表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

54/91

五十四話『耐性』

三日目の朝。昨日あれだけ痛かった全身。起きたら治っていたので確認する。アザがきれいさっぱり消えている…。いまさら思い出す。小さい頃に転んでケガしたとしても、次の日には傷口も塞がって治っていたような?


風邪かぜも引いた事ないし、って言うか病気になった事あったっけ?アルフさんが言っていた通り、僕って頑丈なのでは?


もう一つ気づいた事がある。まだ二日間しかトレーニングしていないが、力こぶが出来た!プニプニだったお腹も引き締まり、太ももも硬くなったような?全身に筋肉が付いてきた気がするぞ!


普通ってこんなに早く筋トレの効果出るの?キツいトレーニングだから?初めてだから分かんないや。鏡に映った昨日よりも少したくましくなった自身の身体を見つめ、ニヤニヤするテイト。…ふふ。修行三日目!頑張るぞ!


朝ごはんを食べ終え、今日はあらかじめジャージに着替えた。ジョギング前にフォスさんに提案する。おはようございますからの。


「フォスさん!思いついたんですけれどぉ」

「ジョギング前にトル爺に【弱体呪文デバフ】の呪文をかけてもらっても良いですかね?」


「ほう、なるほど」

「トレーニングの負荷を上げる訳ですね」

「今日からジョギングをランニングに変更するつもりでしたが、どうしますか?」


「そうか、う〜ん…まぁやってみます!」

「キツすぎて無理そうなら途中で解除してもらおうかな、へへ」


「そうですか」

「テイトくんのその向上心、ワタシも見習いたいところですね」


「へへへ」

褒められて悪い気はしません。さっそくトル爺のところへ行き、事情を説明した。承諾をもらい、呪文を掛けてもらう。


「ほれ【弱体呪文デバフ】」


「!」

来た来たぁ!この感じ!ここから全身が重たくなって…ってあれ?昨日はもっと重くなった気がするけれど。今日は軽いような。


もしやこれもトレーニングの効果?身体を鍛えた事で呪文に強くなったのかしら?分かんないけれど…まぁいいか!よぉ〜し!じゃあ今日も元気に走りますよぉ〜!


トル爺にお礼を言って、フォスさんと合流。

「フォスさ〜ん、お待たせしましたぁ〜」


「来ましたね」

「では行きましょうか」

ランニングスタート!一日目、二日目よりも走るスピードが上がった。フォスさんに置いて行かれないようにモリモリ走る。


さっき掛けてもらった時は"こんなもんか?"と思った【弱体呪文デバフ】だが、ランニングとあわせると、全身に効果を感じる。普通に走るより体力を使っている感じ。


トレーニングは昨日までよりハードな内容になったけれど、昨日より息切れが少ない!脇腹も痛くない!前を走るフォスさんになんとかついて行けている!良い調子だぞ!


島を一周。すみません。やっぱり疲れました…。走っている途中で、トル爺に掛けてもらった【弱体呪文デバフ】の効果が切れたようで、身体が軽くなった気がしたが、それでも疲れた…。脇腹痛い痛い。


肩で息をしているテイト。流れる汗をぬぐう。一緒に走っていたはずなのに、まったく息切れしていないフォスさん。一言。


「お疲れ様です」

「では次に向かいましょうか」


「はぁはぁ、フォスさんって…」

「疲れないんですか?」


「体内に取り込んだ空気中の魔素を、運動のためのエネルギーに変換しているんです」

「これは慣れだと思います、テイト君もトレーニングを続けていくと、いくらでも走れるようになるはずです」


「ほぇ〜!頑張りまぁ〜す!」

そんな裏技が!魔素をエネルギーに?ほうほう…それが出来るようになれば、僕も竜化状態の維持が出来るのかな?慣れかぁ…つまり、トレーニングあるのみって事ね!はい了解!お次は筋トレ!移動!


アルフさん、トル爺と合流。効果の切れた【弱体呪文デバフ】を掛け直してもらう。

「あれ?トル爺?何かあんまり…いや、まったく重たくないかも…」


「そうか?おかしいのぉ」

「効果は発生しておると思うんじゃが…」

「ワシももう歳かもしれんな」

「すまんテイト、我慢しておくれ」


「いいや!謝らないで!」

「ありがとうねぇ〜」

ランニング前に呪文を掛けてもらった時と同様に全身がボヤッと光った。けれど、体調に変化無し。重さは感じない。これもトレーニングの成果なのか?


…あれ?なんか今の僕、悪い効果の呪文を受けられなくて残念がってる。"我慢してくれ"とも言われて。…はたから見たら変な状況になってるな。ふふ。気を取り直し、筋トレ開始。


この一連の流れを見ていたアルフ。テイトを見つめている。…トルトスが呪文をミスるとは思えねぇ。確かに同じ呪文を繰り返し何度も受けていると、耐性がついて効果が薄くなってくるが、それは同じ呪文を何年も、何百回も受けた場合の話だ。


コイツは二、三回程度しか【弱体呪文デバフ】を受けてねぇ。それで耐性が付くのか?コイツ、もしかすると…。


…腕立てしているテイト。重しの代わりとして、その背中に座っているアルフ。

「よし、もう良いだろう」


「はぁはぁ、はぁ〜い」

アルフさんからOKが出るまで筋トレを続けられた!途中から試しにアルフさんを背負ったままスクワットしてみちゃったり。それぞれの筋トレの回数は昨日より格段に増えたぞ!


自分の流した汗を確認する。ほぉ〜今日も良い魚拓ですな。あっ、ミルフ来た。

「頑張ってるっすね!」

「どうぞ、プロテインっす!」


「おっ!これこれ!」

「ありがとう!いただきまぁす!」

ゴクゴク。ほうほう、今日のプロテインはチョコレート味ですか!美味しい!これで身体が強くなるってんだから、良い時代になったなぁ。…もう飲んじゃったよ!ごちそうさま!


ミルフのトレーニングも順調だって。内容は内緒だそうな。ふ〜ん?気になるじゃん?"お互い頑張ろうねぇ!"と言って別れた。


はい!じゃあ次の修行!移動!

お読み頂きましてありがとうございました。


ちょっと修行回長いかしら?


「なんか面白かったよー!」

「続きが気になった!」

と思って頂いた親愛なる読者様へ…


画面下部の☆☆☆☆☆から

作品への応援お願いいたします。


面白ければ星5つ、つまらなければ星1つ

評価頂けますとうれしいです!


ブックマークもしてもらえると喜びます。


どうぞよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ