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「やった、水だ!」


 とやっとの事で水が見つかったと思い、少年は走り出すと、


「……、」


 予想外の出来事に思わず絶句した。

 そこには、適度に流れ落ちる滝があり、滝の水が流れ落ちる先に肌の少女が水浴びをしていた。

 少女はとても綺麗で、その黒髪は艶やかで、肌は白く張りがあった。

 と、滝の音によって周囲の警戒がしずらい状況であった少女であったが、戦闘の素人である少年が植物や湿った土で物音をたて、視線が自分に向けられれば、戦闘の訓練を受けて来ている少女はすぐに気がつき、少年に視線を向ける。

 そして、少女は見知らぬ少年にたいして殺気を向けるが、何も武器を持っていないどころか、特に危害を加える様子がなさそうなので、警戒心を解き、


「はぁ〜」


 と、息を吐き、呼吸を整え、冷静になっていくとともにあることに気がつく。


(ーー裸を見られた!)


 過去一度も異性から裸を見られたことのない少女。

 それにもかかわらず、いきなり、不意に水浴び中の裸を見られ、羞恥心と恥ずかしさがマックスになり、全身がユデダコのように真っ赤となる。

 そして、


「この、変態ィ〜〜ッ」


 と言いながら、飛び蹴りを少年に向けて行う。

 実際問題、水浴び以上に恥ずかしい格好になっているが、恥ずかしさが頂点に達していることもあり、とっさに少女は飛び蹴りを少年に行ってしまった。

 それに対して少年はいきなりな対応に対して驚き逃げようとするが、足元がぬかるみ、足を取られて転んでしまった。いや、何か自然ではない力が働き、転ばされてしまったと表現をした方が、少年にとっては納得する表現になるかもしれない。

 対する少女のほうは予想外の位置に少年が転んだので起動を修正しようとするが、体勢を崩してしまい、自分ではどうにもならない格好で落下していくので、眼をつぶる。


(あれっ……、唇に柔らかい感触っ……、)


 と、不思議に思い、少女が眼を開くと……。

 少年とキスをしていた。

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