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野球やろうぜ!!  作者: tanitani
3話 部員集め
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「ダメだ・・・不安要素追加・・・」 by黒田健太

次の日俺が教室に入ると、ツヨシが俺を呼んだ。


「おはようケンタ!紹介したい人がいるんだ!」


ツヨシの後ろから男子生徒が出てきた。

見たことない人だ。隣のクラスか?


「えっと・・・僕の名前は矢部宗一やべそういちです。

 今日から野球部に入部します」


矢部は深く頭を下げた。

一人称が僕の絶滅危惧種がもう一人・・・

矢部は身長は低くちょっとポッチャリしていた。

俺は質問してみた。


「ポジションは?」

「野球やってないです」


「何かスポーツしてたの?」

「学校の体育だけです」


「野球のルールは?」

「あまり知らないです」


「なんで野球部に入ろうと思ったの?」

「誘われたからです」


ダメだ・・・不安要素追加・・・


「あと2人いないと試合できないだろ」


ツヨシは自信満々に言っている。


「そりゃそうだけど・・・」


「僕頑張ります!」


矢部は元気よく言った。


「やる気あるから大丈夫だろ!」


そういう問題じゃないんだが・・・


だけどせっかくの入部希望者を断るわけにはいかんので


「矢部くん。これから頑張ろうね」


こうして矢部宗一の入部が決定した。


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