第十一話躍動する運命
ここはとある館、
「面白い運命を背負った子が幻想郷に来たわね」
「接触しますか?」
「いえ、放って置いても向こうから接触してくるわ」
「そうですか」
「いろんな運命と交差する珍しいこよ」
「そうですか」
「もちろん私達ともね」
「その時はしっかりお出迎えしなくてはなりませんね」
「でもたぶん私達と交差する時は
仲間たくさん作っているわね」
「私達全員でおもてなしをしろと?」
「それどころか私とあの子もでないとマズイでしょうね」
「それほど我々の脅威になると?」
「もう相当数の運命と交差してるわ」
「具体的には?」
「博麗の巫女、霧雨の魔法使い、
守矢の天才医者、天を読む記者、
千里の白狼、水上の天才技術者
こんな所かしら」
「7人ですか?ですが博麗の巫女と霧雨の魔法使い以外まとめてわたしでもしょりできそうですが」
「それは彼女達を舐めすぎね、
守矢のと記者と白狼は油断ならないわ
「ですが、・・・が自ら出なくとも私達が、、、」
「その子が一番厄介なのよ
それにまだ三人増やして私達に接触するわ」
「?」
「狂気に落ちた剣士と亡霊の姫と人形使いの音楽家
の三人ね」
「その三人もですか?」
「だから余計に面白いのよ」
そう言いながらその館の主は嗤う。
とある氷出来た島
「面白そうな奴が入ってきたわね」
「・・・ちゃん、なにを見てるの?」
「この新聞記事よ」
「・・・ちゃん新聞読めるの!!」
「アタイは天才だから当たり前じゃない!!」
「流石・・・ちゃん!!」
「アタイとコイツどちらがサイキョーか決めないとね!!」
この島の主が氷の大剣を抜き快活に笑う。
とある孤島
「面白そうだな、この人」
「仕留めに行くの?」
「いや、接触はしても戦えないだろうな」
「何で?」
「単純に強いからよ、私達よりよっぽど」
「そーなのかー」
「でも接触はするさ」
「わかった、・・・に伝えとく」
「頼むよ」
「わかったのだ~」
(楽しくなりそうだな)
そうして残された人物はホタルを指にとまらせながらそんなことを考える。
とある地下街
「・・・面白そうな奴が来てるみたいだよ」
「そうみたいだね、・・・は戦いたいの?」
「当たり前だろ!!」
「なら久しぶりに動くかい?」
「当然さ!!」
「なら全員に通達するよ」
「任せた!!」
一人が霧になり消える。
(久しぶりにたたかうのが楽しみな人間だね)
残された一人はそう思いながら酒を煽る。
とある船の船倉
「・・・ちゃん助けて、、、」
1人の女性が牢屋の中でそう願った。
とある船の上
「ここにも居ない、、、」
船の上には切り刻まれた死体が大量に転がる
「・・・様、いったいどこに、、、、」
血に濡れた少女は主を探し回り
悩んで居た。
「・・・様必ず助けます」
少女がそんな決意をしているととある新聞記事を見つける。
「これは!?」
新聞を見て次の行き先を決めた少女
「待っていてくださいね、必ず助けます!」
少女は歩き出す。
こうして斬夜達の出港が幻想郷全体に広がる。
そして斬夜達の運命は幻想郷全体を巻き込む大異変の運命への渦に飲まれていく。