外眺めながら忍者走らせてたら終点だったでござるの巻
俺「・・・・・ズズ」
親父「・・・・・」
TV<魔法中年ツヨシ!この後すぐ!
俺「・・・・ボリボリ」
親父「・・・・」
TV<出たな怪人!魔法パーンチ!!
俺「・・・・・」
親父「・・・・息子よ」
俺「・・・ん」
親父「暇だ・・・」
俺「そうか」
親父「だいたい壁にめり込んでから、ここ最近。やる事がなくてお父さんとても退屈だ・・・」
俺「・・・・そうか」
親父「お父さんは考えたよ、壁にめり込みながらでも簡単に出来る趣味、遊びを考えに考え抜いた。それだけに留まらず、
日本壁めり込み委員会から名誉会長をお呼びしてこの命題に対し激論を繰り広げた。最終的にマジでケンカになった」
俺「子供か」
親父「結果ピアノをやる事にした」
俺「いや・・・もっと他にも手軽なの色々あるだろ」
親父「お父さん昔から音楽家に憧れてて・・・、それにもう頼んじゃったし」
俺「えー・・・」
ピンポーンガチャ
業者「チャーッス!お届け物デーッス!!」
ドン!
業者「ありがとうございやしたー!またのご利用お待ちしてヤーッス!」
ガチャッバタン
ブロロロ・・・
俺「嵐かアイツは」
親父「うほほーい、ピアノ来た来た」
俺「なんでまたグランドピアノなんだよ。でけえよ、すげー邪魔だよ」
親父「グランドピアノをテーブル代わりにしてメシ食うのが夢だったんだ・・・」
俺「なにその間違ったオシャレ感覚。コレにみそ汁とか焼き魚乗せて食ったらむしろ台無しだろ」
親父「まあ、なにはともあれさっそく弾いてみよう」
俺「いくらしたんだよこれ・・・」
親父「・・・・・」グッ
俺「・・・・・」
親父「・・・・・」ググッ
俺「・・・・」
親父「息子よ」
俺「・・・」
親父「手が届かん」
俺「捨てるか・・・」
親父「らまっ!ちょっと待って!」
俺「弾けないなら意味ないだろ、返品するか捨てるぞ」(らま?)
親父「まだ使い道ある!なんとかできるって!えーっと、あのー、そのー」
俺「業者呼ぶか」
親父「あっ、電車乗る時とか、外の風景見ながら妄想上の忍者を走らせたりするだろ?皆やるだろ?」
俺「皆やるかは知らんけど・・・」
親父「あれと同じ要領で、ピアノも妄想上の忍者に弾かせれば良いんだよ!!」
俺「・・・・・」
親父「・・・あー、めっちゃ弾いてる、今めっちゃ忍者ピアノ弾いてるわ。モーツァルト弾いてるわ」
俺「・・・」
親父「あー、美しくも切ない旋律だわ、忍者めっちゃピアノうまいわ。忍者好きになっちゃいそう」
俺「もしもし、さっきのピアノ返品したいんですけど」
ピンポーンガチャ
業者「失礼しやーっスー!」
ヒョイッ
業者「ピアノ回収しやしたー!またのご利用お待ちしておりやすー」
ガチャッバタン
ブロロロロロ・・・・
親父「ああああっ!忍者っ!!待ってくれ忍者ァー!!」
俺「ピアノどうでもいいのかよ」
今回のお題「忍者」「ピアノ」でお送りしました。
展開が無理やりなのはいつもの事でござる。
あと、魔法中年ツヨシって奴、
実は短篇で書いて上げてあるんで良かったら読んで文句言ってください。
お察しの通り宣伝でござる。