合流
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中から出てきたのは予想通り兄だ。
キョロキョロとガレージを眺めると視線に気付いたらしく、ドアノブの裏側に二回触れてドアの横の壁を下にスライドさせて、銃を取り出した。
おいおい銃火器類の収納の開け方、レール触るだけじゃなかったのかよ…….
兄が銃をむけてこちらに近づいてくる。
書類や部品をはらい落とし立ち上がった。
「兄ちゃん!!」
「おおおぉ政頼ぃ久しぶりだなぁ。」
僕たちは抱き合った。
兄は「すまんな」と言って銃を収納に直して再び壁にカモフラージュした。
そして「政頼。親父たちは?」
「あぁ…..まだ帰ってないけど…ていうかさ。その車なに?免許取ってるの?今までどこにいたのさ?」
「分かった分かった。テストパイロットが済んだら教えるかもしれんから…..黙ってろ?」
「ごめん….てかずっとその服装だね。家にいる時しかその服着てないかと思ってたけど….?なんなのこだわり?」
兄の服装はいつもグリーンのセーターにブラックのジーンズ、ブラウンのボアジャケットだ
「まあな。俺達はいつも….この服装だな。」段ボールに部品や書類を片付けなから兄が答える。
「よしっ、さっさとずらからないとあいつらが…. うるさいからな。」そういうと兄は段ボールを車に詰めて、サブザックに道具等を片付けて車
に乗り何事もなかったかのようにどこかに行こうとした。
「ちょっとちょっとちょっと」
「ん?なんだ?」
「ん?なんだ?じゃなくてさもう行っちゃうのかい?」
「ああそうだけど?元気でな」
兄は車の扉を閉めてしまった。
と思ったら、また扉を開けた。
「なぁ..政頼……」
何か嫌な予感がする。
「….なに?」
「あのさあガレージのシャッター開けてくんね?」
なんだよ…….
「….うん。分かったよ….」
スイッチを押してガレージのシャッターを開けた。
その瞬間兄は車を外に出して何処かに行ってしまった。
僕はその突然の出来事がまだ信じられなかった。なぜならガレージのとっ散らかりよう。その次に現れた車。赤い閃光の中から。
出てきたのが兄だったこと。あんなに汚かったガレージが瞬く間に片付けられたこと、そして兄がガレージに起きた異変を全て持って行ってし
まったこと。
僕はガレージから出た。
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