転移の罠
俺は、青い水晶の3階層に来ていた。
3階層のモンスターは、狼のようなモンスター。
俺は迷わず、倒していく。
時々、足を噛みつかれたが、蹴りを入れているうちに倒せている。
ウルフやゴブリンを蹴るのは本当は正直可哀想という気になるが、仕方ないことなのだろう。
3階層では、地面のボタン式の罠が現れ始めた。
俺は、地面の罠にもスキルコピーを使っていく。
毒霧、睡眠霧、混乱霧。
混乱霧は、3階層で初めてあらわれた。
ウルフ相手に戦う時は、しっかり足場を確認して戦った。
戦っている時に眠ってしまっては大変だからだ。
毒霧(極小3/10)を使ってみる。
ウルフの動きはかなり鈍くなるようだ。
ウルフからは牙と魔石が手に入った。
スキルコピーは、強者の見極め(極小)だった。
俺は、2階層と3階層を行ったり来たりして、スキルをコピーしつつ、レベルを上げた。
体感で、3日くらい、睡眠は10回くらい済ませた。
レベルも13に上がっていた。
俺は、この時、頭が疲れを通り過ぎて大変なことになっていた。
スポーツで言うランナーズハイだ。
俺は、1度休めばいいのに、休まず、4階層に向かってしまった。
そして、転移の罠を踏んでしまった。
一瞬の閃光。
目を開けた場所は、いわゆるモンスターハウスだった。
全てのモンスターがいきなり襲いかかってきそうな雰囲気の中、俺は毒霧(極小)を使う。
俺自身にも毒のダメージが入るのではと今まであまり使わなかったが、そんなことも言っていられない。
毒霧は部屋中を紫の煙で満たす。
1階層より強そうな青みの強いスライムが、俺の腹にぶつかってくる。
毒の効果か、攻撃力も下がっているようで、大したダメージにならなかった。
その調子で、真ん中で動かず、青い狼、少し大きくなったゴブリンと戦っていく。
毒霧の重ねがけも忘れない。
そして、毒霧5回目にして全てのモンスターを倒しきった。
俺は座り込んだ。
地面は、たくさんの罠とたくさんの魔石や角や牙で埋め尽くされていた。
ステータス
山田一郎 38才
LV30
HP200/200
MP200/200
攻撃1
防御1
魔法攻撃1
魔法防御1
素早さ10
知力1
運10
ステータスポイント20
スキルポイント270
スキル
スキルコピー(成功率5%)
物理打撃ダメージ半減
体内解毒(極小)
毒耐性(極小)
毒霧(極小3/10)
睡眠霧(極小4/10)
気配察知(小)
強者の見極め(極小7/10)
混乱霧(極小2/10)
俺はとりあえず拾えるだけ魔石や牙を拾った。
そして、もう一度部屋を見渡す。
部屋には通路につながる道が1つと奥に扉があった。
上まで戻るかどうか考えていた所で、強者の見極めを使ってみる。
扉は、少し反応したが、何となく倒せそうである。
そして、扉の主がこのダンジョンのボスのような確信があった。
俺は、ステータスポイントを防御1→10、魔法防御1→10、攻撃1→3に割り振った。
そして、罠を避けながら、扉の元へ向かい、その扉を開けた。