第3話:裏切りの恩恵と再会の衝撃
1. 美少女、優雅に逃げ切る
鈴木(美少女)は、驚異的な加速力で森を抜け、青白い光に包まれた街『宵凪の宿場』の中心広場へと辿り着いた。息切れひとつない。彼の(彼女の)白い道着風の服は、一切の汚れがない。
「ファ!? なんてこった…この体、マジでチートじゃねえか。お前さ、木村さ、あいつらは馬鹿正直に戦ってんだろうな。俺は(私は)助かったぞ。」
鈴木は噴水の縁に腰掛け、自分の超絶美少女と化した姿を水面に映して見つめた。その眼差しは、自分の美しさに気づき始めたナルシストのそれだった。
「なんで俺がこんなに可愛いんだ…ファ!?」
逃走特化の能力『変幻の魔術師』は、恐怖と裏切りをエネルギー源としているようだったが、一度発動すると、極端な安堵感に包まれるまでは姿が固定されるようだった。
2. 柔道家の意地と寝技
その頃、ゴブリンに囲まれていた木村と三浦は、土壇場で柔道家としての意地を見せていた。
木村は、ゴブリンの腕に**腕緘**を仕掛け、関節が逆方向に曲がらない異形の体だからこそ、技が深く決まることを発見した。
「効いた!三浦先輩!寝技が有効です!先輩!!なにやってんすか、今のうちに!」
「恐怖だよ(危機一髪)!よっしゃ木村!**みろよみろよ!**俺も続くぜ!」
三浦は、木村が関節技で抑え込んだゴブリンの隣の一匹に、大柄な体格を活かした袈裟固めを仕掛けた。三浦の汗と湿気と、大先輩の体重が織りなす重圧に、ゴブリンは完全に戦意を喪失。
二匹の悲鳴に、周囲のゴブリンは怯え、撤退を始めた。彼らは、不快な圧迫感と肉体を弄ばれる恐怖という「後悔の残滓」のトラウマを刺激されたようだった。
「ハァ、ハァ……なんとか、追い払いましたね。先輩!!まずいですよまずいですよ、鈴木先輩を探さないと!」木村は三浦を引き起こす。
「疲労だよ(全身疲憊)。ったく、鈴木の奴、女の子になってまで逃げやがって。**みろよみろよ!**後で覚えてろよ、あの野郎!」
二人は道着姿のまま、鈴木が逃げ込んだ方向、街の光を目指して森を抜けた。
3. 再会の衝撃
そして、『宵凪の宿場』の広場に到着した二人は、噴水に腰掛けて優雅にたたずむ超絶美少女と対面する。
その美少女が、憎き裏切り者である鈴木先輩だと気づいた時、二人のリアクションは対照的だった。
木村:「ス、鈴木先輩...!?その...お姿は一体...!まさか、本当に女の子になっていたなんて!先輩!!なにやってんすか!まずいですよまずいですよ!」
木村は驚愕しながらも、その美少女の姿に**依然として「先輩」**と敬語を使い続けた。
三浦:「怒りだよ(激怒爆発)!てめぇ鈴木!女の子になれば逃げ切れるとでも思ったか!俺らを C ん D 淵 E に F 落と C しやがって!みろよみろよ!...って、おい木村、**みろよみろよ!**この美少女、マジで鈴木なのか!?信じられないよ(現実逃避)!」
三浦は激怒から一転、美少女のあまりの完成度に、大先輩としての怒りすら忘れてしまった。
鈴木(美少女):(焦りながらも、逃走成功の優越感が顔を出す)「ファ!? お、お前ら…なんだよ。生きてたのか。しぶといな。お前さ、木村さ、俺が(私が)女の子になったのは、作戦なんだよ!作戦!」
木村:「作戦とは言え、仲間を見捨てるのは柔道部の理念に反します!先輩!!」
三浦:「作戦だろうがなんだろうが、**女の子になったのは許す!**美少女は正義だ!そうだよ(歓喜驚愕)!」
三浦は美少女の鈴木に近づこうとするが、鈴木はそれを柔道家としての反射神経でかわす。
「お前さ、三浦さ、近づくんじゃねえよ。俺は(私は)今、チートを手に入れたんだ。これがあれば、元の世界に帰れるぞ!」
鈴木は、自分の能力がチートであると確信し、その力を利用して二人を従わせようと画策し始める。木村の冷静な分析能力、三浦の突飛な発想、そして自分の強力な逃走能力。ここに、柔道部三人の**「真夏の夜の冒険」**が幕を開けるのだった。




