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第四十六話「魔核石の喪失と、潜入の決断」

「どうやら、みんな無事のようですね」 


 ミミックさんたちも侵入者を撃退に成功していた。 七賢者、二人の魔法がとけ兵士たちは糸を切られたように倒れた。


「ええ、カイさまが入り口を狭くしたお陰で、侵入者は少数しかはいってこれませんでした。 それを一体一体倒していきましたから、倒れたものたちもカイさまが壁に隠してくれましたからね。 死人もでませんでした」


 ジェスカがそういうと、リガイアたちもうなづく。


「うん! あのおばあちゃんが、すごい魔法とたくさんの人形を産み出してきたけど、地面が沼みたいになって動けなくなってたよ」


「よくこちらを見ながら、グレンザを倒せたものだね。 かなりの強さだったろう」


「ええ、ですがここはぼく自身ですから、把握は簡単です。 あとは優勢になったとき、一斉にぼくの複製を作りグレンザを倒しました」


「ふむ、さすがだ。 このダンジョンでは君は無敵だな」


 ミミックさんが笑うと、みんな不安がとけたのかその場で笑いが起こった。



「さて、みんな帰ってきたようだ」


 ミミックさんがそういう。 あれから一週間、避難所からみんな帰ってきた。


「ええ、ですが七賢者はあと二人います...... それにかれらがいう世界の終わり。 とても気になります」


「ですがカイさまがいる限り、このダンジョンを脅かすものはいないでしょう。 例え七賢者といえどもなにもできますまい」


 ディガルはそう答える。


「うむ、確かにカイさまを脅かすものはいないだろうな。 世界の終わりだろうと問題なかろう」


 グルコフも腕を組んでうなづいた。


「しかし...... 法王国か帝国に二人の七賢者がいるかもしれません。 やはりなにか手を打つべきでは......」


「神のダンジョンの攻略に七賢者がきたのならば狙いは魔核石。 このまま放置すると、魔力を集めているという彼らの企みが成就するかもしれません」


 リガイアとジェスカは不安げな顔をした。


「......そうだね。 神のダンジョンは我々がおさえたほうがいいかもしれない。 代わりならダンジョンさんがしてくれるのだし」


「確かに、では部隊を分けて神のダンジョンを攻略しましょう」


 ぼくたちは分散して各地にある神のダンジョン攻略を目指すことにした。



「最下層にはなにもありませんでした......」


 そうリガイアが報告にきた。 


「どうやらここも奪われているようですね......」


 地図にばつをつけジェスカがいう。


「ああ、 知らない間に神のダンジョンの魔核石がなくなっていたようだ」


「そのせいでモンスターの侵攻が増えているわけだ。 神のダンジョンはモンスターも呼び寄せ倒して取り込むからね」


 ミミックさんがそういって帰ってきた。


「どうでした?」


「いや、なかったよ」


 ユグナがそうため息をはいた。


「これで50ヶ所。 こんなに奪われていたとは」


「探索者の話では突然、人が大挙して入ってきて何かを奪っていったらしい」


「くそっ! 先を越されていたのか」


「うむ、カイさまたちが魔王のダンジョンを破壊している間に...... 我らが神のダンジョンを守るべきだったか」


 リガイアとディガルは悔しがっている。


「いや、あの時点ではわからなかった。 みんなのせいではないよ。 でもどうしますかミミックさん。 ここの魔核石を守れても、かなりの数奴らに奪われているようだ」


「そうだね。 やはり七賢者を見つけ倒すのが先かも知れない」


「でも師匠、どこにいるかわからないよ」


「法王国と帝国のどちらか、もしくは二国にいるはず」


「帝国は今、不穏な動きがあります。 兵力の拡充、装備や食料を備蓄しているとのこと」


「戦争の準備...... 一体どこと?」


「わかりません。 しかし国にはいるにはかなりの監視があり、難しいでしょう」


「法王国は入国できますが、聖都である【ガナステア】には信者しかはいれません。 おそらくここが怪しいのですが...... 魔法の力で正体を見抜くらしく、我々は入ることができないでしょう」


 リガイアとディガルが報告した。


「それならリステンドどのに頼まれてたものができてる」


 そうグルコフがローブを持ってきた。


「これは?」


「これは魔法の効果を軽減するローブです」


「つまり正体がばれないローブさ」


 ミミックさんがそのローブを受けとった。


「しかし、使われてる素材が希少で二枚しかつくれませんでしたよ」


「それなら、ぼくとミミックさんだね。 他のものたちは帝国の動向を調べて、あとは装備や訓練、各国から情報をえて」


「わかりました」


 ぼくたちは動くことにした。

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