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第六話「侵略者たちとぼくの決意」

「ここが町......」  


 ミミックさんと共に高い壁に囲まれた町にやってきた。 そこはヨーロッパのようでいて、側溝があり下水道も完備されているとミミックさんがいった。 


(まあ、ローマ時代からあるからなくもないか)


「とても服なんかもきれいですね」


 町をいく人をみる。 皆きれいで清潔な格好をしている。


「魔法があるからね。 お風呂なんかも火の魔法で沸かせる。 まあ私の時代でもあったよ。 でもさほど変わってはいない。 やはり戦争などだろうか」


 すこし気にするようにミミックさんはつぶやく。


(やはり、ぼくのように未練もあるのかな)


「ほら...... あれ」


 ミミックさんのいうほうをみると、粗末な小屋が乱立している。 そこにいる人たちは町の人より粗末な格好をしていた。


「あれは......」


「貧民区さ。 貧しいものたちが集まって暮らしている。 私の時代でもあったが、いまだにあるとはね」


 そう悲しげにつぶやいた。


「やはりモンスターのせいですか?」


「ああ、それもある。 田畑なども襲われるからね」


(確かに町を囲む壁がある...... モンスターからの襲撃を防ぐためだろう)


 しばらくあるいて、町の端までたつと、体の反応が鈍く感じた。


「なんか、体が重くなったな」


「多分、魔力が届く限界に近づいてくるんだよ。 もしかしたらこの先まで行けば動けなくなるかもしれないね」


「なるほど、でも町までならこれることがわかりましたね」


「ああ、十分な収穫だ。 さあかえろう」


 ぼくたちはダンジョンに戻った。



「ここも、かなり有名になって他の国からも人がやってきているみたいですね」


 今日の終わりにいつものように二人で今後のことを相談する。

 

「ああ、こんなに奮発するダンジョンもないだろうからね」


「他にもダンジョンがあるんですよね? 確か魔王のダンジョンなんていうものもあるんですよね」


「たくさんある。 魔王のダンジョンでは神の加護がなく、倒されると死ぬからここにくるんだろう。 ここは魔王のダンジョンのように死ぬリスクなしで、戦闘訓練もできてお宝もある」


「なるほど......」


(前にミミックさんもいってたが、この世界はかなり過酷らしいな。 モンスターや戦争で死ぬものも多いらしい)


「ああそうだ。 この間のダンジョンには入ってきた女の子たちはちゃんと生活できてたよ。 休みの日に町で見かけた、ダンジョンさん気にしてだろう」


「本当ですか!」


「ふむ、あの宝石はかなりの額で売れたらしい。 母親も回復していて、楽しそうに三人で町を歩いていたよ」


「それは良かったです。 そういえば明らかに戦闘技能のないものも入ってきますね」


「まあ、仕事もないからね。 そういうものもいるだろう。 罪を犯すよりはましだしね」


「......確かに町でもふらふらしているものたちがいましたね」


「ふむ、戦争やモンスターがあるから文明が進まないのだ。 必要な仕事が増えず、仕事にあぶれるものも多い。 昔からだね」


(なんとかならないものか......)


「......モンスターって魔王のダンジョンから生まれるんですか」


「ああ、野生にもいるが主に周囲の魔力をえて、魔王のダンジョンから生まれる。 元々戦略用につくられたものらしい」


「戦略? 人間ですか」


「いいや、かつて【魔王】という人間の敵対者がいた。  ダンジョンとは、その魔王が人間の領土へと侵攻するために作った古代の魔法兵器でもあるという。 もちろん事実かはわからないがね」


「魔法兵器......」


(確かに本には魔王の存在はかかれてたけど、神話やおとぎ話だと思っていた。 本当に実在するのか...... まあ神がいるなら魔王もいるか)


「それでこのダンジョンをこれからどうする?」


「そうですね。 もう少し下に堀り進められるんで、そこに階層をつくって更に拡げたいなと思っています」


 ぼくはゴーレムをつかって改築をしていた。 現在20階層までできた。


「ふむ、確かに、手狭になったし、ただ拡げるとまずいこともあるかも...... いやいい。 まあ大勢のお客さんに対応できるようにしよう」


「はい!」



 それから二ヶ月、ダンジョン改築とアイテム、モンスター生成に力をいれ、更なるダンジョン生活を充実させた。


「うん? なんか、どんどんモンスターが倒されてくる」


 ダンジョン内のモンスターが勢いよく集団に倒され始めた。


「......どうやらきたね」


「なんですか?」


「多分、ベテランの探索者たちだね」


「ほう...... かなり強いですね」


「そう楽観している場合ではないよ」


「えっ?」


「彼らはここを狩り場としてつかうつもりさ」


「それは別によくないですか?」


「他のものたちを追い出して行うよ」


「えっ!?」


「他のものの侵入を禁止して専用のダンジョンにするんだ。 他の神のダンジョンもそうやって狩り場になることがある...... 強いからだれも文句はいえない」


「それは困る! 少数のものたちに独占されたら魔力が足りなくなります!」


「ああ、さてどうする?」


「もちろん! 追い出します! 閉じたら他の人がやってこれなくなりますから!」


「だね。 本気を見せようか」  


「はい!」


 ぼくたちはダンジョン防衛に乗り出した。

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