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母ちゃんが物理的に強いでござるの巻_前

俺「ズズズズ・・・。茶うめー」


親父「・・・」


俺「ボリボリ・・・。せんべいもうめー」


親父「・・・」


俺「・・・」



俺「なんだよ、今日はやけに静かじゃねえか」


親父「・・・ああ」


俺「何だよ。調子狂うな」


親父「・・・ちょっと今日は息子に、大事なお知らせがあります」


俺「ん・・・なに?」


親父「・・・」


俺「なんだよ」


親父「本日、母ちゃんが帰ってきます」


俺「え」





俺「マジで」


親父「マジで」




* * *




俺「へえ、母ちゃんかあ。最後に会ったのはガキの頃だったっけ」


俺「で、今日帰るって連絡があったのか?」


親父「いや・・・」


親父「ある筋からの情報だ・・・、ついさっき母ちゃんが日本上陸したとの情報が入った・・・」


俺「どの筋だよ。そいつに母ちゃん監視されてんのかよ」


親父「目的はおそらくここ・・・。自宅への帰還が予想される・・・」


俺「そりゃ、まあ帰ってくるだろ・・・」


親父「空港から自宅までの距離、数十キロはくだらないが。母ちゃんの走行速度を考えると恐らくもうすぐ到着する」


俺「え、母ちゃん走ってくるのかよ。嘘だろオイ」


親父「うむ。では後ろを見てみろ」


俺「え?」


母「二人とも、久しぶりね・・・」


俺「うおお・・びっくりした、またこのパターンかよ」


親父「おかえり母ちゃん」


俺「おお・・・おかえりなさい」


親父「はっはっは、見てのとおり壁にめり込んでるけど元気でやってるよ」


母「貴方がめり込んでるの見るのも久しぶりね・・・」


俺「前もめり込んだ事があるのかよ」


母「そういえば、あんたはまだ生まれてなかったわね・・・」


親父「はっはっは、新婚の時はなんだか緊張して良くめり込んだモンだ」


俺「お前どういう体してんの」


母「あの頃はお互い若かったわね」


俺「何なの。若いとそうなんの」


親父「まあお前もその内わかるよ」


俺「いやだな・・・」


母「それよりお母さんノドかわいたわ。息子。茶出して茶」


俺「久しぶりに会ったてのに感動薄いなオイ。子供こき使いやがって」


母「久しぶりに会った母親に親孝行もしないつもりなのかしら。酷い息子を持ったわ」


俺「やれば良いんだろやれば・・・」


親父「はっはっは。母は強しだな」


俺「ほれお茶」コト


母「ご苦労様・・・ズズ」


俺「そういえばよ、母ちゃんは何の仕事してるんだ?海外にいるらしい事は知ってたけど」


母「あなた・・・。説明してなかったの・・・?」


親父「いやあ・・・、なかなか言いづらくて」


俺「親父に聞いても言わないしな。何やってたんだよ海外で」


母「傭兵よ」


俺「マジかよ」


母「最近の仕事は中東で民兵の訓練教官とか、義勇兵とかにも参加してたわ」


俺「ええ・・・何やってんのあんた・・・」


母「あの辺の情勢は不安定だから火種も絶える事がないし。おかげで私達家族も食いっぱぐれる事がないわね」


俺「それはそれで何かすげー複雑な気持ちだわ・・・」


親父「はっはっは。母は強しだな」


俺「強すぎるだろ」



もうハットリくん風サブタイトル定着させて良いのでござるかの巻

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