壁のお父さん国際総合保守調査交流振興研究所有権なんとか団体
学校
ガヤガヤガヤ
俺「・・・ああ、ねみい」
ワイワイガヤガヤ ギャーギャ-
友「おっすー元気か」
俺「あんまりだな、なんか最近色々あって疲れた」
友「親父さんのことか?」
ガヤガヤガヤ ギャーギャー ウォー
俺「それもあるが何かウチに変な奴が良く集まるようになってな」
友「なんか大変だなお前も」
ウォォーウォォー ギャ-- ダーイ!インペリアルダーイ!
俺「そのせいか学校に居ると落ち着くわ」
友「はは」
女「やーおはよー」
俺「おうおはよう」
友「おはよー」
女「ねえねえ今日家にお邪魔していい?」
俺「・・・別にいいけど。何で?」
女「実はね、貴方のお父さんの保護団体を作ったの!」
俺「学校にも変な奴いたよ」
女「名付けて壁お父さん国際総合保守調査交流振興研究所有権保護団体」
俺「なげえよ」
女「略してNHK!」
俺「何の略だよ」
女「NHK(かわいいお父さん)」
俺「やっぱお前ウチ来るなよ」
友「別にどこも略してないよな」
女「まだ私一人しかいない団体だけど、これからどんどん信者を増やしていくの!」
俺「全力で阻止するわ」
友「信者ってお前」
女「そんな訳でまずは二人、貴方のお父さんに興味ある子をピックアップしてきたわ!」
女2「よろしくー」
女3「よろしく・・・」
友「モテモテだな親父さん」
俺「俺としては軽く嫌がらせだな」
女2「なんか面白いもの見れるって言うからついて行くことにしたんだー」
友「あははそうなんだー」
俺「俺は全然面白くないけどな」
女3「壁にめり込んだと聞いていても立ってもいられなくなったわ・・・。そうよ、この時を待っていたの・・・半端なめり込み方だったら容赦しないわ」
友「あははそうなんだー」
俺「なんかこの人怖いんだけど」
女「ゆくゆくは彼女達にも壁お父さん総合保守経済・・・。えー、NHKに入ってもらうつもり!」
俺「自分でも団体名うろ覚えなのな」
友「長いしな」
女「そしてこのNHKによって壁お父さんの更なる発展、成長、標準化、構造化、
体系化、電子化。産業革命、高度経済成長、墾田永年私財法、大正デモクラシー、そしてゆくゆくは世界進出!」
俺「別にしなくていいからそっとしておいてくれ」
友「歴史の授業みたいだな」
女「まずは全国の壁にめり込んだお父さんの保護から始めるわ!」
俺「そうかがんばれ」
友「多分そんなにいないぞ」
俺「ていうかいねえよ」
女「映画化、アニメ化、グッズ化計画も予定中なの」
俺「そうか。予定のままになるといいな」
女「主演は高倉健、タイトルは「壁親父」。幼い一人娘を亡くした日も、愛する妻を亡くした日も、彼はずっと壁にめり込み続けてきた・・・」
俺「どっかで聞いた話だな」
友「たぶん「鉄道員」だろ」
俺「高倉健が壁にめり込んでる絵ってシュールだな」
友「それはちょっと見てみたいわ」
女「そんな訳でまずは家にお邪魔してお父さんの保護よ!」
俺「いいけど今親父家にいないぞ」
女「えっ」
女「なんで?」
俺「業者に持っていかれた」
女「えっ」
俺「組織を倒しに行くんだって」
女「えっ」
女「なにそれ面白そう」
俺「見つけたら好きにしていいよ」
女「よし!私たちも行くわよ!」
女2「えっでもまだ授業」
女3「面白いじゃない・・・やってやるわ・・・!!」
女2「えー、何この情熱」
女「そういう訳で行ってくるわ!!」
俺「ああ、うん」
ズダダダダダダ・・・・・
友「行ったな」
俺「ああ」
友「疲れたな」
俺「ああ」
俺「全員帰ってこなければいいのに」
次回全員帰ってくるでござるの巻