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四十二話『泉の水』

森の中を進む三人。ふと思ったのだけれど、崖に囲まれたこの島。どうして日光が当たらないのに木が成長するのかな?気になった事は直ぐに質問する!お〜い!フォスさ〜ん!


「日光は崖壁に反射して少量ですが植物に当たるようになっています」

「しかし少ない日光だけではここまで大きくは成長しません」


「ふむ」


「この島の地下に"魔素溜まり"があるんです」

「この島に根を張った植物達は地下から地中へとみ出た魔素を吸収して成長します」


「へぇ〜!植物って魔素が有れば、少ない日光でも生きていけるんですか?」


「逆に魔素が多すぎると枯れてしまうのですが、この島の環境は丁度良いようですね」


「へぇ〜植物やるじゃん!」

森の中は光が届かず暗い。フォスはまるで暗闇でも目が見えているかのようにヌルヌルと進んで行く。二人はフォスから受け取ったロウソクの明かりを頼りに彼の後を追う。


暗く静かな森。突然何かが飛び出してきそうで怖いが、ここまで動物の姿は無い。森を抜け開けた場所に出る。目の前に泉があった。


「この泉の水は地下から湧き出ていて、少量ですが魔素が含まれています」

「さあテイト君、飲んでみて下さい」


「えっ、飲んでも大丈夫なんですか?」


「さぁ?」

首をかしげるフォス。


「えっ?どっち?」

「アルフさん?飲んでも良いんですか?」


「さぁな、知らね」


「えっ?えっ?怖っ」

どっちなの?危ないの?分かんないよ!こんなの普通飲まないでしょ!…とは言え、ちょっと気になってる自分がいるのも確か。


…まぁ、せっかくだし飲んでみようかな。大丈夫なんだよね?多分だけど。両手で水をすくう。冷たい!キンキンに冷えてるっ…!


おそるおそる口へと運ぶ。

「ゴクッ、うっ…!」

「こりゃ美味しい!」

「なんか口の中がシュワシュワする!」


今まで体験した事のない初めての感覚!魔素を含んだ水はシュワシュワするんだ!魔素をどうやって水に含ませるかは分からないけれど、これは売れるぞ。フフフ…。悪い顔。


「テイト君」

「何かよからぬ事を考えているようですね」


「あぁ、あの顔は考えてるな」


「テイト君、あまりその水を飲みすぎると"魔素酔い"するので注意して下さいね」


「フフフ…」


「アイツ聞いてねぇな」


「聞いてませんね」

アルフさんが異空間から取り出したボトルいっぱいに水をんで、ご飯の時に飲む事にした。フォスさんが先へと進む。


フォスさんが立ち止まる。この場所は湿気が多いみたい。地面もぬかるんでて、じめじめしている。そこにあったのは倒れた大木。

「こっちです、これを見て下さい」


「キノコですか?」

「わぁ〜小ちゃくて可愛いですねぇ」

倒木にちょこちょこ自生した小さなキノコ。白や茶色、色んな色のキノコ。


「いえ、そっちではなくてこっちです」


「?」

「えっ?デカっ?!」

「これもキノコなの?!」


倒木の近く。石だと思っていたかたまり。よく見るとかさがあってがある。キノコだ!デカすぎじゃない?あれ?本当にキノコか?心配になってきた…。キノコっぽい石か?


「これ…食べられるんですか?」


「さぁ?」

首をかしげるフォス。


「えっ?アルフさん?」


「いや、これは本当に知らねぇ…」

本当に収穫出来た…本当にデッカいキノコだったみたい。ずっしりと重い。一緒に小ちゃいキノコも収穫した。


「それでは戻りましょうか」

来た道を引き返し住宅街へと戻った。


すっかり夜。魔人が襲撃して来ないか心配だったけれど、シェルターとして作られたこの島には幹部クラスの魔人でない限り侵入する事は困難なんだって。


ロウソクで辺りを照らす。なんだか幻想的。

「よし、それでは…」


今回採ってきたキノコでファスさんが何か料理を振る舞ってくれるのかな?楽しみ!


「アルフさん、何か作って下さい」

ズッコケるテイト。溜め息を吐くアルフ。


「まぁ、そう来ると思ってたけどよ」

「お前ら出て来い」

アルフさんのネックレスが夜闇に輝く。


「フォス殿、お久しぶりじゃな」

「元気にしておったか?」


「はい、こちらは何事もなく」

「トルトスさんもお元気そうで何よりです」

「…ふむ、確かに良い香りがしてきました」

「ミルフ君は料理が得意なんですね」


「そうなんですよぉ!ミルフの料理は」

「か〜な〜り!おいしいですよぉ!」


アルフさんとフォスさん、トル爺が昔の話で盛り上がっている。何の事かは分からないけれど、楽しそうな人を見てるの好きだな。こっちまで楽しい気持ちになっちゃう。


さっき泉で汲んできた魔素水を飲んで待っていると、ミルフが料理を運んで来てくれる。

「はーい、お待たせっすー!」


「うわぁ〜!」

「こんなの絶対美味しいじゃん!」

「美味しい事は決定している!」

「もうこのままごちそうさまでいいか?!」


「いや食べて下さいっす」


「ホッホッホッ」

採ってきたデッカいキノコ。傘の部分はガーリックソテーに。柄の部分はバターと醤油でムニエルになっているではないか!ニンニクとバター醤油って…悪魔的に良い香り…。


小ちゃいキノコの方はネグナの町で貰ったミルクとチーズを使ってグラタンに!これは伸びるぞぉ〜!チーズ伸びるぞぉ〜!


みんなで手を合わせていただきます!

お読み頂きましてありがとうございました。


ニンニクとバターは必勝!


「なんか面白かったよー!」

「続きが気になった!」

と思って頂いた親愛なる読者様へ…


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