]

[そこは頑張ってとしか言えないかな]

[でも配信自体は楽しそうでよかった]

[スト鯖楽しみにしてます]


「まあ、あんまり期待しないでね。ついでに言うとスト鯖までの期間、突然配信休むかもだけど許してくれ。どうしてもマネージャーとしての話もあるみたいだから。とはいっても、もう大枠はできたし後は始まるのを待つだけかな」


[おおー]

[kouさんも全力で楽しんで]


「正直俺自身ゲーム内の情報は皆さんと同じくらいだから、結構楽しみなんだよね。それに、参加者の中で関わりのある人ってほとんどいないからマジで始まってみないとどうなるかわからないんだよね。」


[オープンワールドのサバイバルゲームってやったことあるの?]

[今回、ゲーム自体の内容があんまりないからそこも純粋に楽しみ]

[これで大手の人と関われたらラッキーかな]

[kouさんの配信なら何か起こりそう]


「いや、俺的には何も起こらないほうが安心なんだけど。もちろん、いいほうならそれはそれでいいけどさ。せっかく参加するからには何かしら爪痕は残したいかな。何かしら表彰とかもあるみたいだしね。」


[何かは起こるんじゃ]

[そういえば、kouさんはどんな感じでプレイするとか考えてるの?]

[今回PVPもあるから、色々大変そう]

[kouさんは純粋にゲームを楽しみそう]

[プレイヤースキル高いしな]


「基本的にPVPはしないつもりだよ。chiquhaに会ったとかなら遊びでするかもだけど」


[身内にはやるんだ]

[まあ、下手にかかわりのない人にやると燃えそうだしな]


「そう、燃えそうだからね。俺の配信はコメント欄規制とかしないつもりだけど、ホントに他の人の迷惑にならないようにしてな。俺自身炎上しても編集者とかで生きていけるけど、誰かが責任感じてとかでやめたりしたらいやだからね。それに今回の参加者のほとんどが大手の人だから、争ってたところで勝てないからね。本当に俺とかchiquhaになら百歩譲っていいけど、ほかのライバーさんやらには鳩コメとかしないでね。」


[最悪燃えても何とかなりそうなKohさんもすごいけどね]

[りょうかい]

[これからも配信みたいからしないよ]

[もともとするつもりない]


「一応の注意だから。・・・そういえば、俺の配信のルールって決めてたっけ?なんか、chiquhaの方から流れてきた人がほとんどだから改めて言ってなかったかな?」


[たしかに]

[きめてない]

[そういえば]

[コラボとかもないからね]


「じゃあ、改めて。基本的にはchiquhaの配信のルールと同じで指示コメは禁止で鳩はこっちから向こうに行くのはやめてください。コラボなんかで相手方のほうに鳩なんかが飛んだとわかった場合その鳩コメをした人はBANする方針なのでそこは守ってください。ああ、リスナー同士でコメ欄なんかで言い争いもやめてください。こちらも最悪BANします。まあ、こんなところかな。この辺のことを守っててくれれば自由にコメントして大丈夫かな。俺としてもコメントの規制とかはしたくないのでルールは守ってください。あと、基本的に俺の配信を切り抜くのも今のところ自由です。SNSなんかに載せてもらってもいいです。ただし、これに関しては俺が配信する前に決めたことでもしかしたら切り抜きに関しては許可制にするかもしれないし禁止するかもしれないな。ぶっちゃけ、編集間に合ってないから人手欲しくなってきててマジでどうしようか考え中なんだよね。」


[二人分となると大変だよな]

[作業は倍になって、時間は半分]

[さすがに大変か]


「しばらくはどうしようもないからこのままだけど、来年とかまでにはどうにかしないとな。もしくは俺が引退かな」


[引退RTA?]

[え?]

[は?]

[許さないが?]

[何言ってんの?]

chiquha[逃がさんぞ]


「なんか来てんだけど。数年は引退しないから安心しろよ。というか、今やめたら変な燃え方しそう。というか、お前ら俺のこと好きすぎだろ。そんな全力で止めるかよ。」


[止めてないが]

[いつ俺らが止めたんだ?]

[そんな記憶ないな]


「いや、無理があるって」


ここまで止めてくれるようなリスナーがいて嬉しいが、俺自身いつ配信をやめるかわからないからな。元々配信なんてやるつもりなかったんだから。


「動画に関しては上りが遅くなるかもだがその辺は勘弁してくれよ。とりあえず明日は配信なしで、明後日はサーバーオープンする直前には配信始める予定です。変わっても変わらなくても、SNSで配信する前に情報上げるんでチェックしてもらえるとありがたいです。それではまたお会いしましょう!さよなら~」


その言葉の後すぐに配信を終了した。そしてリビングに行くとそこには小春が座って待っていた。どうやらスマホのほうで配信を見ていたようだ。


「何してんだ?」

「おつかれ。配信見てたよ。」

「それは知ってる。コメントしてたしな。」

そう俺が返すと、小春はこちらに近づき抱き着いてきた。・・・・?


いや、なんで???

お久しぶりです。

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