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標本室

モノクロの遊園

作者: まや A035624
掲載日:2026/09/28

誰もいない遊園地

眠っている観覧車

古びた旗が

かすかに音を立てる


色のない馬たちが

音もなく

静かに走る日を待っている


少しだけ

ここにいてもいい

そんな気がした

明日が

今日より優しいかは

分からない


昨日と同じ場所で

立ち止まるかもしれない

泣くかもしれない

思い描いた景色じゃなくても

朝は勝手にやってくる


それでいい

掴めなくてもいい

終わっていないのなら

まだ歩ける


綺麗なものだけが

朝を迎えるわけじゃない

錆びた柵も

折れたベンチも

全部同じように


閉じたゲートの前で

足を止める


私はここにいていい?


まだ空は暗い

振り返れば

道がある

前にはまだ何も


誰も笑っていない

いつか

ここで


正解はない


一歩だけ


靴音が

静かに響く


夜の終わりを

見届けるために


今日は

この何も決まっていない世界を

歩いてみよう



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― 新着の感想 ―
タイトルから印象的ですね。誰もいない遊園地という、少し淋しげな始まりから、まだ暗い空の下で、色のない景色と馬たち。でもそれは綺麗なものも、錆びた柵も、折れたベンチも同じ色の世界で。そう思うと、夜も悪く…
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