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駿河へ4

「まだ寒いけどもう雪は降らないわよね。今度の旅は歩くのね。なんでこんな事になったのよ、私。鎌太郎親分の心配なんかするんじゃなかった。。。いや、やっぱり気になるから仕方ないわね。」


1人ぶつぶつ言いながら旅の支度をするお時だった。


その頃、ダイガシは親分から、「お前1人だと話がややこしくなりそうだから、お時さんが一緒なのはちょうど良い。旅先でケンカするなよ。いつもと違うんだ。いいな!」


「はい、親分。気をつけます。」


「じゃ、行ってこい。今からでたらちょうど花も咲くんじゃないか?」


「いや、そんなにはかかりませんよ。」


「お前1人じゃないんだからかかるだろ。」


ダイガシは、おでこを覆うとあーそうだった。俺1人じゃなかったー。あー、俺はなんであんな事を言ったんだ。。。いや、、あそこで言わなければ俺にダイガシは務まらない!仕方ねーよ。行くしかない。


と心を決めた。


「これ、やる。」親分は、財布をポンとダイガシに渡した。「2人分あるから。」


うーむ。行きと帰りで、おそらくちょうどくらいだろうか。カゴに乗れないじゃないか。歩くのか。。お時さんは大丈夫だろうか。もう若くないのに。


「ダイガシ。お前の悪いところは、ポロッと本当の事をサラッと言うところな、お時さんに年の事は言うなよ。あー見えて気にしてるからな。ケンカになるかもしれないからな。目的は鎌太郎とその鎌太郎の好きなお嬢さんを一緒にする事だからな。」


「はい。気をつけます。」


旅の支度も万全にダイガシは一家をあとにした。そしてお時さんと待ち合わせた峠の茶屋までやってきた。お時さんはダイガシの着いた少し後に茶屋に着いた。


旅支度がとても似合っている。娘さんにも見ようによっちゃあ見える。きっとこういう事を言ってはダメなんだろう。気をつけよう。


「ダイガシさん、お待たせしてしまいすみません。」


「いえ、さっき着いたところですよ。ではいきましょうか。」


「あ、はい。」


今着いたところ。お茶でも飲みたい。でも、早く進まないといけない。わかってる。それはわかってるけど、着いたところなのにー。休みたかった。の気持ちがズーンと肩に乗っかる。


「大丈夫ですか?お時さん。」


お時の声色が暗く感じたダイガシは心配になり、声をかけた。


お時は顔をあげ、ダイガシに「大丈夫です。」とにこにこと笑った。なんだ、心配してくれるんじゃない。良かった。


「では行きましょうか。」


「はい。今日はどちらまで行くんですか?」


「行けるところまで行きましょう。歩けなくなったら、その周りで宿を探しましょうか。」


「そうですね。そうしてくれますか。」


「はい。旅には任せてください」


「それは心強い。」


その言葉を聞いてダイガシは、1人の旅より少し気は使うが、2人の旅も楽しいものだなぁと思ったのだった。


まだ肌寒い青空の下、歩く2人の影が並んでいた。







5へつづく

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