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俺と美少女

第二章 俺と美少女

学校が終わると、早速祭り委員会の学年別抽選会が始まった。クジ運の無い俺だったし後でクラス皆に文句を受け付けられるのも嫌だったから、詩尼にやらせた。俺の記憶力が正しければ、詩尼のクジ運はクラスの中でも、ものすごく良かったはず・・だったと思う。そうしてクジを引いた詩尼は見事にも1等賞を引いた。1等賞を引いた学級は、やりたいことを優先的にできるため俺は文句を言われなくてよかったという気持ちでほっとした。それと同時に、くじ運が以上にある詩尼に尊敬を抱きうっかり話しかけてしまった。

「1等賞を引けるなんてお前すごいな!!」

周りにいたやつらが全員ざわめき声をあげそれと同時にこちらを見る。

どうしてこんな風になってしまったのか、俺は言った後に気づいてしまった。

当たり前だ、クラスから浮いた存在である少女に、クラスでも平凡(注:問題児)な男子高校生である俺が話しかけたからだ。

周りのやつらはきっと話のネタとして、取っておきたいんだろう。

詩尼はお得意のモールス信号は使わずただ驚いた顔でこちらを見た。それと同時に詩尼の髪が揺れ、(さだこのナチュラルストレートバージョン)※前髪も顔にかかってて、顔が全く見えない髪型の事

今まで見えなかった顔が見えた。俺は高校生活で初めて詩尼と目が合ったのだ。詩尼の顔は、小顔でとても可愛らしかった。背も普通よりは少し小さめなで・・前髪が顔にかからなかったら、モテていたと思う。

こうして今日の学校が終わった。

学校が終わるとまず始めに家に帰り、時計を見た。時刻は6:30過ぎ、待ち合わせ時刻の9:00。

「家から墓場までの時間はおよそ15分だから。まぁ、余裕を持って8:40に出るか。」

そう呟くとすぐさま目覚まし時計をセットし、俺は大好きなRPGゲームである格闘ゲーム<fight with a murderous fiend>で時間をつぶしていた。

このゲームは名前のみ有名なゲームで、熱狂的な朱雀のオタクやマニア以外はやらないゲームだ。名前のみが有名なのはこのゲームを作ったVermillion Bird of the South<朱雀>別名Death<死神>が今、誰もがやってる有名なRPGの内容をたった一人で作るクリエイターだからだ。今俺がやってるこのRPGは今まで以上にグロいけど(てか、今RPGの中で最もグロいゲーム部門の1位とってるけど・・)パーティと敵を倒した後の爽快感、エリアのボスキャラが出てくるたび胸から送り出されるリズムそれらすべてが今まで以上なのだ。おかげさまで、夜寝る暇もない。とにかく時間をつぶす時や何かを忘れたいときははこのゲームが一番だ!

ジリリリリリリリィィ目覚まし時計の音が部屋の中で響く。目覚まし時計のアラームを切り、パーティに落ちることを告げ、すぐさま墓地に向かった。

墓地についた時の時刻は予定通り8:55だった。彼女は見当たらなかったため、バチが当たらない程度の場所に座った。夜の墓地は人のことを焦らせる、そのためまた時刻を何回も見るはめになった。最後に見た時刻は8:59。

──あと1分かぁ。そう思い少しボーッとしてるといきなり目の前に彼女が現れた。それは一瞬の出来事だった。俺がボーッとしていたため、歩いてきた彼女に気づけなかった・・そんなことではないのだ。

いろんな考えが頭の中をぐるぐると回り、俺は2つの結論を出した。

1.ゲームのやりすぎで幻覚が見えるようになった。

2.この人は、普通じゃない。

そうこう考えていたら、彼女が俺の手を触った。その手は人間の手の温度とは思えないほど冷たかった。まるで、氷を触っているかのような・・だけど、手の感触は人の手だった。

「私はね、あなたに頼みごとがあって今日は来てもらったんだ・・。」

「・・頼みごと?」

今だ、現状が呑み込めていない俺に彼女は極めて冷静な口調で話しかけた。

「放送局に入って私と一緒に戦ってほしいんだ。」

突然の誘いに驚きを隠せない俺が、呆然と立っていた。

言葉を理解するのに時間がかかった俺はたった一言を彼女に告げた。

「えっと、大会か何かかな・・?それだったら、別の人を・・・。」

「違いますよ。大会なんかじゃなくて・・ピコを使ってあいつらをぶちのめすだけですよ。」

あれ? この子ちょっとズレテないかな・・・?

「断る。」

「どうして?」

彼女は、俺が断ったことを疑問に思ったのかすぐに理由を尋ねてきた。

「放送局に入って何と戦うんだよ!人か?物か?それとも厨二病が作りだした幻か?少しは現実見た方が良いよ!」

言ったぞ、俺は美少女の厨二病が治る様にも努力できたぞ。

──この時点の俺は、厨二病の自覚を持たせたという達成感しかなかった。

「今言っても、絶対に信じてもらえないから・・。まだ言えない(*^^)v」

「なにが、言えないんだよ!言うだけいえy・・」

「来た。」

「!?」

いきなり奈雲の言葉を中断した彼女は、訳も分からず呆然と立ち尽くしている奈雲の腕を引っ張り茂みの中に連れ込んだ。

薄暗いが、彼女のスカートの中にある純白のパ・・・が見えた。そのせいで自分の顔が赤くなっているのが分かったが・・、幸いなことに彼女は気づいていなかったのでラッキーだった。

「あいつらと戦うんだよ。」

突然そういった彼女の顔は、笑顔だった。しかしあいつらとは何のことか奈雲にはさっぱり分からなかった。

そんな俺に彼女は、敵を指差した。

「!?」

彼女の指の方向には、集団で帰っている希望ヶ丘高校の生徒がいた。その中には今まで見たこともない表情をしている網川 梨香がいた。

網川 梨香の表情は怖く、目が軽く死んでいた。今朝見たときのおふざけ要素(泣き虫)にはとてもほど遠いかった。

網川 梨香は、今まで見たこともないやつらときょろきょろしながら歩いてた。

この時点では、隣にいる彼女の言葉が理解できなかった。

いや、理解しようとも思っていなかったのだ・・。

この日から、彼女の言葉を理解するように努力すれば、最悪のエピソードへ一直線に進まなかったのかもしれない・・。全ては、一週間後の学校祭につながっているのだ。


──こうして、不協和音が発覚した日は終わりを迎えた。


朝目が覚めるといつも通りの毎日が始まろうと・・・・。

「ふわぁ。眠いわね。」

「・・・。」

あれ、おかしいな?今美少女の幻聴と幻覚が同時に起きた気がするんだが・・。

昨日あの後何が起こった!?いや、美少女が部屋にいるのは嬉しいんだが・・いや嬉しくない!もっと部屋を綺麗にすれば良かった!何を考えているんだ俺は!!

思考回路が回らなくなった俺は、ここで一つの決断をした!!

よし!見なかったことにしよう☆

俺はベットの上ににあった掛布団を幻覚にかぶせ学校に行く準備を進めようとした。

「朝は眠いなぁ、今日もここには俺一人。俺の部屋に人は一人しかいない!!」

そう大げさに言ったのだが・・。

「いやですねぇ、ここにも人がいますよ」

「・・・っ」

掛布団を片手で持ち、布団から顔を出す姿はとても可愛らしい物で、その可愛さで思わず顔が赤くなってしまった。

最近顔が赤くなるの多くないか・・俺!

しかし、ほんの数秒で俺の脳は再び、冷静に考えることを始めた。

「君何してんの!?なんでここにいるの!?」

この状況だと誰もがみな発する言葉だ。

「覚えてないの・・?」

「えっ!?」

彼女の言葉に驚いた。

俺は、一生懸命思い出そうとするが、理由は思い当たらなかった。

「あの後、君は放送局に入ることを決断し!それと同時に私の下僕として生涯をすごす約束をしたのです!!」

キラーンとした顔つきをした彼女は俺に向けて決意のポーズを決めている。

「・・はっ?(笑)」

バカバカしくて、つい見下すように笑っちゃった(つω`*)テヘ

「あの後、君は放送局に入ることを決断し!それと同時に私の下僕として生涯をすごす約束を・・」

「いや、それもう聞いたし!!」

つい、思いっきり口頭で突っ込んでしまった・・が、これだけでツッコミは終わらない!

「下僕ってなんだよ?下僕って?ふざけんなよ(怒)俺はちゃんとした人間なんだぞ!なめんなよ!!第一さ、俺、いくら口が滑っても得体の知らない委員会に入るつもり全くないし、てか、そもそも俺委員会事態入るつもりないし!その前にあなたの学校すら知らないんだから・・無理!しかも、この前祭り委員だかなんだか知らんが変な物押し付けられたばかりだしっ!!とにかく俺はお前のふざけた計画に参加するつもりないの!わかった?」

「わかった!」

彼女は微笑んだ。

あれ?意外とすんなりいけた・?

「下僕じゃなくて、奴隷にすればいいのね!」

さっきよりも、笑顔だが『ハッ』と俺のことを見下しながら言ったふざけた女がいた。

その顔を見てると相当いらつく!

「はぁ?」

「そんなことより、早く行かないと昨日と同じく遅刻だよ」

彼女は、唐突に話を変えた。

時計を見ると遅刻ギリギリの時刻だった。

『昨日と今日で彼女に振りまわれっぱなしだな』などと思いながら、着替えをとり廊下に出て扉をしめた。上の服を脱ぎ、Yシャツのボタンをとめてる真っ最中。

突然耳にフーっという音が聞こえてきた。

ピクッ、体が反応して体育座りのようになった。

涙目になりながら、奈雲は言葉を発した。

「お・ま・えは何やってるんだぁ!!」

言葉は、怒りでいっぱいだった。(顔は赤かったけど・・)

「あら、体が意外と敏感なんだね(笑)ひょっとしてかわいい系男子?wwまぁ、背も平均と比べると少し小さ目だしっw」

「どうでもいいから、部屋に戻れ!」

「こわーいw」

わざとらしく言った彼女は、俺の部屋へと戻って行った。

本来ならもっと説教をしたかったのだが・・時間がないからまた後でにする。

俺は、美少女に見えないところで着替えをはじめた。着替えが終わると俺はすぐさま美少女に大切なことを告げた。

「必要最低限の事以外この部屋から出るなよ。もちろんこの家から一歩も出るな。分かったな。」

「ひょっとして、束縛するタイプ?」

「なっ」

「そういう人はかわいい系男子でもモテないよ~」

「余計なお世話! 行ってき・・・永遠にさようなら!!」

彼女の一言に図星をつかれたような気がしたから、急ぎ足で学校に向かった。

──おれは、モテないわけでもかわいい系男子でも束縛する人でもないぞ。

()が(・)小さい(・・・)()は(・)、認めてる(・・・・)じゃん(・・・)(笑)・・・」

少年が居なくなった部屋で彼女はベットの上に座り目を閉じ少年への言葉を静かに呟いた。

まるで、心の声が聞こえるかのように・・・。

「白月奈雲君・・・君は昔のままだね。私の物である笑顔を君は今、誰に向けているんだい・・?」

その途端彼女は静かに目を開けた。それと同時に部屋のカーテンが風で大きく揺れた。それにつられ彼女の綺麗な水色の髪も揺れた。外では雲行きが突然怪しくなり雷雲がやって来た。彼女が目を開けるまで外は、風のない晴天だったはずなのに・・。

だが、違和感(いわかん)はこれだけではなかった。彼女の目だ。彼女の眼は、すこし薄暗い水色なのに・・、雷と雨が聞こえる部屋では綺麗な淡い水色が光り輝いていた。


こんにちは!紅乃です(*^^)v

2話目は、いかがでしたか?南雲の目の前に現れた、美少女との絡みがあり題名通りのラノベっぽくなってきましたよね(`・ω・´)キリッ

まぁ、美少女の謎につきましては、これから徐々にわかっていくと思います!

まぁ、それはさておき投稿が、とても遅くなりましたね。楽しみにされていかたすみません_(._.)_いろいろと、中学生の敵テストと戦いを繰り広げたり、俺とヒロインたちとのバカな日常の略称を考えていたりだとかで・・投稿が長引いてしまいました。では、略称を発表したいと思います^^

『俺ヒバ常』です!俺ヒバ常の『俺』はみんな分かると思うので説明しません。『ヒ』はヒロインで、『バ』バカ、『常』は日常です!

私のネーミングセンス力がなさ過ぎて、一時期迷走しました。

これからも、『俺ヒバ常』をよろしくお願いします!!


漢字の使い方が間違っているときは「△△の〇っていう部分漢字間違っていますよ。□です。」などと教えてくださると幸いです。もちろん感想も募集しています!!

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