表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

24/118

EX2.まりゅうのおとぎばなし








 むかし むかし

 あるところに

 くろくて おおきな まほう の りゅう が

 たしかに いました


 その まりゅうは おおぞら を おおう ほどに おおきく

 そして きょうだい な ちからを もって いました


 まりゅうは まいにち おだやか に しずか に くらして いました


 ある ひ

 まりゅう は ひとびと と くらして みたく なりました

 まりゅう は むかし にんげん に たすけられたことがあった ので

 こんど は じぶん が たすけになりたいと おもったの です


 まりゅう は にんげん が だいすき です

 そんな まりゅう に にんげん は 声 を かけました


「なら うちの むら に おいでよ」


 まりゅう は うれしくて

 その ニンゲン に ついて いきま した




 まりゅう は それから

 ちじょう に いきる ひとびと と とてもなかよく くらしています

 笑い あい

 助け あい

 たのしくたのしく くらして いました




 あるとき むらの ひとびと は いいました


「ねぇ まりゅうさん やまのむこうに とても こわい せいぶつが いるんだ やっつけてくれないかな」


 ひとびと は とても こまった かおをして います

 まりゅうはつよく こころやさしかった ので その お願いを こころよく ひきうけました


 ごう ごう ごう

 まりゅう が 火をはくと たちまち こわい せいぶつたちは もえました

 ひとびと は かんしゃして まりゅうといっしょに えんかい を たのしみ ました


 つぎのとし も


「まりゅうさん かわのむこうから こわい せいぶつが やってきてる んだ」


 まりゅう は ふたたび こころよく ひきうけました

 その せいぶつ たちは まえに たいじした せいぶつよりも すこしだけ 強く て

 まりゅう は すこし きずを おい ました


「まりゅうさん だいじょうぶ ? きず を なおして あげるね」


 ちじょう の ひとびと は やさしく まりゅうを てあて します

 みんなの やさしさ で まりゅうは たちまち げんき になりました


 つぎの としも

 つぎの としも

 まりゅう は ひとびと の ために

 がんばりました


 がんばって

 がんばって ■■ ました

 いっぱい

 いっぱい ■■ ました





 あるとき

 まりゅう は

 たたかえなく なりました


 たびかさなる たたかい で

 つばさ は やぶれ

 つめ は おれ

 きば も くだけて しまったの です


 まりゅう は ぼろぼろ に なった じぶんのからだを みて

 ごめんなさい ごめんなさい と あやまり ました

 ひとびと の 願い を きくのが むずかしく なってしまった のです


 もう こわい せいぶつ と たたかえない と

 ちから の 無さ を なげきました


 ひとびと は こまったかおを しています

 だから まりゅう は さいごのちからを ふりしぼって おおぜい の こわい せいぶつ に

 火 を はきました


 ごうごうごう

 ごうごうごう


 こわい せいぶつ たち は

 つぎからつぎに もえて いきました


 まりゅう は

 ひとびと の うれしそうな かおを みて

 うすれゆく 意識 の なか

 さいごの ことば を はっしました


「ねぇ わたし は

 やく に たてましたか?」


 まりゅう の ことば に

 ひとびと は 笑って こう こたえ ました



「もちろん だとも

 これで ニンゲン(・・・・) たち(・・) を みな■し に できるよ」



 まりゅう は

 めの まえが

 くらく なりそう でした






 魔竜 が ちじょう だと おもっていたのは 地獄 でした

 魔竜 が ひとびと だと おもっていたのは 悪魔 でした


「これで 地上を 征服 出来るぞ」


 悪魔たちは

 魔竜の炎により弱った人々を 次々と■■ていきました


 魔竜はもう 一歩も動けません

 魔竜はもう 目の前が見えません


 人々の ために 頑張って きたのに

 頑張って きた はずなのに


 こみ上げる感情に 押しつぶされて

 魔竜は、泣きました。





 そうして

 しばらくの のち


 まりゅう の ぼうぎゃくさ を しった かみさま は

 おこって まりゅう を くさり で 天界 に 幽閉 しました


「いままで きみが 人々に おこなってきた ことを すべて うけてもらう ぞ」


 まりゅう は

 なきながら うなずいて

 せんねん ばつ を うけました


 これが――――












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ