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異世界ノ淫夢  作者: 限界まで足掻いた人生


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第6話:セミの鳴かない森と裏切りの再来

1. 森への突入

『宵凪の宿場』を出発し、三人は『セミの鳴かない森』へと足を踏み入れた。真夏だというのに、セミの鳴き声はおろか、虫の声すら聞こえない静寂が支配している。


木村:「観葉植物くんの情報によると、白いスイカの残滓は、この森の最深部にあるそうです。先輩、あくしろよ。急ぎましょう!」


鈴木(美少女):「ファッ!? なんだこの静けさは。お前さ、木村さ、頭にきますよ!! こういう静かな場所はなんかヤバいんだよ!」


「喜びだよ(快進撃)!でも鈴木、お前が女の子になったおかげで、道中出会う残滓はみんな遠巻きだぜ!みろよみろよ!ありがとナス!」三浦は得意げに叫ぶ。


鈴木(美少女):「やめちくり~、三浦さ。俺(私)に近づくな。また君か壊れるなぁ。」


森の奥へ進むと、巨大な光るキノコや、奇妙な形にねじれた樹木が増えてきた。木村は、周囲の異様な景色を冷静に分析する。


木村:「先輩、この森自体が、強い後悔の念で構成されています。柔道技が効くか分かりませんが、準備はしておきましょう。俺もやったんだからさ(嫌々)、先輩たちも組手の復習をあくしろよ。」


2. セミ兄貴の罠

森の奥で、三人は道の真ん中に一つの柔道着が置かれているのを見つけた。


「**ファッ!?**なんだこれ。お前さ、誰かの道着か?」鈴木(美少女)が警戒する。


木村:「まさか、これも残滓の罠か?先輩!!」


三浦:「ありますあります!こういう罠、昔のヤクザ映画でありますあります!そうだよ(既視感確信)。」


その瞬間、柔道着から、強烈なエネルギー波が放たれた。それは、セミの鳴き声の幻聴と、夏の暑さの残滓が凝縮されたものだった。


「うわあああ!」


三人はその場に倒れ込んだ。目の前に現れたのは、体の一部がセミのような甲冑に覆われた巨漢、セミ兄貴だった。


セミ兄貴:「オォン! アォン! よく来たな、柔道着のトリッパーどもよ!俺がこの白いスイカの残滓の守護者、セミ兄貴だ!†悔い改めて†」


鈴木(美少女):(全身の痛みに悶えながら)「痛いですね…これは痛い!****やめちくり~!」


三浦:「絶望だよ(絶体絶命)!なんだこいつら、声がうるせぇ!みろよみろよ!」


3. 鈴木、再び裏切る

セミ兄貴は、巨大な腕を振り上げ、まず動けない木村めがけて振り下ろそうとした。


木村:「くっ...柔道技じゃ捌ききれない!鈴木先輩、助けてください!そんなんじゃ甘いよ!」


木村の悲鳴を聞いた鈴木(美少女)は、瞬時に判断を下した。


(また君か壊れるなぁ、木村さ。ここで戦ったら**イキスギィ!**ってくらい痛い目にあう。俺(私)は女の子になったんだ!逃げるのが正義だろ!)


「お前さ、木村さ、ごめん**†悔い改めて†**」


鈴木(美少女)は、変身能力による驚異的な回避力で、セミ兄貴の振り下ろした腕の下を潜り抜け、一目散に逃走し始めた。


木村:「鈴木先輩!!またですか!先輩!!なにやってんすか!**あくしろよ!**また裏切りですか!まずいですよまずいですよ!」


三浦:(セミ兄貴の攻撃を避けながら)「怒りだよ(再三裏切)!おい、鈴木!お前の事が好きだったんだよ!……って、嘘だ!**みろよみろよ!**逃げ足速すぎだろ!そうだよ(逃走成功)!」


4. 木村の奇策

逃走した鈴木を見て、セミ兄貴の意識は完全に木村と三浦に向いた。


「オォン! アォン! 逃げたところで無駄だ!硬くなってんぜ。溜まってんなあおい!」セミ兄貴は、二人に対して怪しげな言葉を浴びせながら迫る。


木村は絶望的な状況で、ふと、柔道の試合中の**「崩し」**を思い出した。技をかけるための崩しではなく、相手の集中力を乱すための崩しだ。


木村:「三浦先輩、行きます!僕はアイツになりきります!あくしろよ!」


木村は、セミ兄貴の体勢を崩すために、柔道の組み手で一番有効とされる胸元の襟を掴んだ。そして、顔を近づけて、相手の注意を逸らすための真夏の夜の語録を放った。


木村:「こ↑こ↓こに見て欲しいものがあるんですよ!」


セミ兄貴は一瞬、動きを止めた。その**「こ↑こ↓」**が指す場所がどこなのか、本能的に探してしまったのだ。


三浦:「驚愕だよ(奇策成功)!木村、**みろよみろよ!**効いてるぞ!そうだよ(便乗)。」


木村はその一瞬の隙を見逃さなかった。柔道着を握りしめたまま、セミ兄貴の足元に滑り込み、足払いを仕掛けた。柔道技は効かなくとも、相手のバランスを崩すことだけはできる。


巨漢のセミ兄貴は、バランスを崩してよろめいた。その先に、何やら光るものが設置されていることに、三浦が気づく。それは、先ほど鈴木が逃げる際に、まるでサンオイルを塗るかのように、地面に撒き散らした光る液体だった。


三浦:「ひらめきだよ(奇跡転倒)!みろよみろよ!あれは、鈴木の汗だ!俺もやったんだからさ(同調圧力)!」


セミ兄貴は、その光る液体の上で足を滑らせ、派手に転倒した。


セミ兄貴:「アーイキソ!」


その衝撃で、セミ兄貴の甲冑が砕け散り、彼の守っていた**『白いスイカの残滓』**が地面に転がり出た。

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