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六十一話『ゆめうつつ』

「…なんだぁ、良かった」

「うんうん、良かったよぉ」

悔し泣きからの嬉し泣き。泣きながら"はっ!"と気付いたテイト。


「…あれ?そうじゃん!」

「生きてたなら助けに来て下さいよぉ!」

「グリとの戦闘、大変だったんですから!」


そう言われて申し訳なさそうなフォス。

「すみません」

「久々に大きなダメージを受けたので、再生に時間が掛かってしまいました」


「あっ…そっかぁ」

「ダメージはしっかり受けてたのかぁ」

「フォスさんはフォスさんで大変だったんだなぁ…すみません変な事言っちゃって」


"謝らないで下さい"と言うフォス。その後、テイトとグリの戦闘について振り返る。

「…グリさんとの戦闘、見ていましたよ」

「彼も本気を出していないとは言え、肉弾戦の実力は幹部の中でもトップクラスです」

「今回そんな相手を追い返した、良くやってくれましたね、ありがとうございます」


フォスにほめられる。少し恥ずかしい。

「へへ、それはどうもでした」

「フォスさんとみんなが修行をしてくれたおかげですよぉ〜」


更にフォスにほめられる。

「事前の練習無し、実戦でいきなり竜化しなければいけない状況でしたが」

「見事に竜化出来ていましたね」

「竜化しても意識は保てていたようですし、テイト君は本番に強いようですね」


「へへへ」

「って言うかそうだ!」

「フォスさんは何で無事なんですかぁ?」

「あれだけボコボコにされていたのに…」

「"再生"って?」


話を聞いていたアルフさんが説明してくれた。アルフさんの話はこうだ。フォスさんは【夢現ゆめうつつ】って言う魔法が使えるんだけれど、その魔法とこの島の相性が非常に良いらしい。


魔法の発動にはいくつかの厳しい条件が有るらしいんだけれど、この島だと全ての条件が揃っているみたいで、それがフォスさんがこの島で一人暮らししている理由の一つだとか。


この島にいる限りは、たとえ首だけになったとしても、【夢現】の魔法を発動出来れば、しばらくしたら復活するんだって。


「だったよな?」


「はい、そんな感じです」


「ほぇ〜スゴいなぁ」

集中力の修行の時もその魔法で、ネルネさんの幻を見せていたのかな?でも触れられたような?ざっくりした説明だったけれど、一体どんな魔法なんだろう…。気になりますな。


「それはそうとテイト君」

「もうワタシの事を"師匠"とは呼んでくれないのですか?」


「あ?師匠?何だそれ?」


「実はですね…」


「うわっ!なんかスゴい恥ずかしいかも!」

「フォスさん!言わないでぇ!」


赤面するテイト。説明を聞きニヤニヤしてるアルフ、ミルフ。…結局ファスさんの事は、これから"フォス先生"と呼ぶ事になりました。


「…どこもケガして無いっすか?」


「う〜ん大丈夫そうかなぁ…あれ?」

触ってみて気付いた。頭部のツノが元に戻らず残ってるんですけれど…。小指の第一関節くらいの長さ。まっ、まぁ別に?普段は髪の毛に隠れて分からないからいいよね?ん?髪の毛切る時に邪魔か?引っ掛かりそう?


「テイト君、それは良かったですね」

フォスさんによるとツノが出ていた方が、竜化した状態の想像イメージがし易くなるので、竜化する時の助けになってくれるらしい。うん。そう聞くと良かったかも。


「そう言えば、ランニングの途中でしたね」

「まだ時間は十分に有りますが…」

「今日の修行、どうしますか?」


「う〜ん…邪魔が入っちゃったけれど、いつも通り、今日も修行しようかなぁ〜」

「あっ、もちろんみんながOKならですけど」


「テイト君…真面目ですね」


「オメェ…スゴイな」


「真面目っすね…」

テイトの返答に若干引いてる三人。でも、三人ともテイトの修行に付き合ってくれるらしい。修行四日目が始まった。


ランニング。グリとの戦闘のおかげか、魔素を運動エネルギーに変換する事が難なく出来るようになった。フォスさんに見てもらったら正しく出来てるって!どれだけだって、どこまでだって走って行けそうだぞ!


筋トレ。トル爺が掛けてくれた【弱体化デバフ】はやっぱり効果が無くて、耐性が付いたのでは?と言われた。普通はこんなに速く耐性は付かないみたいだけれど…これも竜の力のおかげなのかしら?分からないな。


戦闘訓練。さっきまで魔人ライネと戦っていて、若干本気モードが残ってる鎧さんと。やってみると、まだまだ僕には実戦の経験が少なく、咄嗟とっさの判断が難しい。一瞬"次にどう動くか"を考えてしまう。こればっかりは、経験を積むしか無いだろうなぁ。実践あるのみ!


竜化の練習。感覚を忘れないうちに。一応、身体の周りをアルフさんの【完璧かんぺき】で覆ってもらって練習する。これまでの悲しかった事・悔しかった事を思い出す。全身にぐっと力を込める。身体が熱くなってきた。空気を沢山吸って、息を止める。ポツリとつぶやく。


「【ドラゴナル】」

「…あれ?」

…もう少し練習が必要みたいです。


その後、日が落ちるまで修行を続け、旅館に戻った。温泉に浸かりながら悩んでいる様子のテイト。竜化が上手くいかなかったのが、それほどショックだったのだろうか?他のみんなが心配そうに見つめる。


さぁて!今日の夜ごはんは何かなぁ〜!楽しみだ!いっぱい頑張ってお腹ペコペコよ!


…いつも通りのテイト。修行四日目終了!お疲れ様!

お読み頂きましてありがとうございました。


フォスさん生きてて良かったね!


「なんか面白かったよー!」

「続きが気になった!」

と思って頂いた親愛なる読者様へ…


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