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無人島サバイバル★漂流日誌(略)  作者: 名久井悟朗


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エピローグ

「アレは何っスか?」

 日が沈む前に今日のキャンプ地を決めようとした俺達は、風を避けてカルデラ内部の何処がいいかと見渡していた。

 そんな時、アンが何かを見つけ声を上げた。

 何を見つけたのだろうか?

 俺達はアンの指示した先に注目した。

「あれッス!あそこに何かあるッス!」

 目を凝らす。

 夕日が傾きかけてはいるが、未だ日は明るくアンの指示した方向に何かを見つける事が出来た。

「アレはなんだ?」

 何かあるのは見えたが、俺の視力ではよくわからん。

「アレは鳥居じゃな」

「あ、確かに鳥居っぽいッス!」

 俺にはわからないが、人外二人組にはわかるようだ。

 隣の奏に目をやるが、彼女もさっぱりだと苦笑いして首を振った。

「夕暮れまではまだ時間がある。あっちから行けばそこまで時間もかからんじゃろうし、チョイと覗きに行こう」

 エリちゃんの提案にもう一踏ん張りと俺達はそこを目指す事にした。

 連なる尾根を歩き、鳥居から比較的近く、池など泥濘を避けて行けそうな地点を選んでカルデラ内部に足を踏み入れた。

 そこは山頂付近とは打って変わり、風は弱く草木は生い茂り、湿気に富んだ変わった風景だった。

 そんな少し不思議な光景の中、それは鎮座していた。

 古ぼけた。

 それも今にも朽ち果てそうな鳥居。

 小さいながらもよく見れば紅に塗られた跡があり、元々はそれなりに立派な作りであった事がうかがえる。

 そして、その鳥居の向こう。

 石造りの小さな祠が、しかし、確かにここの主であるという重みを持って鎮座していた。

「これはこれは……」

 エリちゃんは眉をハの字にし、それでいて口元には複雑な笑みを浮かべてた。

「全く持って愉快な事になったのぅ」



読んでいただきありがとうございました。

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