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作者: 黒宮杳騏

目隠し

ブランコ


汚れた水溜まり

飛び越えて

あっちで遊ぼうよ


鬼から

隠れて


内緒であの川

向こう岸

渡って逃げようよ


石積み

崩して


最後の小銭を

握り締め

小舟に乗って行こう


1人で

行けるよ


ここでお別れ

仕方ない

それが決まりだから


ありがとう

ありがとう

最後まで手を握っていてくれて

最後まで手を振り続けてくれて


いつか僕の事を忘れてくれるように

言葉にはしないけど静かに祈ってる


申し訳ないからと1人で来て

最後に置き去りにした事を

どうか許して欲しい



「川へ入っちゃいけないったら」

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