鏡に映ったときも
前回の続き。
一部の学校では、デジカメではなく、従来のフィルム式カメラで撮影してみた。
結果は同じ。
「白い影」が、関係者の顔にかかっている。
カメラのほかに、鏡でも異変が。
「白い影」の人たちの顔は、鏡に映ったときにも影が。
つまり、自分の顔は見えない。
ほかの人たちが見ても同様。
家族から疎遠される例が増えていった。
スマホで「自撮り」した場合も同じで、特定の人たちは、写真に白い影が。
しかも、その写真は削除できない。
学校の教職員がデジカメで撮影した場合も同様。
携帯電話の販売店にスマホを持参して、写真が削除できない件を相談した教職員や生徒もいた。
販売店の担当者が削除の操作を何度してもダメ。
ほかの写真、つまり、白い影がないものは簡単に削除できるのだが。
マイカー通勤の教職員の中に、ルームミラーに映った顔に「白い影」が入ることに気づいた人たちが。
学校のトイレでは、鏡の前で絶叫する生徒が。
ほかの生徒からも「白い影」が見える。
「あの人はキモい」
状況が逆転。
不登校になった生徒もいたが、周りの反応は冷たかった。
「自業自得」
「年貢の納めどき」
教職員の中に、運転免許の更新で引っかかる事例が出始めた。
免許センターで撮影された写真に、「白い影」が入り、
更新に使えない。
さらに、更新前の免許証にも異変が。
いつのまにか、顔写真に「白い影」が。
各地の免許センターから、都道府県の警察本部へ。
そこから警察庁に情報が。
鏡の件はかなりの脅威になり、精神が異常になる人たちが続出した。
(続く)