「危険な奴だが、打撃センスは一流だ」 by徳永隼人
ツヨシが変化球を投げられないなんて思わなっかた。
だけどツヨシがあまりにも落ち込んでいるので
俺は話題を変えることにした。
「あと二人部員を増やさないと試合できないからな。
徳永、だれか心当たりはあるか?」
「いるよ。鬼塚明也っていう一年生だ」
話題の変更に成功した。
ツヨシも少し機嫌を取り戻して言った。
「どんな奴だ?」
徳永はパソコンを見ながら説明し始めた。
「明乱中の4番打者でポジションはファースト。
性格は短気でデットボールをうけて乱闘を何度か起こしてる。
そのせいで夏の大会は出場禁止になったそうだ。
引退後は不良になって暴力事件を起こしてる」
「そんな奴誘って大丈夫か?」
「金属バット持って廊下をフラフラしてる奴か?」
俺とツヨシがそれぞれ感想を述べる。
「危険な奴だが、打撃センスは一流だ。
中学時代6本もスタンドにぶち込んでる」
6本!!それはすごいな。俺の記録は4本だ。
「しかし三振も多く打率はそんなに高くない」
「それでもホームラン6本は魅力的だな」
「ファーストはちょうどいないしピッタリだな」
俺たちの意見は一致した。
鬼塚明也を野球部に入部させる。




