開幕!
迎春迎え、桜は去年の故郷に置ける吹雪を想い出させるかのように重厚に降り注ぐ。一枚一枚の花びらがはらはらと波打ちながら朝日を浴びながら眩しく煌びやかに舞い散り続けていた。
そんな薄桃色のカーテンの奥をそっと見上げるように桜道を見渡せば初々しさを兼ね備えた新入生の期待と不安の入り乱れた顔がちらちらと視界に広がっていく。
服装は大学デビューと言った所か、垢抜けた服や少し冒険しすぎて軽いやけどを負っているような服装などがそこらじゅうに広がり、見ているだけで初々しい甘酸っぱさが伝染しそうになるとさえ思えた。
そんな中、初々しさとはかけ離れた一人の人物を一層目立たせていた。
その綿あめのような天然パーマが目立つ、彼が「新山鉄司」であった。
ここ「バカ大学」は私立大学に有りがちの全校生徒教員含め2万人を超える大学であり、その特出した部分はピンからキリの異常に激しい大学である。
どの様にピンからキリかと手短にまとめると、バカ大学の「宇宙工学」と言えば全国所か世界でも有名でありT大にも負けない程の超難問試験、受験戦士でもよりすぐりの精鋭しか入ることの出来ない学部も有る反面。
片やバカ大学の「教員選考コース」という授業形態を持つ「人間教育」という学部は大体試験の名前欄さえ書ければ受かるという逸話をもつアホ学科のある一面もある。
つまり、簡潔に結論づければこの大学は一面を見れば見るからに頭のいいグループと如何にも乱交サークルに入って居そうなアホも同じ敷地内に入り混じった社会の縮図とも言い得て妙な大学なのだ。
この物語はそんなバカ大学に所属する「新山鉄司」を中心に始まる、嵐のようにこみ上げる友情、甘酸っぱい恋愛と、馬鹿みたいな汗臭さに突き抜けた青春、熱血に冷血、バカに天才に、ファンタジーとリアリティのごちゃ混ぜに煮詰めたカオスな4年間の青春バカ群像劇である!
高頻度更新を目指してコツコツ頑張りたいと思います。
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