低反発まくらは投げると結構痛いでござるの巻
親父「今日も平和だなー。あー茶がうまい」
俺「ズズ・・・」
ピンポーン
親父「んん?誰だ?」
ギィィィィィィィ・・・
吉田「ガ、ガフッ・・・」
バタッ
親父「吉田?吉田ーーーーー!!」
俺「この人生きてたんだ・・・」
吉田「ウウ・・・止められなかった・・・始まってしまった・・・」
親父「何があった吉田!一体何があった!!」
吉田「遂に始まったんです・・・!2丁目と3丁目のオバハン達の血で血を洗う戦争が・・・・!ゲフッ」
俺「ええー・・・」
吉田「気をつけて・・・オバハンはこの前布団屋の山田さんが無駄に大量に仕入れた低反発枕で武装してます・・・」
俺「返してやれよ・・・山田さん可哀想だろ・・・」
吉田「そのオバハンが投げた枕が当たってこのザマです・・・ゲフッ」
親父「喋るな!もう喋るな吉田!」
俺「体弱っ」
吉田「奴らは・・・空き地に・・・。いままで貴方といっしょにいれて・・・たのし・・かっ・・・・」
ガクッ
親父「吉田・・・?吉田ああああああああ!!!」
俺(吉田あんな喋る奴だったっけ・・・)
親父「んじゃ空き地行くか」
俺「切り替え速っ」
業者「お迎えにあがりやしたー」 キキッ
俺「仕事速っ」
* * *
空き地
ギャーギャー
親父「やってんなー」
オバハン「くらあああ!死にさらせええええ!!」ブンブン
オバハン2「この前セールで私のマフラーぶん取ったのお前やろおお!!」ブンブン
オバハン3「アンタウチの息子の教師に色目つこうてたやろおおお!!キモいんじゃババアアアア!!!」
ナニヲアアアーーー!!??
俺「なんて醜い争い・・・」
オバハン4「アンタ化粧濃すぎるんじゃあああ!!」ブンブン
オバハン5「アンタこそ、その歯の黒いのなんじゃあああ!!」ブォン!
山田「ああ投げんといて・・・、返しとくれ・・・うちの枕返しとくれ・・・」
親父「山田さんが一番の被害者だな・・・」
俺「それはもう本当間違いない・・・」
「貴方達、おもしろそうな事やってんじゃないの」
オバハン「何や!誰や!!」
「なんだかんだと言われたら答えてあげるが世のなんだっけまあいいや、とうっ」
シュダッ
母「お母さんでーっす」
キラーン
親父「か・・・母さんかっこいい・・・」
俺「何やってんのアンタ・・・」
母「紛争ある所つねに母の姿あり、よ。息子」
俺「そんな物騒な母親はいねえよ」
オバハン6「あ・・・あの人はまさか・・・!「伝説の主婦」!!」
オバハン7「夏のバーゲンで商品ねこそぎタダ同然まで値引きした後全部持って帰ったという・・・あの!?」
俺「なんて不名誉な伝説・・・」
母「枕投げ・・・修学旅行を思い出すわね・・・貴方」
親父「ああ・・・、母さんがマジで投げた剛速球の枕でクラスメートが次々と永眠しかけたっけ・・・」
俺「こいつらの思い出怖い」
オバハン8「伝説なんて関係あらへん!こいつを喰らいやああああ!!!」ブォン!!
パシリ
母「いいわよ、奈良の惨劇とまで言われた私の剛腕・・・見せてやるわ」
ブゥゥゥゥォオオオオオオオオン!!!!!!!
オバハン8「えっ」
ズゥッガア!!!!
オバハン8「イギャアア!!」
俺「こえー、奈良の惨劇こえー」
母「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」
ブゥオンブゥオンブゥオンブゥオン!!!!
オバハン達「いぎゃー!」
ズガビシダブシデギャシブ!!
親父「相変わらず美しいフォームだ・・・」
俺「大丈夫かお前・・・」
山田「あれは・・・低反発まくらなんてモンやない。あれぞまさに猛反発まくらや・・・!!」
俺「何言ってんのこの人・・・」
被害者続出で戦争は終わりました。
吉田は次回には生き返ってるでござるの巻