第十七話アリス・マーガトロイド
港町に停泊して物資を買いに来た斬夜達は今、町のメイン通りを歩いてた。
「今度こそゆっくり出港したいな」
「あれは済まなかったみょん」
「まあまあ、良いじゃないですか
あの時は緊急事態でしたし」
「まぁ良いけどな」
そんな話しをしながら物資を買いに行く斬夜達。
物資を霊夢達に任せ一足先に酒場に入る斬夜。
そこで一人の金髪の少女が人形を使い音楽を奏でて居た。
「店長、あれは誰だ?」
「あの子はアリス・マーガトロイドうちでもたまに演奏してもらってるのさ」
「良い音楽を奏でるな」
「そりゃあ今人気の音楽家だしねぇ
【人形幻楽合奏団】様やっぱり違うよ、本当にアリス様様だよ」
「音楽家か、ウチの船にも欲しいな
なんとか勧誘できないか、、、」
「アンタ海賊かい?あまりこの町の人形姫を拐う算段つけないでくれよ」
「うーん無理だな、俺が気に入ったからな」
「そりゃあ残念だ、だが果たしてあの子が靡くかな?」
「終わったら酒でも奢るさ」
こうしてアリスの演奏が終わる事にした斬夜だった。
演奏をおえたアリスがカウンターに座ると一人の男が近づいてくる。
「良い演奏だったな、酒を奢らしてくれ、お嬢さん」
「貴方にそんな呼ばれ方したくないわね、見た目年齢私より若いじゃない」
「いやいやアンタだって若そうだろ」
「まぁ見た目はね」
「とりあえず酒を奢らしてくれ」
「ありがとう」
二人はそうして飲み始める。
「こんな所に所に居たのかぜ」
二人が楽しんで飲んでると魔理沙が酒場の入り口から斬夜を見つける。
「なんだアリスも一緒だったのか」
「斬夜と魔理沙って知り合いなの?」
「今は同じ船に乗る仲間だぜ」
「そこで素晴らしい相談なんだが
アリスも俺達の仲間にならないか?」
「フフッ、良いわよ」
「本当か?」
「貴方、面白いし
私の人形達の演奏も誉めてくれたし」
「なら決まりだな」
「歓迎するぜ、アリス」
「まったく海賊らしいよ、アンタ」
「店長悪いな」
「まぁ仕方ないよな、アンタの目にとまっちゃったらな」
「すまないな」
「とりあえず行った行った」
「ああ」
「おーい霊夢!!斬夜を見つけて来たぜ!!!」
「魔理沙と仲間って言うから薄々思ってたけどあなたが最近世間を騒がせてる海賊ね」
「ああ、海道斬夜だ
下の名前しか名乗って無かったしな
手配書の写真とは格好が違うからな、まぁあのメンバーを見たらそうだよな」
「よくあれだけ癖の強いメンバーを仲間にしたわね」
「今日からその一員だぞ、アリス」
「そうね、私も癖の強いメンバーの一人になったのね」
「これかよろしくな」
「ええ、よろしく」
こうして斬夜達は新たな仲間を得て
旅を続けるのであった。