部の活動は主に大富豪だったでござるの巻
自宅ー
親父「時に息子よ」
俺「何だ」
親父「いっつも帰ってくるの速いけど、お前部活はやってないのか?」
俺「やってないよ。家で家事もあるし」
親父「バキャロウ!若いもんがそれでどうする!学生といえば部活!部活といえば学生!!汗や血ヘドその他色々な液体を流しつつ友情を深める素敵活動!それをムゲにするか!」
俺「じゃあメシ作らなくていいのか」
親父「それを言われると痛い」
俺「だろ」
親父「でもやってみたらどうだ。メシの事はお父さんなんとかするから」
俺「考えてみるわ」
* * *
学校
友「部活ねえ」
俺「おう、この学校なんか有名なのあったっけ」
友「いやあ、基本的に何やってるかよく分からん学校だし」
俺「だよな」
女「なになに何の話ー!」
俺「出たな変人」
友「こいつが部活入ろうか迷ってんだってさ」
女「そういう事なら私に任せろー!!「部活動宣伝部」部長であるこの私にな!!」
友「そんな部活あるんだ・・・」
俺「ますます分からなくなってきた」
女「じゃあ放課後また集合ね!」
ーーという事で放課後
女「まずここがバスケ部よ!!」
友「わーここがバスケ部かー」
俺「なんか展開速くね」
女「見ての通りバスケしてるわ。彼らは」
キュッキュッキュキュッ ダムダムダム
バスケ部員「ディーフェンスwwwwwディーフェンスwwwwww」
バスケ部員2「ディーフェンスwwwwディーフェンスwwwwwwww」
バスケ部員3「ディーフェンスwwwwディーフェ・・・ディーフェンスwwwwww」
友「なんか暑苦しいね」
俺「おい、ディフェンスの練習しかしてないぞ」
女「守りの固さに関して言えば我がバスケ部は県内一よ!!ディフェンスしかしないから試合では勝った事がないけどね!」
友「だめじゃん。つうかバカじゃん」
俺「次いこう次」
以下ダイジェストでお送りしますー
ー校庭
女「ここが野球部!校庭に雑草が生えるスピードは国内一よ!部員は一年のほとんどを草むしりに費やしているわ!!」
友「だめじゃん。つうか校長なんとかしろよ」
俺「次」
ー陸上部 部室前
女「ここが陸上部よ!校庭は草むしりする野球部員がいて走れないから年中サボってるわ!今は大富豪やってるわね!」
友「だめじゃん。つうか草むしり手伝えよ」
俺「次」
ープール
女「ここが水泳部よ!プールは一般開放されていて誰でも入れるわ!部員はウォータースライダーとか屋台とか作って金取ってるわね!」
友「むしろすげえ」
俺「水泳は全然やってないけどな」
* * *
その後
スタスタ
俺「あれから色々回ってみたはいいけども」
友「ほぼ部活はしてなかったな。うん」
俺「本人達は楽しんではいるんだろう多分」
友「じゃあいいのか。え、いいのか?」
女「さて、着いたわよアンタら」
俺「まだあったのか」
友「もうお腹いっぱいなんですけども」
女「ここが文化系総本部よ!!今回のメーンイベントだわ!」
友「あー、そうすか・・・」
部長「そして私が部長だ!!!」
俺「い、いつの間に」
部長「良くきたな諸君!ここは文科系総本部!!略してエクストリーム文化部だ!!」
友「何も略してねえ!」
俺「なんだか知らんがすごい説得力だ」
部長「その昔!茶道部やら書道部やら図書部やら色々あってややこしくなっちゃったある文化部員が一挙に全部まとめて一つの部活にしちまおうと試みた結果がこのエクストリーム文化部だよ!ゆっくりしていってね!」
友「薄々勘付いてたけどこの学校ひでえな!」
俺「校長が全ての元凶な気もするぜ」
女「私の「部活動宣伝部」もこの部に所属しているわ!」
友「え、どゆ事」
部長「正しくは「エクストリーム文化部 部活動宣伝部門」という事だ!」
俺「ややこしいな。むしろややこしいな」
部長「その他にも購買部門、広報部門、情報部門、科学部門、軍事部門、肥後もっこす部門など、多岐に渡る部門が存在するのだっ!」
友「オイ最後のは何だ、オイ」
部長「そんな事より君ィ!!我が部に入部しないかね!」
俺「え、俺」
部長「分かる!その目を見れば分かるぞ!君は根っからの文科系資質!文化を愛でるしか能のない男!潜在的ネクラ!次期文化部長は君しかいねえええええ!!!」
俺「え、何かすげえ侮辱された気がすんだけど。怒っていいのか。これは怒っていい奴か」
友「たぶん褒めてるんじゃあないのか」
部長「入りたまえ!是非入りたまえ!入らないと君の髪の毛から採取した遺伝情報を紙に刷って学校中の壁紙に張り付けるぞ!」
俺「微妙になんか嫌だなそれ。割とどうでもいいけどなんかいやだな!」
友「文科系だ!文科系いやがらせだ!」
女「流石部長ッス!」
部長「さあどうする!DNAスッパ抜かれてもいいのか!」
キーンコーンカーンコーン
俺「あ、6時。今日の所はメシ作るんで帰るわ」
部長「何、そいつは至極まともな理由だ止められん!だが私はあきらめんからな!」
俺「え、はい」
友「意外に引き際が良い」
女「さすが部長ッス」
* * *
ー自宅
親父「どうだ。部活きまったのか」
俺「なんか奇特なテンションの奴に強引に入部させられかけた」
親父「ふーん。何て部活だ」
俺「たしかエクストリーム文化部とかなんとか・・・」
親父「あ、それお父さんが作ったやつだわ」
俺「え」
おわり
久々でござる
とりあえず学園モノっぽい事をやってみたかったのでござる
青春したかったのでござる。