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親父が壁にめり込んでからの一ヶ月が過ぎ去りました

ガララッ


俺「ただいまー」




俺「ん?ただいまー!」


俺「親父ー?」


スタスタスタ


俺「・・・いない?」


俺「なんだこの穴」


ヒュウウウウウ・・・


俺「親父がめり込んでたのはこの穴か・・?」


俺「・・・中、どうなってんだ?」


俺「・・・親父ー?」


ズオオオオオオオオオオ!!


俺「おっ!?」


俺「なんだこれ、吸い込まれ・・・!!」


俺「うあっ・・!やばい・・!引き込まれる!」


俺「ぐ・・・!ぐぐ・・・!」





俺「・・・まあいいか入ってみよ」


俺「あ、そーれい」


シュルルルルルル


スポンッ




* * *


ー穴の中


ヒュウウ・・・ドテッ


俺「いてて」


俺「なんだここは」


俺「なんか洞窟みたいになってんな」


俺「うちの家の壁こんなに厚かったっけ。どうなってんだ」


俺「あれ、入り口が見えない。どうやって帰るんだ」


俺「・・・・・」


俺「これは欠陥住宅じゃねーのか!」


俺「後で大家に文句いってやろう」


<フンフンフーン♪アフォナホウニョハーン♪


俺「ん?」


外人「ア!息子サンじゃありませんカ!奇遇デスね!」


俺「何やってんだこんな所で」


外人「貴方の家でタダメシ食わせてもらおうトやってきたのデスが、変な穴に吸い込まれまーシテ」


俺「まあ自業自得かなあ」


外人「かれこれ2時間はサマヨってたんで、泣キソウになってた所でしたヨー!」


俺「変な歌歌ってたけど」


外人「ここで会ったのも何かの縁!共ニここを脱出シヨウじゃアリマセンカ!」


俺「まあいいけど。あんたもう俺んち来るなよ」


外人「HAHAHA!ゴジョウダンヲー」


俺「結構本気なんだけど」


外人「ソレにしてもなんなのデショウねここは」


俺「分からん。俺も入ってきたばっかりだし」


外人「というコトは私はオナジ所をグルグル回ってイタと言うことデースか!アッハッハ!」


俺「割と笑い事じゃないんだけど」


ヒュウウウウウ


俺「風が流れてるな。この方向に進めばどっかに着くんじゃね?」


外人「アッタマE!ジャ、いってみましょうカ!」



* * * 



俺「どこにも着かねえ・・・」


外人「小一時間バカシ歩キ続ケテマスネ・・・」


俺「そろそろ何かあってもいいんじゃないのか、展開的に」


外人「何かオカシナコト言ってマスヨ。ダイジョウブデスカ」


俺「さすがにそろそろ疲れてきたな・・・」


外人「デスネ」


俺「・・・」


外人「・・・・」




外人「オヤ?」


俺「どした」


外人「ナンカ奥の方から人のケハイがシマスヨ!」


俺「なに」


外人「具体的に言ウト中年男性の加齢臭ッポイ臭いガシマス!」


俺「嘘ォ、全然臭わん」


外人「ワタシ外人ナンデ鼻デカいんデス。ダカラ」


俺「なんか怒られそうだからそれ以上言うな」


外人「トニカク進んでミマショウ!」



スタッスタッスタッ



俺「おっ」


親父「よー、何してんだお前ら」


外人「なんだパピィじゃナイデスカー」


俺「なんかすんなり出てきちゃったけど親父こそなにしてたの」


親父「いやー、この穴もそろそろ埋めようかと思ってなー」


俺「あんたが掘ったのかこれ」


親父「おれが掘ったっていうか、うーん。実はお父さんは壁にめり込んだ拍子に時空にひずみが生まれてダンジョンが出来てしまう体質なんだよ」


俺「なにそのてきとうな設定!」


外人「最終回にシテ衝撃の新事実デース!」


親父「ほっておくと色々まあマズいから今まで壁にめり込んでいたんだ。あの、ダンジョンが魔界とかに繋がっちゃうから。うん実はそうなんだよ」


俺「完全に今作った設定じゃん、むりくり風呂敷たたんでんじゃん」


外人「広げなくテ良い風呂敷広げてソッコーでタタンでる感ジがシマスネ!」


俺「そもそもなんでめり込むんだよ」


親父「そして実はこの穴が魔界への門です」


ヒュオオオオ


俺「さっきから風の音してたのこいつかー」


外人「意外とチンマイんデスネー!排水口グライシカナイシ!」


親父「いやーこれがほっとくと段々大きくなってね。そうなるとあんまりよろしくない結果になる」


俺「悪魔がでてきて世界が滅亡するとか?」


親父「いやこの穴からCO2が流れてきて地球温暖化が進む」


外人「地味ダケド確実な環境ハカイデスネー!」


俺「確かにダメだけど・・・そんなにダメでもないな・・・。いやダメなんだけど」


親父「ということで何かで塞がないといけないんだが、あいにくお父さん何ももってきてないんだよね」


俺「わりとシリアスな問題なのに計画性ねえなー」


親父「という事でお前らなんか持ってない?」


外人「ワタシは手ぶらデース」


俺「ケータイぐらいしかないけど」


親父「よし!じゃあそれをこの穴に投げ込め」


俺「えー、やだな。買い換えるのメンドいし」


親父「地球のピンチなのにゆるいなー」


俺「ていうかケータイぐらいで塞がれるなよ魔界の門」


外人「万策ツキマーシタネ!」


親父「うーん・・・ん?」


外人「ドウシマシタ?」


親父「外人・・・お前鼻デカいなぁ」


外人「パピィ。ソレハモウ一歩で人種サベツデスヨー」


親父「いや、お前のその鼻とってこの穴に入れたら魔界の門根詰まり起こさねーかなと思って」


外人「エエ・・・何イッテルンデスかアナタ」


俺「そうだそうだ鼻とれよ外人」


外人「エー・・・ナニコノ親子コワイ」


親父「・・・外人、ごめん!」


ブチッ!


外人「UWAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」


親父「さあ息子!こいつを早く穴の中へ!」


俺「なぜ俺に渡す!うわっ!ばっちい!」


親父「さあ早く!外人の犠牲をムゲにする気か!」


外人「チョwwwwハナガwwwwトレタwwwwナニシテハルンデスカwwwww」


俺「くっそー、外人、お前の事は忘れないぞ。さらばだ!」


外人「シンデナイカラwwww鼻が本体ジャナイカラwwwwww」


俺「そーれい」


ポイッ



 ズゴゴゴゴオオオオズゴッズゴッゴッゴッ・・・   




 シュウウ・・・・ウウウ・・・・・・ウ・・・・・



 ・・・・



親父「穴が・・・ふさがった・・・」


俺「これでいいのか魔界の門」


外人「鼻wwwww私ノ鼻wwwwww」


親父「さて脱出するぞー。出口こっちだから」


俺「晩メシまだだったしなー」


外人「私ノ鼻世界スクッタwwwwwwwww」




* * *


自宅ー



スポンッ



スタッ


親父「家にとうーちゃく!」


俺「ちょっとした冒険だったなー」


外人「鼻・・・・私のアイデンティティ・・・」



シュウウ・・・


俺「めり込んでた穴がなくなっていくぞ」


親父「魔界の門が塞がれたことにより時空がひずみは安定し消滅したのじゃ・・・」


俺「格好良く言ってるけど塞いでるのはデカッ鼻だけどな」


外人「そんな私も今ジャ鼻ナシデース・・・・」


親父「そう落ち込むなよまた買ってやるから」


外人「エーッ、ホントデスカー?ヤクソクですヨー!」


俺「お前の鼻取り替え式なんだ」


親父「じゃあまあとりあえず晩ご飯にするかー」


俺「久々に親父が作れよ。もう五体満足なんだから」


親父「おー、久々にやってみるか」


外人「パピィの手料理デスカー。楽しみデスネー」


親父「割とうまいぞー、母さん料理できなかったからなー」


俺「あー、やれやれこれでやっと楽できるな」


親父「今までごくろうさん」


俺「うるせーや」








* * *






数日後




ガラガラッ


俺「ただいまー」




俺「ん?ただいまー!」


俺「親父ー?」


スタスタスタ


ゴスッ


俺&親父「あてっ」


ドテッ


俺「・・・・・・」


親父「・・・・・・」


俺「・・・・・・」


親父「・・・・・・」


俺「・・・・・・」


親父「・・・・・・」


俺「・・・・・・何してんの」




親父「今度は床にめり込んじゃって。てへっ」




俺「えー・・・・」













ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



親父が壁にめり込んでから一ヶ月が過ぎました  おわり



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー











とりあえずこれで、親父が壁にめり込んでから一ヶ月が過ぎました。完結です。


今まで読んでくださった方ありがとごじます。

感想とかくれると嬉しいです



またなんか書きたくなったらフラッと再開させたりするかもしれないです。多分



あとは特に書くことないです。ありがとうございました。


でぇあ


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