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Crawler's  作者: 水川湖海
二年目
39/241

登場人物紹介

キャラクター数が多く、その上二ヶ月以上の時間が空いたので、キャラクター紹介を記載することに致しました。

☆永瀬恭一郎 26歳 O型


 汚染世界からユートピアに飛ばされた軍人。

 機動要塞内の児童の面倒を、一手に引き受ける教師として働く傍ら、機動要塞の守護隊に属し迎撃任務に当たっていた。しかしユートピア計画の為に国際連合に徴兵され第666独立遊撃部隊に所属する事となる。

 最終階級は三級特佐(ユートピア計画用の階級。指揮系統への影響力はなく、権限は少尉と同等。しかし少佐と同等の情報要求が可能である)だった。

 冷たい雰囲気を漂わせているが、基本的には温厚で、公正さに重きを置いている。自らの感情を冷静に律することが出来る。それゆえ怒りに飲まれると、理性的に怒りを淡々と発散する、恐ろしい一面を持ち合わせている。これは怒りが尽き果てるまで、合理的に対象で発散するという意味である。そしてナガセは自分を憎んでいる為、人を愛せない。人を愛せないので、全てを敵視している。つまりその怒りは尽きる事が無い。

 外観は中肉中背で黒のザンバラ髪。髭は伸ばさず剃る様にしている。精神疾患を持っており、幻覚、解離性人格障害 (ナガセとレッド・ドラゴン)、デストルドー(死の欲動)等がそうである。薬を多用しているが依存してはいないので、中毒症状ではなく精神的な問題であると考えられる。


☆アジリア


 名前の由来は『セイヨウツツジ』から。

 ドームポリスの最後の砦を自負し、ナガセとは異なる方向に女たちを導こうとする。気高く、潔癖な性格で、理想を貫くために、自分の犠牲を厭わない。そして必要性があれば、如何なる汚い手をも使う覚悟でいる。規律を重視するが、それは全体の幸福を追及するための『方法』と割り切っており、状況に応じて規律を破る柔軟さがある。面倒見もよく、問題に気付けばアシストをするが、持ち前の皮肉さのせいで余り感謝はされていない。心理、生物学(ピコの事件、冬眠措置の知識から察するに)の造詣が深そうであるが、今のところはっきりとはしていない。

 西洋人で、風に靡くほどの、金の長髪を持っている。瞳の色は青。背丈はナガセよりも低いが、ドームポリスで三番目に力が強い。オシャレには気を使わない性質で、動きやすいライフスキンや作業服を好んで着用している。ただライフスキンの場合、マント(いわゆる衣装用の布)が不可欠である。

 #0。


☆サクラ


 名前の由来は『桜』から。

 ナガセのパートナーを自負し、ナガセの理想を実現しようとする。しかしその理想像は軽く歪んでおり、ナガセと二人で世界を創る事が主眼になっている。そして理想の為なら自分とその他の犠牲も厭わない。規律にうるさく、計画性を重視している。几帳面で大真面目であるが、ジョークを理解する柔軟さはある。ナガセを補佐すべく進んで学習しているので、機械の取り扱いにも長ける。汚染世界では名の知れた科学者だったのか、機械工学や電子工学の造詣が深い。

 日本人で、首に届く程度の黒いミドルヘアをしている。背丈はアジリアと同程度で、力も拮抗している。オシャレには気を遣うが、それはナガセの嗜好に完全に左右される。そのため彼女はライフスキンを着用することが多い。

 #11。


☆パンジー


 名前の由来は『パンジー』から。

 咽喉に汚染空気を吸った痕跡があり、そのせいで呂律が酷く悪い。故にセンテンスで言葉を区切る話し方をする。性格は陰気で他の女たちとは距離を置いている。決して臆病な訳ではなく、慎重なだけである。そのため同じように慎重かつ、裏が無いアジリアと交流がある。逆に言えば彼女以外で付きあいが無い。

 白人で茶髪。ストレートヘアーを肩にかからない程度に切り揃え、目の前にも暗幕の様に垂らしている。そしてその隙間から見える切れ目は怖い。オシャレには全く気を遣わず、その服装は天候や気温に完全に支配されている。


☆パギ


 名前の由来は『サンパギータ』から。

 女たちの中で唯一の未成年(と推測される)。天真爛漫で何事にも興味を持ち、非常にワガママ。いわゆる『お年頃』の少女である。ナガセにデバイスを渡され、それを用いて放送業務を行っている。しかしその情報は彼女の独断と偏見、及び都合によって、かなり改変されてしまっている。ドームポリスの女達からの寵愛を受け、全員と深い交友がある。中でもサクラとローズと仲が良かったが、ナガセとの決別を機に、アジリアになつくようになる。

 褐色肌のアジア系で、背中まで届く黒の長髪。髪型はその日の気分によってころころ変わるが、ポニーテールが好きなようである。非情なオシャレ好きであり、暇があればファッションを気にしている。



☆ピオニー


 名前の由来は『牡丹』から。

 ドームポリスの食卓をきりもりしている。おっとりとした性格をしており、とてもマイペースな性格をしている。着眼点が平均的な人間のそれとややずれている。そのため的外れ、もしくは場違いな発言をして、周りを脱力させたり激怒させることがままある。なお彼女は自覚が無く、周囲のノリが悪い、もしくは妙に怒りっぽいとしか思っていない。長身でナガセより少し背が高い。

 黄色人種で、腰を超えるほどの長髪。細面に切れ目をしており、常時笑顔を絶やさない。オシャレに興味があるが、他人の模倣をしているだけで、こだわりはないようである。リリィと仲が良かったが、成長し個性を手にしてからは疎遠になったようだ。


☆サン


 名前の由来は『向日葵:サンフラワー』から。

 ドームポリスの釣り担当。その他雑務をデージーと共にこなしている。何事もじっくりと腰を据えてとりかかる性格をしている。凝り性で、細部を気にし出すと、当初の目的を忘れて没頭してしまう。ある意味完全主義者。

 雪のように白い肌に、蒼色の髪を持っている。ナガセはその色が着色によるものと思っていたが、生え際の色が変わらないので、地毛の様である。人種は不明。なお髪はセミロングのストレートで、前髪だけ短く切っている。背はナガセの胸元ほどで、力仕事は苦手である。オシャレが好きで、いろいろ試している。だがポケットの量を増やしたり、水に濡れにくいようにしたりと、実用性を求めているだけの様である。


☆リリィ


 名前の由来は『百合』から。

 ドームポリスで最も手先が器用である。機械の造詣が深いのか、マニュアル無しにオストリッチを起動したり、配線を敷いたりしている。性格は意地っ張りで頑固。自分が決めたことは中々覆さず、意地でも通そうとする。そして融通が利かないので、ジョークを理解できない。しかし責任感があり、自分を偽ることが無いので、何事にも正直である。運動が苦手。

 白人で赤い短髪。髪をいじることはない。たまに作業の邪魔になる前髪を、クリップで留める程度である。背は女たちの中で二番目に低く、幼児体型である。そのうちパギに背も胸も抜かれそうであり、気が気でない様子だ。仕事柄汚れやすいので、作業服を好んで着用している。オシャレに手を出したいが、馬鹿にされるのが怖くて手を出していない。それを理由に胸が無いのを気にしている。


☆アイリス


 名前の由来は『アイリス』から。

 ドームポリスの医療担当。血や傷などに免疫が強く、好奇心旺盛だが無謀ではないので、ナガセに治療を一任されている。冷静というより、冷徹という表現が相応しい性格をしており、物事を科学的に分析しようとする。向上心が強いため、常に何らかを学んでいる。だがややヒステリーと強迫性観念の気があり、一度取り乱すと収拾がつかなくなる。ナガセのいない所ではしょっちゅうキレている模様。

 茶髪で中肉中背。背丈はサクラと同じくらいである。オシャレは好きで、ナガセに支給された看護服を、ローズに改良してもらっている。その都度、違反有無の確認と称して、ナガセにお披露目しているようである。


☆ロータス


 名前の由来は『蓮』から。

 ドームポリスの雑用を、気が向いたときに行っている。傲岸不遜で自由奔放な性格をしている。自分に自信があり、おおよそ全ての事柄を上手くこなすことが出来ると思っている。その自身の根拠は自分の強さである。ちなみに力は強い方ではなく、恐らくサクラ、アジリアに劣る。しかし運動能力はドームポリスで一番高く、その点はナガセも吃驚するほどである。汚染世界では傭兵だったのか、オストリッチを駆るときに、訓練機動を行っている。

 浅黒い肌をしており、ラテンアメリカ系だと推測される。切り揃えた黒いミドルヘアをしており、運動の邪魔にならない様に、バンダナを巻いたりする。背丈はナガセより低く、大体彼の顎位の高さである。オシャレ好きで、良く備蓄からちょろまかしている。あるオシャレのヴィジョンが定まっているようで、いわゆるゴスの傾向があり、黒と冷たい感触の物を好む。余談だが確認できるだけで、彼女の耳とへそ、そして舌にはピアスの跡がある。


☆アカシア


 名前の由来は『アカシア』から。

 ドームポリスの農作業に従事している。気が弱く、何事にも奥手。パンジーのように慎重な訳ではなく、ただ単に踏ん切りがつかないだけである。実行力が乏しいのにも拘らず、人一倍責任感は強いので、自らの不甲斐なさに気を病むことが多い。気は弱いが、意志が弱いな訳ではなく、他人に左右されず自分で物事を決めることは出来る。そして迷う自分を待てるために、根気も強い。射撃が得意であり、どんな的にも三発目には中心を射抜くほどの腕前である。

 金髪に褐色肌をしており、オーストラリア人と推測されている。中肉中背でリリィより少し背が高い。オシャレ好きで、小物を集めたりポプリを嗜んだりしているようだ。しかし見せる勇気も着こなす勇気もない上に、農作業でよく汚れるので、独り部屋でひっそりと楽しんでいる。故にナガセはその事を知らない。


☆デージー


 名前の由来は『雛菊』から。

 ドームポリスの釣り担当。その他雑務をサンと共にこなしている。せっかちで、とにかく先を急ぐ。それに比例して頭の回転も速いが、それはもっぱら情報の精査ではなく、情報処理を処理して、どんどん進むために使われている。大抵取り返しがつかなくなってから失敗に気付くが、根が明るいのでめげずに次へと取り組むことが出来る。

 褐色肌に灰色の短髪をしている。顔立ちは西洋人に近いが、彼女も人種不明である。背丈はナガセの胸元ほどで、そこそこ力仕事をこなせる。オシャレ好きだが、面倒くさがりなので衣服は作業着を好む。そこでアクセサリーなどを凝っている模様。


☆ローズ


 名前の由来は『薔薇』から。

 ドームポリスの縁の下の力持ち。狩猟や家事以外の仕事を行っている。迎撃も仕事の一つであるが、本人は出来ればしたくないと思っている。優しい性格で、相手を気遣えるほど心に余裕がある。そのため仕草はとても上品で、気品を感じさせる。その性格ゆえか暴力的な行為に嫌悪感があり、血を激しく怖がっている。極端に興奮したり、呆れたり、言い訳する時に、自分の意見をしっかり相手に伝える為、「デスケド」という語尾をつけている。なお怒らせるとアイリスより怖い模様。

 白い肌に、癖っ気のある金の短髪を持っている。しかしこの金髪は生え変わるが、ある長さ以上伸びる事は決してない。理由は不明。背丈はナガセより少し高く、モデルのようなスレンダーな体形をしている。しかし筋肉が無い訳ではなく、そこそこ鍛えられている。ドームポリス一のオシャレ好きで、女たちの衣装は彼女が繕っている。衣服は自分好みに改造した作業着で、彼女の部屋には廃棄された作業着で作られた衣装が何着もある。



☆プロテア


 名前の由来は『プロテア』から。

 ドームポリスの何でも屋。狩猟、農業、戦闘を器用にこなし、面倒見もいいため、進んで女たちを手伝っている。その姉御肌から女たちの信頼も厚い。だが考え事は苦手で、物事に対するメソッドは一つ、『当たって砕けろ』である。

 黒人でミドルヘアを編み込んだ髪型をしている。ナガセよりも背が高く、彼の頭は丁度彼女の胸の位置にある。女たちの中で一番力が強く、身体つきもがっしりとしていて、ナガセに見劣りしない。オシャレには気を使わない。それどころか、身だしなみに気を遣う女たちを理解できない。作業服を好んでおり、ライフスキンは苦手である。あの密着が窮屈と感じる為である。


☆マリア


 名前の由来は『百合』から。

 ドームポリスで採取を行っている。仕事上、農作物を扱うアカシアとの接点が多い。気分屋な性格で非常に飽きっぽく、面白い事を探してぶらぶらしていることが多い。それゆえ目と鼻が利き、目星をつけるのが得意だったり、変に勘が鋭い時がある。基本傍観者でいたいため、自分の意見をいう事は少なく、その場の流れに身を任せている。

 黒人で黒の短髪をクリップで留めてる。クリップは一つだけではなく、アクセサリーの様にたくさんつけている。体格は良く、しっかりとしている。背丈もナガセと肩を並べるほどである。オシャレ好きで、備蓄から勝手に持ち出すほど。ローズに縫ってもらった服と、貯めたアクセサリーなどの組み合わせを、あれこれ試している模様。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 記憶力ゴミッカスなので久々の更新のときに登場人物紹介はほんと助かります。
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