「情報収集はすべての基本ですよ」 by徳永隼人
今日は練習はないようだが
俺はツヨシと二人でキャッチボールをしていた。
すると何者かに声をかけられた。
「新田君。変化球を投げてくれませんか?」
俺が振り返るとそこにはマネージャーの徳永隼人が立っていた。
「この前も体育館裏で新田君の剛速球を見せてもらったんですが
変化球は見ていないので」
キャッチボールをしているしているときに感じた視線は
こいつだったのだと俺は直感した。
「情報収集はすべての基本ですよ」
さらに徳永は自信満々にこう言った。
「情報を多く持っている者が野球を制すのですよ」
さすがにそれは言い過ぎではないだろうか・・・
「どのくらい情報を持ってるんだ?」
俺は興味を待ったので聞いてみた。
「黒田健太。小橋中の天才捕手と恐れられ、野球名門校も
目をつけていたが最後の大会が不振に終わり野球をやめたと言われていた。
新田剛。天合中のエースピッチャー。剛速球が武器だが
取れるキャッチャーがいなかったためその球を試合で見せことはなかった」
正直すごいと思った。
でも気になることがある。
「そんな情報をどこから?」
「闇サイ・・・なんでもない」
それは闇サイトのことだろうか・・・
この野球部・・・やっぱり不安だ!




