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六十八話『午前の部』


筋力測定の平均値は"二百キロ"だったな。どれくらいの力加減で平均値に到達するのか分からない。ゆっくりと力を込め、上昇していく値を見ながら引っ張る。


が、しかし。え?もう二百キロ?全然まだまだイケるけれど?器具の値はやすやすと、二百キロに到達してしまった。どうやらさっきはだいぶ力を入れ過ぎてたみたいだ。そりゃ壊れますわな。


…二百ピッタリだと逆に怪しまれそうだったので、ちょっと越すようにしつつ。自然な演技をおりまぜつつ。

「ふぅ〜!どうですか?」

「おっ!二百十二キロ!」

「これはスゴいんじゃないですか?!」


「そうですね、やっぱりさっきは器具の故障だったみたいね」

「ちょうど平均値くらいかしら」

「でも十七歳でこの値はスゴいですよ」


「へへ、頑張っちゃいましたぁ」


「…あらテイトさん?気のせいかしら」

「なんだかまだ余裕がありそうに見えるわね?」


「!」

「いや!もうこれ以上は…」

「腕が疲れちゃいましたよぉ」

腕をプラプラとゆするテイト。その様子を見て、いくらか納得した表情のホロ。


「そうですか…そうですよね」

「では次の測定に行きましょう」


ふう…いや鋭いなっ!さすがセンター長と言うべきなのか。ホロさん。まだまだ余力を残している事がバレそうだった!…バレた?まぁいいか!気にせず次の測定に向かうよ!


その後も体力に関する種目を立て続けに行う。状態起こしは思った通り腹筋だった。筋トレのメニューの一つとして、島でひたすらやってたおかげもあってか、こちらも余裕で平均値を超える事が出来た。


シャトルランはやっぱり走るやつでした。スタミナを測定するための種目で、二十メートル間隔で床に引かれた二本の線の間を、合図に合わせてひたすら往復する種目。


この測定室は魔素が少ないようで、島で覚えた"体内に取り込んだ空気中の魔素を、運動のためのエネルギーに変換する"のが出来なかった。しかし、こちらも気付いた頃には問題なく平均値に到達していた。


身体が疲れた感じはしなかったけれど、汗は出た。ホロさんが手渡してくれたタオルで、汗を拭きながら考える。


この種目。体力よりも問題だったのは、途中から変わり映えしない景色に飽きてきた事だったな。どっちを見ても白いカベなので。


脳内で好きな曲を再生して、種目の往復のタイミングを知らせる合図に合わせて、小さく飛び跳ねたりして、飽きないように続けた。


残る反復横跳びと立ち幅跳びが終われば体力に関する種目は終了。一旦いったん昼休憩を挟んで、午後から魔力に関する項目に移る。


事前に今日はそんなスケジュールだと聞いていたので"お昼ごはんは何にしようかなぁ〜"などと考えながら走り切った。


反復横跳びはやってみると、どこか楽しくなってきて笑っちゃってた。ほっほっ、ほっほっと呼吸しながら。滑って転びそうになった時はちょっと焦ったけれど。


問題だったのが最後の種目。立ち幅跳びだった。種目の平均値はホロさんに見せてもらった表から"約三メートル"だと知ってはいたけれど、三メートルがどれくらいか分からない。


それとこれまでその場から、両足の力だけでジャンプした事がない。自分がどれくらい跳べるのか分からない。


立ち幅跳びの測定場所に移動する間。前を歩くホロさんの後ろで試しにジャンプしてみて感覚を掴んだ。おっとっと。


…これも注意しなければ跳びすぎてしまいそうだ。確かこの前身長を測った時、百七十センチちょいだったから…テイト二体分から足のサイズを引いたくらいか!いや分からん。


まぁやってみよう!


「…スゴイですねテイトさん!」

「四メートル三十六センチ!」

「本当にこれまで何もしてないんですか?」「そこまで筋肉!って感じでもないですし」


「いやぁ、ははは…」

やってみたけれど。やってしまった…。だいぶ抑えたつもりだったけれど、だいぶ跳んじゃった。誤魔化ごまかしてみたけれど、誤魔化せているのか…仕方ないか!よし昼休憩!ごはん!


「一時半から再開しますね」

「忘れないように戻ってきて下さいね」


「は〜い!ありがとうございます!」

「昼からもお願いしま〜す!」


センター内をキョロキョロてくてく歩く。ホロさんからセンター内に食堂が有ると聞きました。なにを食べようかな。楽しみです。


あった!見つけたぞ食堂だ!おっと?なんか良いにおいがする!においに誘われて中に入って行くテイト。くんくんしながら。


「このスパイシーなにおいは…!」

「うわっ!やっぱりカレーだ!」

「美味しそうすぎる!」


「いらっしゃーい」

「カレー出来立てだよー」


こんなの食べなくても分かる美味しさ!お鍋から魅力的な香り…抗えるはずもなく即答。

「一皿下さ〜い!」


「はーい三百四十円ねー」


料金を払う時。魔証石が有ればお金を持ち運ばなくても良くなるって言ってたの多分この装置だろう。"ここに魔証石をタッチして下さい"って書いてあるし。へぇ。早くやってみたいところだ!あと二十円…どこだ?!


よしよしよし。イスに座りまして。おしぼりで手を拭きまして。

「いただきま〜す!」

お読み頂きましてありがとうございました。


タッチ決済つい最近初めてやってみました。

散財が止まりませんわ。へへ。


「なんか面白かったよー!」

「続きが気になった!」

と思って頂いた親愛なる読者様へ…


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