第十話幻想郷海軍本部会議
斬夜達が旗揚げした次の日
幻想郷海軍本部に将校クラスの幹部が集められた。
幻想郷海軍の中枢に位置するメンバーは会議室の席に座りその側近が脇を固めていた。
まず【月の賢者】と呼ばれる幻想郷海軍医療部門最高責任者、八意永琳中将
その隣に座るのが幻想郷貴族と呼ばれる一族の一角蓬莱山家の令嬢
【月の至宝】蓬莱山輝夜令嬢
その脇を固めるのが【狂気の弾薬庫】こと鈴仙・優曇華院・イナバ少将
その隣で脇を固めて居るのが【幸運の白兎】こと因幡てゐ大佐
永琳のもう片方側に座るのが幻想郷の司法と幻想郷大監獄を任せられてる【幻想郷の大閻魔】である
四季映姫大看守長兼裁判長
その脇に立つのが【瞬海の死神】こと小野塚小町中将
映姫の隣でこちら側の端に座るのがこの会議室の席に着ける中では一番位が低いがかなり強い
【影走りの絶狼】今泉影狼少将
その脇を固めるのが
諜報部にも所属する影狼を支える
副官【瞬影のろくろ首】赤蛮奇中佐
その隣が同じく影狼を支える参謀
【幻想郷の人魚姫】わかさぎ姫中佐
下座には画面が置いてありそこには二人の人物が席に座っている
一人は幻想郷の月を預かる輝夜の父
【月面大公】蓬莱山読月大公
その隣に座る月面支部の副官
【月影の知将】純狐中将
それぞれの脇を固めるのが
まず月面支部親衛隊隊長の
【月の番人】綿月依姫中将
次が依姫の姉で月面支部親衛隊参謀
【月の参謀長】綿月豊姫中将
その横に立つのが純狐の右腕
【片翼の黙神】稀神サグメ少将
最後に並ぶのが純狐の腹心
【ピエロ妖精】クラウンピース中佐
画面の隣の影狼と逆側に座るのが
幻想郷海軍開発部門最高責任者
【幻想郷一の科学者】河城止水中将
止水の脇を固めるのは二人の有名将校じゃない河童が脇を固める
その隣と更に隣が幻想郷海軍の下部組織、幻想郷空軍のNo.1とNo.2
上座側に座るのが幻想郷空軍総司令官【天空の覇者】天魔中将
下座側に座るのが幻想郷空軍副指令官【天を駆ける武芸者】大天狗中将
その二人のを護衛するのは幻想郷空軍のNo.3【龍空の大天狗】飯綱丸龍少将
そして天狗ではないが飯綱丸の副官勤める【天狗に仕える管狐】菅牧典大佐
天魔の隣に座るのが幻想郷海軍諜報部最高司令長官で幻想郷海軍で三人しか居ない大将の一人
【十徳の賢王】豊郷耳神子大将
その脇を固めるのが神子の副官
【雷鳴の亡霊】蘇我屠自古中将
その隣が同じく神子の腹心
【海上の尸解仙】物部布都少将
神子の隣に座るのが二人目の大将
【仏の武帝】聖白蓮大将
その脇を固めるのが聖の二人の腹心
【雷天の毘沙門天】寅丸星中将
【雲腕の武王】雲居一輪中将
その反対側には席が有るが誰も座って居らず
その脇を二人の将校が固める
その将校は席の持ち主の直接の配下では無いが二人ともその席の持ち主をしたい配下にしてもらえるように懇願している。
その二人が
【緋想の剣聖】比那名居天子中将
【ライトニングナイトフィーバ】
永江衣玖少将
そして席に座らず窓から外を眺めるのが幻想郷海軍三大将の最後の一人
【狂血花の鬼神】風見幽香大将
その人だった。
「幽香さん、そろそろ座ったらどうですか」
「呼び出した本人がまだ来て無いのに座る意味有るかしら?」
聖が幽香を諌めるが幽香はものともしない。
実はこのやり取りをこの二人は何回か繰り返して居た。
「規律の問題ですよ」
「だからその規律を決めた本人が
遅刻してるじゃない」
幽香の指摘通り一番上座の真ん中の席には誰も座って無かった。
「それは、、、」
聖が押し負けそうになった時に
神子が割って入る。
「来ますよ」
空間に線が入りそこから上下に裂け別空間に繋がる。
そこから三人の人物が現れた。
「遅くなってごめんなさい
仕事が立て込んでたの」
そう言ながら真ん中の人物が席に座る。
そして両サイドを残りの二人が固める。
その人が席に座った人物の腹心として動く若手の将校、
【快天のスキマ猫】八雲橙大佐
そしてその隣が幻想郷海軍参謀長
【海軍参謀】八雲藍参謀長
そして席に座ったその人こそ幻想郷海軍全軍を指揮する総司令官の
【幻想郷海軍元帥】八雲紫元帥
その人である。
「遅くれたのは申し訳無いけど
これで問題無いわね、幽香」
「ええ、そうね
私も立ってるのも疲れたから座るわ」
そう言ながら幽香も自分の席に座る。
「では会議を始めましょうか」
紫が会議を始める為に話し出す。
「今回の議題は妖怪の山支部の麓で
海賊団を新たに旗揚げさせてしまった事です」
「我々の管理不足で我々の預かる
妖怪の山の麓から海賊団を産出した事、そして我々天狗から2名の海賊になる人物をだした事は我々天狗のしったい失態です」
「我々河童からも一名出したのも失態でしょうな」
「ええ、そうね
貴方達二人には、、、」
紫が天魔と止水を咎めようとしたその時、幽香が割って入る。
「それを言うなら博麗の巫女がそのメンバーに入ってるのが一番の失態じゃないかしら?」
「確かに博麗の巫女が海賊になったのは由々しき問題ね
でも私は何も関与してないわ」
「それともう一つその海賊団の船長は外来人らしいのだけどその件はどうなのかしら?」
「それも私は関与してないわね」
その一瞬紫と幽香の視線が交差する
「そう、わかったわ」
「話しを続けるわね、二人の処分は始末書の提出、これで良いわ」
「しかし!!」
天魔が自分の処分の軽さに食って掛かりそうになるのを紫が視線で止める。
「貴女達二人は真面目だから
この程度で済ますけど次は無いわよ」
「わかりました」
「かしこまりました」
二人が納得する。
「では他の部門や支部の状況について報告お願いします」
「永遠亭支部は平常通りです
ですが永遠亭総合病院はやはり
少し逼迫して来てますね」
「幻想郷大監獄の方も似たような感じですね、やはり最近海賊が増えて来てるので収監する人数も増えてますから」
「輝針城支部は特に問題有りません」
「月面支部も問題ない」
「命蓮寺支部も問題無いです」
「神霊廟支部も同じくです
更に言うと諜報部で仕入れた
海賊の大きな動きも先ほど議題に上がった海賊団以外大きな動きを見せてません」
「太陽の畑も問題無いわ」
「同じく天界支部も問題有りません」
「それではこの会議を終わらせます」
こうして幻想郷海軍本部での会議の幕が閉じる。
会議が終わり全員が出た部屋に紫と幽香だけが残っていた。
幽香が急に話しかける
「紫、本当に関与してないのね」
「してないわね」
「でもあの二人の処分が軽いのはそれが関係するからじゃないかしら?」
「さぁどうかしらね」
二人の視線が再び交差する。
「まぁいいわ
いずれわかるでしょうし」
「それより貴女こそ、そろそろ規律を守りなさいよ」
「あら、遅れて着た貴女が言うのかしら?」
「まぁそうね、今回私は遅れてるものね」
「あまり陰でこそこそしない方が良いわよ、変に動いて意図してない事になっても知らないわよ」
「ご忠告どうもありがとう
私からも一つ忠告するわ」
「何かしら?」
「貴女もあんまり物事を勘繰り過ぎない事ね」
「ええ、そうするわ」
「それにしても貴女がこっちに来るとは思わなかったわ」
「気まぐれよ」
「その気まぐれで私達は最大戦力を獲たわ」
「あらそう」
「ありがとう」
「前よりも丸くなったわね」
「そうかしら?」
「でも前以上に焦ってるわね」
「、、、」
「リラックス出来る花でもおくりましょうか?」
「結構よ」
そう言ながら二人はすれ違う。
「もう一つ忠告、虫に気をつけなさい」
「虫?」
「どんな花にも放置してたら害虫が着くわ」
「そうね、ご忠告ありがとう」
「頑張りなさい元帥」
二人は背中越しに話しスキマと出口に向け歩き出した。