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無人島サバイバル★漂流日誌(略)  作者: 名久井悟朗


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33/45

水車のフルスクラッチ

「明日からはずっと火の番なの?」

 皆でお外ご飯♪

 まぁ、ただ炭焼き窯を監視がてら食事してるだけなのだが、というかあんな適当な小屋で食事するのも外で食事するのもたいして変わらん。

 むしろ、満月が出ているなら外の方が明るいまである。

「ワシは下の川でふいご用の水車作りたいんじゃが……」

 奏の質問にエリちゃんは俺、アン、奏と順番に見渡した。

 鞴?

 ああ、炉に使う火に風を送るやつか。

 よくわからんが、鞴とか水車とかまともな道具もなしに作れるのか?

 ……エリちゃんなら作れそうだな。

「私に手伝える事はあるかしら?」

「そうじゃのぅ。奏にはこの炭焼き窯の監視をしてもらおうかのぅ?」

 意外な大役。

 驚いて二人を見ると奏がふふんっ、と自慢げに俺を見下した。

 失敗しろ。

 いや、失敗すると困るから台無しにならない程度に失敗しろ。

「わかったわ!何かあったらすぐにエリちゃんに報告に行けばいいのよね?」

 チッ!

 コイツ、自分が出来ない事を確実に把握してやがって、安全策を採ろうとしてやがる!?

 そこまで知恵があるとは思っていなかった。

 やるな。

 というか、今日までにエリちゃんやアンの超人的活躍にプライドを圧し折られたんだろうな。

 俺と一緒で!!! 

「ついでに暇じゃったらそこの粘土で皿とか壷を作ってみてくれるかのぅ?」

「任せなさい!魯山人より良い皿を作ってみせるわ!」

 ひょっとして、エリちゃんには負けるが魯山人なら勝てるみたいな変な勘違いしてる?

 いや、陶芸家の作品と比べるというか、芸術品に甲乙を付けるセンスはないが……

 性格の悪さならいい勝負かもしれんが。 

 まぁ、今から腕まくりしてるような芸術家様は放っておこう。

「エリちゃん俺は何したらいい?」

「そうじゃのぅ。チョーヘイはアンと一緒に食料とついでに木材の確保をしてもらえるかのぅ?」

 そういや、ここ二日干物ばかりで新鮮な魚介類を食っていなかったな。

 木材も炭焼きに失敗した際の予備も欲しいし、もし余っても無駄にはならない筈だ。

 でも、どうせなら新しい事もしたいのだが。

「エリちゃんの手伝いはいらない?」

「なに、チョイと水車を一つ作るくらい朝飯前じゃて、例えるなら有名ロボット物の1/60スケールをフルスクラッチするようなもんじゃ」

「それを朝飯前に出来る存在を俺は人とは認めません」

 パーフェクトなグレードのプラモなんて素組だって一週間以上かかるのに、フルスクラッチってプロでもそうできねぇぞ。

「冗談冗談じゃよ。そう何日も駆動する物を作るつもりはない。ただ、鍛冶をやっている間だけ動けば十分。その程度なら何とかなるじゃろ」

 ガラスの刃程度しか刃物がないというのにどうやって加工するというのだろうか?

 でもまぁ、エリちゃんが出来るというのだから出来るのだろう。

「センパイ!一緒にお仕事頑張りましょう!」

 今日も元気いっぱいのアン。

 あの夜以降多少気まずくなる事があるかと思ったが、そんな事一切ない当たりこの娘のメンタルはどうなっているのだろうか?

「頼りにしてるぜアン」

「頼りにしてくださいッス!!」


読んでいただきありがとうございました。

ブクマ・評価してクレメンス。

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