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第四十話「王たちの決断、世界連携の始まり」

「助かったぞ。 カイどの、リステンドどの」


 そう玉座に座る老人は礼をいった。 この老人ーーラクアーク王国、国王【ブレムス】は、トランタムによって洗脳され地下にいた。


「あのものがこの国を操っていたのですね」


「ああ、トランタムは魔法使いとしてこの国にきた。 いくつかの神のダンジョンを踏破し、魔王のダンジョンを破壊したため、重用したのだが......」


 トランタムは、その地位を利用して地下に祭壇をつくらせ、人々から魔力を奪っていた。 それは魔核石にためられ、どこかへと運ばれたらしい。


「これが最後の魔核石か......」


 祭壇にあった魔核石を手にする。


「多くの魔法使いや魔力を持つものが犠牲になった......」


 王は苦悶の表情をしていった。



「優先的に魔力の高いものを生け贄にしていたようだね。 ジェスカも危なかった」


 ミミックさんはそういう。 ぼくたちは城から宿へときていた。 王から謝罪と礼をのべられ、恩賞をもらった。


「はい、この国で妙な噂を聞いて、それを調べている間に...... いつの間にか意識を失いました」 


 ジェスカはふがいなさそうにいうと、唇をかみ拳を握った。


「しかたないさ。 まさか国ごと洗脳をするなんて」


「おそらく最後だったのだろう」


「でも、魔力なんて集めてどうするんだろう?」


 ユグナが目を覚ましていった。


「ユグナ目が覚めたか、あのミミックさんと同じ氷魔法を使えたんだな」 


「うん。 なんとかね」 


「どうやらユグナくんは活躍したようだね」


 ミミックさんが微笑む。


「......でも、師匠のようにはいかなかった...... 威力も大したことないし......」


 そう悔しそうな顔をしている。


「まあ、使えるだけたいしたものだ。 あれがなければ勝てるかわからなかったからな」


 ぼくがそういうといくぶんユグナの表情がやわらいだ。 


「しかし、トランタムのいっていた世界の終わりとはなんなんでしょう?」


「わからない...... ただ七賢者がその事で動いているのはわかった」


「ええ、それに、神のダンジョンから魔核石がなくなってダンジョンが存在しなくなっているらしいですし、やはり魔核石に魔力を集めて魔王を復活させるつもりでしょうか」


 不安げにジェスカがいうと、ミミックさんは首をふる。

 

「なんともいえないな...... 魔王の詳細は古い文献や書物にも記述がないからね。 どこからきてどんなもので何が目的なのかもまったくわからない。 ただ魔王のダンジョンから存在しているといわれているだけだ」


「......見たものもいない...... か。 ただ七賢者が魔力を集めて、魔王のダンジョンをつくっているのは確かですよね」


「ふむ、トランタムは永劫の命を求める、そう言ったらしいね。 七賢者は今でも何らかの魔法で命を繋いでいる......」


 ミミックさんは考えるようにつぶやく。


「......ただ今は何もわからないからね。 まず各国に事情を話して協力してもらうしかない」


「そうですね。 国にならなにか残ってるかもしれません」


「知ってる人もいるかもしれないね」


 ユグナがうんうんとうなづいている。


 ぼくたちは各国に事情を話してまわることにした。



「なるほど...... そなたらがそういうならば間違いはなかろう」


 目の前の大柄な人物ーーサロマス国王【ザッハ】がそううなづく。 ぼくたちはサロマスにつきライケス大臣に取り次いでもらい、王との会談に臨んでいた。


「まさか、魔王の復活とは......」


「しかし、ラクアークからも同じく書状が届いております。 自国を魔法使いトランタムが支配しようとしていた...... 協力が必要だと」


 ライケス大臣が王につげた。


「ふむ、そうだな。 他の国々にもすぐに集まってもらい対策をとろう」


「しかし、魔王のダンジョンがなくなり、モンスターが減ったとはいえ、破壊された町や村などの復興もままなりません。 神のダンジョンもかなりの数失われ、国の情勢は各国とも厳しい...... なかなか動くのは難しいのでは」


 そう騎士団長のバーロンドが難しい顔をしていった。


「ふむ...... 確かにな」


「その点は、大丈夫かと......」


 ぼくは話にはいる。


「それは、どういうことだ?」


 王にぼくは話をした。



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