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桔梗駅前物語  作者: TANAKA
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第一話 出会いと進展

このお話を読んでいただき誠にありがとうございます。このお話は設定以外基本AIが作成しました。間違った文法等がありますが、ご了承ください。

~キーンコーンカーンコーン~キーンコーンカーンコーン~

二時間目の授業を告げるチャイムが鳴った。僕はまた、いつも通り遅刻した。あと半年で受験生だというのに遅刻が当たり前になっていた。

校門へと続く坂道を上る途中に背後から「カコッ カコッ」っと、ローファーでコンクリートの上を歩く音が聞こえてきた。「こんな時間に僕以外が?」と思いながら振り返ってみるとそこには女子高生が10メートル後ろをゆっくりと登っていた。「かわいいな、、、」そう思って見とれていると、その子はこちらの視線に気づいたようだった。

僕は慌てて前を向いて歩き出した。彼女はスカートの下から覗く長い足や首元まで伸びた綺麗な黒髪などからすぐに"清楚系美人"だと感じた。しかし彼女がどうしてこんな遅くに?と思った矢先、彼女の声が聞こえた。

彼女「おはようございます、、、」

「あぁ、おはよ・・う!?」

まさか挨拶されると思っていなかったため返事が遅れてしまった。そして数秒時間が止まった。彼女続けて言った。

彼女「私も遅刻しちゃいました、、、えへへ」

「えっ?そ、そうなんだ、、」

彼女「あっ、あの!」

「ん?」

彼女「お名前を聞いてもいいですか?私はイトウ イオリです。よろしくお願いします。」

「ぼ、僕はモリ。」

彼女「モリさんですね!覚えました!モリさんは何年生なんですか?」

「今年から2年生になったばかりだよ。」

彼女「じゃあ同級生じゃないですか!」

「よろしくね!」

彼女「うん!!」

この出会いをきっかけに僕の人生は大きく変わっていくことになるとはこの時はまだ知らなかった。

~1週間後~

あれ以来毎日のように彼女と登校していた。彼女とは話す話題も多くて話していて楽しかった。たまに彼女から話しかけてくれることもあった。そんなある日のこと、一緒に下校しながら雑談をしている時のことだった。

彼女「モリさん、少しだけ寄り道して帰りませんか?」

「別に構わないけどどこに行くの?」

彼女「秘密の場所があるんです!行きましょう!」

それからしばらく歩いたところで森に入った。そこは木々に囲まれていて薄暗くなっていた。「ねぇ、本当に大丈夫かな?なんか怖いんだけど」

彼女「もう少しだから我慢してください!ここら辺ですかね、、、あった!!着きましたよ!」

そこには小さな神社があった。

「なんだこれ、初めて見た、、」

彼女「ここは私のお気に入りスポットなんですよ!誰も来ないし落ち着くんです。」

「確かに良いところだけど、もう暗いから早く帰ろうよ」

彼女「まだ帰りたくありません」

「どうしたの?何か嫌なことでもあった?」

彼女「・・・」

「黙ってたらわからないよ」

彼女「実は私生まれつき体が弱くて、、、いじめられてるんです。学校では気づかれないように振る舞っているつもりなんですが、やっぱり無理みたいで、、先生に相談しても何もしてくれなくて、でも親には心配かけたくないし、相談できる人もいないし、、」

僕は言葉が出なかった。こんなにも近くにいたなんて思いもしなかったからだ。

「その、辛いならいつでも言ってね。僕にできることがあれば何でもするからさ。」

彼女「ありがとうございます。嬉し、、、」ドサッ。彼女は地面に倒れこんだ。

「ちょ、ちょっと!!しっかりしろ!!」

僕は彼女を急いで抱きかかえた。呼吸が荒く苦しそうだ。

「救急車呼ぶよ。待ってろよ。」119番に電話した。

消防「はいもしもし。火事ですか?救急ですか?」

「人が倒れたんです。女の子です。場所は○○市×町の△-□神社の境内。住所はー」

消防「わかりました。すぐ向かいます。」

数分後、サイレンを鳴らしながら

やってきた消防車に彼女を乗せて病院へと向かった。

彼女を乗せた救急車は目的地に到着した。医者の話によると命に別状はないが、とりあえず今日は入院することになった。

僕は彼女の荷物を持って病室へ向かった。

コンコンッ

「失礼しま〜す」

ガラガラッ 部屋に入るとそこにはベッドの上で横になっている彼女がいた。

彼女「あ、あの、、」

「目が覚めたんだね。良かった。」

彼女「はい、あの時は本当にすみませんでした。」

「全然気にしないでいいんだよ。それより体調は大丈夫なの?」

彼女「今は落ち着いています。」

「それならよかった。」

彼女「あの、、迷惑かけてごめんなさい。」

「そんなことないよ。困ったときはお互い様だから。」

彼女「優しいんですね。あの、もしよろしければお友達になってくれませんか?」

「もちろん。これからよろしく。」

彼女「嬉しいです。こちらこそお願いします。」

こうして僕らは友達になった。

~数日後~

彼女「退院しました!」

「おめでとう。元気そうで何よりだよ。」

彼女「あの、モリさんのお家に遊びに行ってもいいですか?」

「えっ!?僕の家?まぁいいけど、、」

彼女「やったぁ!早速明日行ってもいいですか?」

「えっと、うん、いいよ。、、、でもどうして?」

彼女「あ、あの、、、お礼がしたくって。」

「あぁそういう事だったんだ。全然お礼とか考えなくてもいいのに、、」彼女「いえ、どうしてもしたいんです。」

「わかったよ。じゃあ明日楽しみにしてるよ。」

彼女「はいっ!!」

~翌日~

彼女「おはようございます!朝早くから申し訳ありません。」

「全然いいよ。むしろこっちが来てもらった側だし。」

彼女「そ、そんなことはないですよ。私が勝手に来ただけです。」

「ううん、僕の方が感謝してるくらいだよ。ほら、上がってよ。」

彼女「お邪魔します。」

「お茶持ってくるから座っててよ。」

彼女「はい。ありがとうございます。」

僕は台所へ向かい、湯飲みに茶を入れ、リビングへ戻った。

「はい。熱いから気をつけてね。」

彼女「いただきます。」

彼女は少し冷ましてから一口飲んだ。

彼女「おいしいです!とっても落ち着きます!」

「それは良かったよ。」

彼女「あの、、今日はいきなり押し掛けてきてしまって本当にすみませんでした。」「大丈夫だって。」

彼女「何か私にしてほしいこととかあります?」

「して欲しいことねぇ、、特に無いかな。」

彼女「・・・」

「ど、どうした?」

彼女「なんでもないです。」

「そっか。」彼女「あの、、モリさんの趣味を教えていただけませんか?例えば本が好きとかゲームが好きだとか。」

「んーそうだな、、小説を読むのが好きなんだけど、最近は読書をしてなかったから久しぶりに読もうと思ってる。」

彼女「そうなんですね。私も最近読んでいないですね。」

「そういえばさ、君の趣味は何?」彼女「私は映画鑑賞が好きです!」

「へぇ〜映画見るんだ。どんなジャンルのが好きなの?」

彼女「アクション系やSFが大好きです。」

「あ、確かにそういう感じの映画好きそうだよね。」

彼女「はい。あとはホラーも好きです。」

「怖いもの見たさみたいな?」

彼女「そうかもしれません。でもやっぱり一番はスプラッターなんですよ。」

「え、それってどういう意味?」

彼女「そのまんまです。血がドバァー!!って出てくるようなグロテスクなものが大好物でして。」

「え、、なんか意外だ。」彼女「よく言われます。」

「なんだろう、、ギャップ萌えってこういうことを言うのかなって思ったり思わなかったりした。」

彼女「ふふっ、何ですかそれ。」

「あ、笑った顔可愛いね。」

彼女「あ、ありがとうございます//」

「照れてる?」彼女「べ、別に照れていません。」「あはは、ごめんごめん。」

彼女「いいですよ。許してあげます。」

「ありがたき幸せ。」

僕はふざけた口調で言った。すると彼女はクスッと笑ってくれた。

彼女「あの、、モリさんって意外と明るい性格の方なんですね。」

「そんなことないよ。普通だと思う。」

彼女「そうでしょうか?」

「そうだよ。」

彼女「まぁいいです。それよりお腹空きました。ご飯食べに行きましょうよ!」

「うん。分かったよ。じゃあ行こうか。」

彼女「はいっ!」

僕らは近くのファミレスへと向かった。

~数分後~

店員「お待たせしました。こちらハンバーグステーキセットになります。ごゆっくりどうぞ。」

彼女「わぁ!美味しそうです!」

「うん。めっちゃおいしそうだね。」

彼女「では、いただきましょか。」

「おう。」

彼女「うぅ、、おいしいです!!」

「よかったよ。」彼女「モリさんは何を頼んだんですか?」

「僕?僕のはオムライスだよ。」

彼女「おぉ!これも美味しそうじゃないですか!少しくれませんか?」

「うん。いいよ。」

彼女「じゃあ、、はい!」

彼女がスプーンを口元に差し出してきた。いわゆる『はい、アーン』というやつだ。

「え!?これ僕にやってるの?」

彼女「もちろんですよ?」

「そ、そうなんだ、、」

彼女「早くしないとこぼれちゃいますよ?」「う、うん。」パクっ!

「あ、おいしいね。」彼女「ですよね!」

そして彼女は自分の口に運んだ。

彼女「ん〜おいしい!」

「・・・」

彼女「どうしたんですか?顔赤いですけど大丈夫ですか?」

「いや、何でもないよ。」

彼女「なら良いのですが、、」「あ、ちょっとトイレ行ってくるね。」

彼女「わかりました!」

僕は席から立ち上がり、店の奥にあるトイレへ向かった。

「・・・」

彼女はとても可愛かった。それはもう、今までに見たことがないくらいに。だからなのか、彼女の仕草一つ一つが愛おしくて仕方がなかった。

「・・・」

「よし、戻ろう。」

僕が戻った時には既に料理を食べ終わっており、コーヒーを飲みながらスマホをいじっていた。

「ごめんね、遅くなっちゃって。」

彼女「大丈夫です。と言いたいところですが遅いですよ。」

「ごめんて。」彼女「次からは気をつけてくださいね。」

「はい。」

彼女「そういえば、モリさんはバイトとかされてます?」「うん。」

彼女「へぇーそうなんですか。何のバイトをしているんですか?」

「えっと、、喫茶店の店員かな。」

彼女「へぇー!すごいですね。どこのお店で働いているんですか?」「えーと、、」

「あそこだよ。」

彼女「え、、あそこですか?」

「うん。そうだけどどうかした?」

彼女「いえ、なんでもありません。」「そう、、あ!お金払うね。いくらだった?」

彼女「い、いや私が

払います。」

「え?でも、悪いよ。」

彼女「いいんですよ。払わせてください。」

「分かったよ。ありがとう。」

彼女「はい。どういたしまして。」

「じゃあ、帰ろっか。」

彼女「はい。帰りましょう。」

僕らはそのまま会計をして外に出た。

彼女「今日はありがとうございました!」

「こちらこそありがとう。楽しかったよ。」

彼女「私もです!」

「また会えるといいね。」

彼女「そうですね。」「じゃあ、僕はこっちの道行くから、、」

彼女「はい。さようなら。」

僕は彼女と別れ、家へと帰った。

~帰宅中~

「ただいま〜」

母「おかえりなさい。遅かったわね。」

「友達と一緒にご飯食べてきたんだよ。」

母「あら、そうなのね。良かったじゃない。」

「うん。めっちゃ美味しいハンバーグ屋があったんだよね。」

母「それはよかったわね。」

「うん」

そう言って僕は2階の自分の部屋へと向かった。

~自室~

「ふぅ、疲れた。」ベッドに寝転びながらそう言った。

「明日は学校かぁ。だりぃなぁ。」

そんなことを呟きながらも、僕は眠りについた。

~朝~

「ん?なんだこの音?」目覚まし時計の音ではなく、携帯の方で音が鳴っていることに気がついた。

「あれ?こんな時間に誰だろう?」と思いながら画面を見ると、そこには『新着メッセージ一件』の文字が表示されていた。

メッセージを確認してみると、そこには『イトウ イオリ』という名前が書かれていた。イトウからの連絡ということは、昨日のことについてだろうか。

『おはようございます。突然の連絡すいません。』という文章から始まり、『迎えに来てくれませんか?』という内容であった。

すぐに返信をした。すると数分後既読になり、返事が来た。

『今すぐ来てください』と書いてあった。その言葉通り彼はすぐに僕の家の前に来た。

「お待たせ」

彼女「全然待ってないよ。それにしても早いね。」

「急いで来たんだよ」彼女「ありがとね。」

「で、なんで呼んだの?何か用事でもあった?」

彼女「あ、あの、、、家の前にセミが、、、」

「ププッ 」

彼女「笑わないでく~だ~さ~い~、ぷぅ~」

「ごめんごめん。冗談だって。」

彼女「もう、、」

「とりあえず行こうか。」

彼女「はい。」そして、僕達は歩き始めた。彼女「あっ、あのぉ、、、ぇ、繋いでもいい、、、です、、か、、、?」

「え?どうしたの?」

彼女「いっ、、、いや、なっ、何でもありません///」

「そ、そう?」

彼女「・・・」彼女は俯いている。僕には分からないが、おそらく顔を隠しているのであろう。耳が赤くなっていた。

「大丈夫?」

彼女「はい。大丈夫です。」「それならいいんだけど。」

彼女「・・・」沈黙が続く。

彼女「あの!手ぇ、、繋いでください!!」いきなり彼女が大きな声を出したのでびっくりした。

驚くと同時に、自分の鈍感さには驚く。周りの視線が痛い。

彼女「突然すいません、、、嫌なら、、全然いいです。」「いや、いいよ。」初めてのことに緊張しながらも僕は、彼女の手を優しく握った。

彼女「ありがとうございます。」彼女も握り返してくれた。その時の表情はとても嬉しそうだった。彼女「嬉しいです」そう言いながら笑顔を見せてくれた。

彼女「私、モリさんとこうして一緒にいるだけで幸せを感じます。」「ぼ、僕も同じだよ」

彼女「ほんとうですか!?あ、ありがとうございます!」

「う、うん。」

彼女「ここの角を曲がれば学校ですね。」「そうだね。少し急ごうか」

彼女「はい。」

~教室~(ガラガラッ)

先生「あれ?モリ!今日は遅刻しなかったな!!」教室中が笑いに包まれた。

彼女「ふふっ」

彼女クスッ

~休み時間~(ザワザワッ)

彼女が席を外した

すると隣の男子生徒が話しかけてきた。彼の名前は『ハマザキ』である。彼は僕の古くからの友人である。

浜崎「おい。お前いつの間にあんな可愛い子と仲良くなってたんだ?教えろ!」

「この前たまたま会ったんだよ。」

浜崎「まじか。羨ましいぜ。」

「それよりさ、今日は授業長いらしいぞ。」浜崎「げ、マジかよ。だりぃ。」

「あと、次の時間は体育だから早く着替えないと遅れるぞ。」

浜崎「おっけー。サンキュー。」

~体育館~

先生「今日の授業はバレーボールだ。男女混合でチームを組んで試合をしてもらう。ペアはそれぞれ好きな人と組むように。」

「さて、どうするか。」

彼女「あの、もしよかったら一緒のチームになってくれませんか?」

「もちろんいいよ。」彼女「ありがとうございます。」

「ところで、君はバレーの経験はあるの?」彼女「いえ、ないですよ。」

「そっか。じゃあまず基礎から練習しようか。」

彼女「はい。よろしくお願いします。」

「とりあえずレシーブからだね。ボールを高く上げてみて。」彼女「こうですか?」

「そうそう。それで前に落としてみようか。」彼女「えいっ!!」

(パシッ!!)

「よし!上手くいったね。次はボールをこっちに上げてくれるかな?」彼女「分かりました。やってみますね。」

彼女「えいっ!」

(バコッ!!!)

「あぁ、、、」彼女はサーブを打ったものの、僕の顔面に当たった。

彼女「ごめんなさい。」

「大丈夫だよ。気にしないで。」彼女「本当にすみません。」

彼女「あのぉ、、、」

「ん?どうしたの?」彼女「これからは気をつけますので、嫌いにならないでください。」

「なるわけないじゃん。むしろ逆だよ。君が怪我しなくて良かった。」彼女「あ、ありがとうございます///」

「じゃあ続きやろうか。」彼女「はい!」

〜放課後〜 彼女「やっと終わりましたね。」「そうだね。疲れたでしょ?」彼女「少しだけですね。でも楽しかったです。」

「それは良かった。それじゃ、帰ろうか。」

彼女「はい!」

~帰り道~

彼女「あの、モリさんって、、お付き合いしてる方とかいるんですか?」

「え?いないけど、、」

彼女「そうなんですか!?」

「うん。なんでそんなこと聞くの?」

彼女「いや、、別になんでもありません///」

「そっか。」

彼女「・・・」


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