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乙女ゲー≠なろうの乙女ゲー

繰り返しますが、この話は特定の小説及び作者を指す物ではありません。

ありませんったらありません。

「正直もう、乙女ゲーってジャンルの別ゲーだよな。」


「5W1H何処行った。」


ため息交じりに呟く男と、

呆れた顔で指摘する少年。

話が飛ぶのは何時もの事だけれど,今回は少々ロケットスタート気味だった。


「いや、なろうの『乙女ゲー転生』とか呼ばれそうな区分の小説読んでると思うわけよ。

 何故か必ず居る主人公に嫌がらせして断罪される悪役、

 普通全ルートクリア後でも無いと入れないだろうハーレムルート、

 正直同性から見てもドン引きな男共・・・

 これもう、乙女ゲーって言うかもういっそエロg「アウト!それ言っちゃ駄目だから!言ったら駄目なやつだから!」」


・・・遮られて、珍しく男の方が不満顔。

少年はぜえぜえと肩で息をしているけれど、男はかまわず言葉を続けるという。


「・・・いや、だって。

 『とりあえずエロシーン入れとけば他の品質は知らん』な同人エロゲと、

 『お約束イベント適当に突っ込みました。質は管轄外です』ななろう乙女ゲー。

 なんかもう、同じ物にしか見えなくなってきてなー・・・

 お約束が入ってりゃ、システムが駄目だろうとシナリオ破綻してようとキャラの魅力死んでようと通っちゃう辺りとか特に。」


「せめて伏せろよ一文字ぐらい。ていうか、なんか恨みでもあんのか?やたら実感篭ってるけど。」


「テンプレに意味があったり、キャラクターが魅力的だったりすればまぁ良いんだけどな。

 山場なしオチなし意味なしのまま「原作がそうだったから」でヒロイン(笑)が悪役に転生した主人公を断罪しようとして、主人公に返り討ちにされる小説が多いこと多いこと。

 その原作とやらは一週目からハーレムルートができて嫌がらせイベントが一つも発生せず断罪イベントだけ発生するルートがあって、攻略したキャラは主人公の事だけ考え続けていつでも一緒?

 そんなゲーム、どんな人間が記憶に残るほどやり込めるんだよ!?

 むしろ負の方向で記憶に残るわそんなイロモノ!

 ゲーム舐めんな!そんなモンが商業で出ると思うな!出て人気出ると思うなぁぁぁっ!!」


・・・一人で語って荒れ狂う男を、少年は数歩下がって呆れた目で眺める。

というか、この台詞は多角的に喧嘩を売って居るのではなかろうか。

商業でも酷い物は酷いし、同人だろうと質が良い物は質が良いのだし。

まぁ、そもそも全体量の差で同人の方が酷い物が多いのは否定できないけれど。


「・・・まぁ、そんなのの方が話を作りやすいからじゃね?

 怪獣映画で軍が役に立たなかったり、

 SFもので科学的考証が仕事してなかったり、

 この小説が会話文形式の方がやりやすいからこうなってたりする感じで。」


「最初の一人はその辺まで考えてたんだろうけど、二人目以降はどうなんだろうなー。

 正直、二匹目の泥鰌を狙おうとしたら泥鰌が入れ食いだったようにしか見えんし。」


「狙ったけど泥鰌を取れなかったヤツも、多分山のように居るんだろ。

 取れなかった連中はそもそも視界に入って無いだけで。」


この小説みたいなモノかと笑ったところで、

丁度きりよく落ちもつき。

上書き保存をぽちりと押して、

男はため息を吐くのであった。

・・・まぁ、誰も読んで無いだろうから書ける内容なのですが。

いっそ、タグにアンチ・ヘイトでも付けとくべきか(原作無いのにつけてもいいのかどうかは知らない)

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