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異文化国際交流でござるの巻

夕食


親父「ズズ・・・」


俺「・・・・・」


親父「あ、ちょっと醤油取って」


俺「・・・」


外人「はいドウゾ。モグモグ」


親父「サンキュー」


俺「・・・」


外人「イエイエ」


俺「いや、なんでお前居座ってんの」


外人「エッ」


俺「えっ、じゃねーよ。人ん家のメシ勝手に食ってんじゃねーよ。帰れよ」


外人「ハハッ・・・ソウデスヨネ・・・。ドコまでイッても私は他人・・・。私デハ家族の一員にはナレナインデスヨネ・・・。アナタの本当のお父さんにはナレナインデスネ・・・」


俺「勝手に人んちの家庭環境を複雑にしようとしてんじゃねーよ」


親父「そんな事ねーよ外人!!お前なら本当のお父さんになれるよおお!!」


俺「お前も流されてんじゃねーよ。本当のお父さんお前だよ」


外人「ワタシニ・・・お父サンにナニがタリナイってイウンデスカ!!ワタシはワタシナリにガンバッテきましたよ!コレイジョウどうしろッテンデスカ!!」


俺「まず部屋の中では靴を脱げ。あとお前お父さんじゃないし」


外人「ガイジンだから!ワタシが外人だからいけないんデスカ!言葉の壁が知ラズ知ラズのうちにフタリのミゾを深めてシマっているデスか!!」


俺「いやあんまり関係ない」


外人「それナラバ・・・それナラバ・・・!!」スクッ


親父「うわー、外人がなにげなくそこに置いてあった地球儀を片手に立ち上がったー」


俺「説明文おつかれ」


外人「国がチガウダケで!!コンナ国境があるセイで!!ワタシとアナタの国との間にこんなオオキナ海があるせいデ!アナタの父親になれないのナラバ!」


俺「誰がなれと言った」


外人「ワタシは!!クニを!!ステマス!!」ブン!


ガッシャーン!!


親父「そして窓に向かって地球儀を投げたー!」


俺「あの窓もう3回くらいは割ったな。たしか」


外人「・・・ワタシの気持ち、分かってくれまシタか?」


俺「いや全然分からん」


外人「デスヨネ。あっすいませんチョット醤油クダサイ。モグモグ」


親父「はい醤油、モグモグ」


俺「なにこの温度差」


外人「マー、イイじゃないデスか。ソロソロ新キャラでも加えないとマンネリしまスヨ?」


俺「何がだよ」


外人「ソレはマア色々」


親父「そう色々」


俺「なんか腹立つ」


外人「ソンナコトよりウマイっスネー。ジャパニーズミソスープ」


親父「はっはっは。そうだろう、今日は手によりをかけて作ったんだ」


俺「俺がな」


親父「はっはっは」



ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・


ガタガタガタガタ


俺「おおっ?」


親父「地震だー」


ガタガタガタガタ


外人「ギャーーー!!ナンスカコレ!!ナンスカコレ!!」


俺「落ち着けただの地震だ」


外人「ワタシの国デハ、ソンナン滅多にアリマセーン!!ナニコレ!!シヌノ!私シヌノ!?」


俺「うん死ぬ」


外人「マ、マジデ!!」


親父「結構長いなー」


ガタガタガタガタ


外人「アア・・・きっと世界はモウオワリデース。キット近所の悪魔とかサタンとかが目を覚ましたんデース・・・。キットアレだ。八百屋のオハバンだ・・・。アノ人目つき悪魔ぽかった」


俺「落ち着けただの地震だ。八百屋のおばさんは昔からあんな顔だ」


親父「良い人なんだけどな」


プッツン


外人「アアッ!暗ッ!!目のマエがマックラデース!!八百屋のババアの話をシタカラデース!!魔力で奴に視力を奪われタンデース!!アアー!」


親父「お父さんも何も見えない!!きっと質屋のジジイだ!!ガキの頃ジジイのズラこっそり川に流したからあああ!!」


俺「落ち着けただの停電だ。そして親父は後でジジイに謝ってこい」


外人「ココドコナンデスカ!ナンデワタシ日本語喋レルんデスカアアアアア!!」


俺「いやそれは知らんけど」



カタカタ・・・・・・・・カタ・・・・



俺「終わったかな地震。電気はまだ復活しないな」


親父「真っ暗だ・・・。この部屋も日本の未来も・・・」


外人「ワタシ達の行く道もきっとコンナ風に真っ暗闇デース・・・」


俺「部屋が暗いだけでそんな先の事まで絶望視するなよ。どんだけ打たれ弱いんだよ」


親父「とりあえず明かりが必要だな・・・」


俺「懐中電灯とかあったっけ」


外人「オー、私ろうそくなら持ってマースよ。普通の5倍くらい溶けやすい奴デスけど」


俺「何に使うのかは聞かないでおいてやるわ・・・」


親父「よし点けよう点けよう!色んな疑問が浮かぶ前に!」


ボゥッ


外人「oh....」


親父「ろうそくの明かりって何か安心するよな・・・」


外人「ワタシ・・・もう少しガンバッテ生きてみようと思いマース・・・」


親父「明かりの向こうに日本の夜明けが見える・・・」


俺「ろうそく凄えなオイ」


外人「明かりがアル限リ・・・人は生キテイケル・・・!」


親父「そうさ・・・!希望がある限り・・・!」


俺「幸せな奴らだ」


ドロドロドロドロ


俺「げ、すげー勢いで溶けてきた。ちょっ、オイどうすんだこれ」


親父「ああ、俺達の希望が崩れていく・・・」


外人「やっぱり今週中に死ニマース・・・」


俺「お前らめんどくせっ」


親父「あーっ!ろうそく倒れる倒れる!」


外人「サセルカアアア!!」


ガッシッベチョ! ←注)ろうそく掴んだ音


外人「アッツァァァァァァァァァァァァァアア!!!!」


親父「ガイジーーン!!」


外人「アッツアアアアアアアアアアアアアア!!」バタバタ


俺「ちょっろうそく振り回すな!飛び散る!!ロウが!」


外人「アッツウアアアアアアアアアアアアホオオオオ!!!」」


親父「ガイジーー・・・」


ベチャ


親父「あっつ!アッツァァァァァァ!!!」


俺「そら見た事か!!」


ベッチャ


俺「あっちい!!ちょ、オイ!」


外人「ホオット!!ホオオオオオット!!」


ブンブンブン


ベッチャベッチャ


親父「アッツアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


俺「あっちいいいいいいいいいいいい!!!」


ブンブン


ホォォォォアッツゥゥゥゥゥゥ!!!


ベッチャベチャ


ロウソクハナセッテ!!ハナセアッチィィィィ


メガ!メガアアアアアアアアアアアアア!!





ーーーしばらくお待ちください






外人「ゼェーッ・・・ゼェーッ・・・」


俺「おま・・・いい加減にしろよ・・・・」


親父「前がみえねェ」


外人「スイマセン取り乱しマーシタ・・・」


俺「ていうかさっさと手放せば良かっただろ・・・」


外人「ヤット掴ンダ希望の光のヨウなキガシテ・・・」


俺「お前バカだろ・・・」


親父「前がみえねェ」



カチッ ブウウウウン



俺「おっ電気点いた・・・」


外人「ヤット復旧シマシタカ。マッタク人サワガセな!」


俺「お前・・・」


親父「顔になんか引っ付いてんだけど・・・」


俺「あーあ・・・部屋ん中ロウソクまみれだよ・・・」


外人「悪趣味デースね」


俺「お前・・・」


親父「顔がロウソクまみれだわ・・・。なにこのプレイ・・・」


俺「俺も服にへばりついて固まってきたな・・・」


外人「HAHAHA、親子ロウまみれでお揃いデースねー!ペアルックデスカー!ヒューゥ!」


俺「よし、お前ぶん殴る」


外人「すいません調子こきました」



ガッス!



外人「アァァァァウチ!!」


親父(最後やけに流暢な日本語だったな・・・)




外人が鬱陶しくなってきた方は感想ください。すぐに消すか

あるいはレギュラー化するでござる

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