手がかり
ピピ、ピピ、ガチャ
なんだもう朝か、昨日学校に行ったせいで全然眠れなかった。でも確か今日は土曜日。
そう思うと心底ホッとした。
そして、私は新聞を漁るべく図書館へ向かう。
その途中近所のお婆さんにあった
お婆さん「玲ちゃんおはよう」
私「おはようございます」
私はチャンスだと思ったというのも新聞を漁ると言っても学校が建った年がわからないのでどの年を目安に探せばいいかわからないからだ。
確かお婆さんは今年で70のはずだ。
流石に学校がいつからあるのか知っているはず
お婆さん「今日はお出かけかい?」
私「はい、図書館に行こうと思って」
お婆さん「あら、いいねぇ
私なんか本なんてここ数年全く読んでないわ」
私「ところで、私が行ってる学校って何年くらいから建ってましたか?」
お婆さん「うーん、確か私が子供の頃からあるからねぇ。何年からあるのかわわからないなごめんねぇ
でも大体建ってから100年は経ってるんじゃないかねぇ」
100年?!
これは新聞を探すのは大変そうだ。でもとりあえず教えてくれたのでお礼は言おう。
私「ありがとうございます。それじゃ、行ってきますね」
お婆さん「はい、いってらっしゃい」
にしても100年か、大体とはいえそんな経ってたなんて
とりあえず図書館に着いたけど
これから新聞をひたすら読まなきゃいけないのか
と思うと気が重くなる。
でもやはり気になるので読むことに決めた。
はぁー、もう3時間も経ったのかとりあえず過去5年分を読んだけどそれらしいものはないな。
疲れたな、少し息抜きでもするか。
そう思いながら本棚を眺める。ふと、本棚の角に目がいく。
十祟?
本の題名だ
息抜きにこれでも読むかぁ。
本の内容的にはこの地域に伝わる10人の祟り神のことが書いてある本だ。1人目、2人目、3人目とどんどん読んでいく。
アイデアが思いがけない場所で思いつくように
手がかりも思いがけない場所で見つかるもののようだ。
祟り神の7人目、原波 鶴についての記述だ 「原波 鶴とは昭和初期に嫁に来ないかと貴族に騙され身を縛られて暴行を加えられたすえ生き埋めにされた人物。その後その貴族からその貴族の家系の人の不審死が始まりやがて近くの村までもその対象になった。調査のすえ原波 鶴の遺体が見つかりこれ以上の被害をなくすべく神社に御霊鎮めをし神格化した。その後その村周辺には豊作が続いたという。」
もちろんこれだけでは手がかりにはならない。
ただ場所というのが同じ村なのだ。
これを調べればなにわかる。
私はそう確信した。
私「あの、すみませんこの地域周辺の祟り神について書かれた本ってありますか?」
司書「あ、えっと、祟り神についてですか。そしたらこちらになります」
少し微妙な反応をされた当たり前だ祟り神について知りたい人なんてそうそういないだろう。
とりあえず気を引いたものを10冊借りて帰った。
あぁ、疲れたぁ
とりあえず読んでいくかぁ
しばらくして急な睡魔が襲ってきた
瞼が重くだるくなって眠ってしまった