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「新田くんたち、ありがとう・・・」 by渡部勇人
走り出したツヨシを見て、俺と鬼塚も走り出した。
「やめろー!!」
ツヨシが叫ぶ。
それでようやく4人俺たちにきずいた。
殴っていた3人の顔色が変わる。
「鬼塚だぁー!!」
3人は振り返りもせず、逃げていった。
「大丈夫か?」
倒れている人のところにたどりついた俺は声をかけた。
「新田くんたち、ありがとう・・・」
なんだ?ツヨシのこと知っているのか?
そう思ってた俺に、ツヨシが説明してくれた。
「こいつは渡部勇人同じクラスだぞ」
なにっ!ツヨシと同じクラス!
ということは俺とも同じクラスってことじゃないか・・・
俺はなんだか恥ずかしくなった。
次の日俺たちは徳永に渡部について聞いた。
「渡部勇人・・・たしか小学校まで野球やってたはずだ」
「野球経験者!」
「偶然?奇跡か?」
「これはチャンスだな」
次の目的が決まった。
渡部勇人を野球部に入部させる。




